Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

髪に櫛…(アオクシエラウミウシ)

2016-11-11 19:29:37 | ウミウシ

ポカポカ陽気で海は凪。気持ちよ~く潜れた本日のやんばるです。

昨日沖縄気象台から1ヶ月予報が発表されました。

それによるとこの先1ヶ月の沖縄地方は、気温が高く、降雨量が少なく、日照時間は多いのだそう。

ダイバーにとっては、いいコンディションになりそう。

とりあえずこの先一週間も〈小夏日和〉が続きそうです。

風は北西。晴天。

〈ドーリス科ドーリス属アオクシエラウミウシ Doris pecten 16年10月7日 沖縄島安和〉

『八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を』

初めて買ったお土産は、櫛だった記憶があります。

小学校の修学旅行のお土産で、祖母のために。

昔の女性は、長い髪を纏めて櫛をさしているのが当たり前だったのです。

祖母は大正生まれの京女だったので、特にそうだったのかもしれませんが…。

女性の髪と櫛が強く繋がるイメージを持っている世代って、どの辺りまででしょう。

今は櫛よりもブラシですよね、たぶん。

冒頭の歌は、古事記から。

スサノオによるヤマタノオロチ退治の説話で詠まれたもの。

歌のなかに『妻』という文字がでてきますが、この『妻』とはクシナダヒメのことです。

スサノオがオロチから助けた娘ですが、彼はこの娘を櫛に変え、身につけてオロチと戦ったのだそう。

つまり『クシナダヒメ』とは『櫛になった姫』という意味の名なのだとか。

何故櫛なのかというと、日本では古来、櫛は呪力を持っているとされていたからだそうです。

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

さて……

本種の学名種小名は『櫛、櫛状の』の意。

これと和名から察するに、櫛みたいな鰓が特徴なのでしょうか。

呪力を持つ鰓かも…?

 

コメント
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