天の才覚身の才量・３３

天の才覚身の才量・３３


吉田「私は・・・親として、尊斗が幸せに生活

　　　できるようになってもらいたいと思っています

　　　そのためにも尊斗の能力は、平均的で良い

　　　と思っていました・・・。

　　　実際、尊斗には障害があると勘違いしていたので

　　　普通に生きてゆけるのであれば、それ以上

　　　高望みはしない気持ちでした

　　　でも、先生のお話を聞いていて、

　　　少し考えさせられました・・・。

　　　属性もスキルも、尊斗の人生にとって必要だから

　　　与えてもらえたものなんですよね」

透明「そうですね」

吉田「それなら、その才能を潰すようなことはせずに

　　　足りない部分を補足して、尊斗が生きやすいように

　　　してあげるのが、親の努めなんじゃないか

　　　と今は思っています

　　　私は教師生活の中で、無理をして潰れてしまった

　　　子供達を沢山見てきたせいで、頭が堅くなって

　　　いたのかもしれません

　　　私の中の普通と、尊斗の普通を同じもの

　　　として考えることで、尊斗の可能性を

　　　潰してしまう事の方が、今は怖いです」

透明「親というのは、子供の為を思って色々な事に悩み

　　　与えられるものを与えようとします

　　　これは物や環境だけでなく、考え方などもそうです

　　　しかしこれは、子供を愛し想えば想うほど

　　　自分の中の正しさを押し付ける結果に

　　　なることもあります

　　　その感情は決して悪いことではないのですが、

　　　盲目になりすぎると、何事も見失うものが

　　　増えてしまうものでもあるんです

　　　今までの吉田さんは、自分の息子ということを

　　　意識しすぎて、尊斗くん本人を見ることを

　　　忘れてしまっただけだと思います

　　　でも今の吉田さんは、ちゃんと尊斗くんと

　　　向き合おうとしている

　　　それは親として、母として立派なことです

　　　今の吉田さんであれば、上手に尊斗くんの

　　　スキルを伸ばし育ててあげることができると

　　　思います

　　　足りない属性は、属性の司る事柄を意識的に

　　　触れさせてあげれば、これだけ凄いスキルを

　　　持っている尊斗くんなら、すぐに覚えて、

　　　属性の器を広げることができると思いますよ」

吉田「先生本日は本当にありがとうございました

　　　先程先生にお話いただいた、尊斗の属性とスキルを

　　　もう一度見直して、尊斗の才能を潰さないように

　　　足りない部分を考えて、尊斗と一緒にスキルを

　　　伸ばして行こうと思います

　　　・・・あの、先生」

透明「んっ」

吉田「もし、私なりに尊斗と向き合って

　　　スキルが伸ばせたと感じたら、また

　　　尊斗のスキルを視てもらえますか」

透明「もちろん尊斗くんだけじゃなく

　　　一緒にスキルを伸ばすなら

　　　吉田さんのスキルも視てあげるよ」

吉田「あははっちょっと恥ずかしいですけど、

　　　自分の能力や才能を知るのは、本当に大切な

　　　気がしますので、その時はよろしくお願いします

　　　それまでは、しっかりスキルを鍛えてきますね」

透明「あははっ楽しみにしてるね」


この後、少しだけ確認事項を話し、

吉田さんと尊斗くんは帰っていった


人間の可能性を広げる方法は、色々な方法があります

スキルもその一つ

自分の能力だけでなく、才能や才量を知り

育てることは、皆さんの人生を豊かにし、

上手に乗り越えてゆく決め手にもなるものです

スキルは絶対に皆さんを裏切らない皆さんだけの武器です

このお話の中にあったスキルの育て方を参考に

楽しみながらスキルを伸ばしていって、

是非、豊かで楽しい人生を送ってくださいね


透明「さ～て私も吉田さんに負けないように

　　　頑張らないと～～～」



　　　　　　　　　　　　完



透明「はぁ～～なんとか間に合ったぁ～～

　　　皆さんからの多くのリクエストがありました

　　　スキルに関する法具

　　　本日ご紹介できるようになりました～

　　　勉強にもなるので是非みなさんチェック

　　　してみてくださいね～～

　　　月一で法具をご紹介する予定でしたが

　　　遅くなってスミマセン」

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