Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

言語という名前(ゴマフヘビギンポ)

2017-06-05 19:00:11 | ヘビギンポ科

気持ちよく晴れた本日のやんばるです。

確か梅雨入りの頃に「今年の梅雨はメリハリがある梅雨になりそうです」って、どこかのチャンネルで気象予報士のお姉さんが言っていた記憶がありますが…。

それにしても雨が少ないのではないでしょうか。

まあ陽光タップリ浴びれて、その上凪続きで、何の不満もありませんが…。

この先も雨ベースの日が見当たらない予報です。

風は東。晴れときどき曇。

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例えばトラフザメのトラフ(虎斑)、或いはゴマフアザラシのゴマフ(胡麻斑)のように、模様を表す○○斑という言葉は結構たくさんあるみたいです。

図斑、曙斑、千代田斑、白斑、蛇の目斑等々…。

〈まだら〉や〈はん〉とも読むこの〈斑〉という字は、『人の胸を開いてそこに入れ墨を書く』という象形なのだとか。

古くから人は、動物や植物の模様を入れ墨のようだと捉えていたということでしょうか。

それは逆にいうと、古くから人はその体に入れ墨を描いていたということなのでしょうね。

縄文時代に作成された土偶の表面に見られる文様は、入れ墨を表現したものだと考えられているそうですから。

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さて…

〈ヘビギンポ科ヘビギンポ属ゴマフヘビギンポ Enneapterygius bahasa 17年5月1日 沖縄島安和〉

胡麻斑模様って、白や黒の小斑模様ですよね。

ということは胡麻斑は白黒小斑ということですか。

そんな入れ墨を入れる人はいないだろうな…。

虎斑ならいそうだけど……。

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学名種小名は『インドネシア語』という意味。

『インドネシア語の○○』の脱字ではありませんよ。

『インドネシア語』だけです。

正確には、本種は『インドネシア共和国の国語』という名前なのです。

言語によって名前が構築されるはずなのに、言語という名前を持つ魚なのです。

 

コメント
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