Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

まっすぐ貫くもの(ジュズベリヒトデ)

2017-03-25 19:07:47 | 水中生物

時間と共に風が変化した本日のやんばるです。

それと共に後半は少しヒンヤリした感じに…。

雨交じりの空模様のせいで、気持ち的にヒンヤリ度が増していたような気もしますけど。

風は南西のち北西。曇ときどき雨。

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一番身近にある法具(仏具)といえば数珠ではないでしょうか。

なんせ僕でも持ってますから。といっても略式の片手数珠ですけど。

その起源は一説によるとバラモン教で用いられていた道具が原型なのだとか。

それをお釈迦様が用いるようになり、仏教と共に日本に伝わり普及したのだそう。

お葬式のときに持っていくものというイメージしかありませんでしたが、本来は手にかけ珠を爪繰って、念仏の回数を数えるのに用いるのだとか。

だから数珠なのですね。あるいは念仏のときに使うので念珠と呼ばれたりもするのだそうです。

梵語つまりはサンスクリット語では、数珠のことを〈アクシャ・マーラー〉といいます。

〈アクシャ〉は物をまっすぐ貫くもの、〈マーラー〉は物を糸で繋げて重ねたものという意味。

〈アクシャ〉はまた、言葉のすべてを象徴する単語でもあるのだそう。

念仏の奥深さをイメージさせる言葉だと思えたり…

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さて…

〈ホウキボシ科ジュズベリヒトデ属ジュズベリヒトデ Fromia monilis 17年2月16日 沖縄島安和〉

学名種小名は『数珠の、念珠の』の意。

腕の縁の骨板が数珠状に並ぶのが、本種の特徴です。

数珠の珠の数は108なのだそうですが、本種の珠はいくつありますかねぇ…。

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ところで、上の画像の個体は色彩等が変異しているタイプだと思われます。

一般的な本種の形態はこんな感じ↓

〈同種別個体 17年2月4日 沖縄島RP〉

こちらのタイプの方が圧倒的に多い印象です。

 

コメント
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