Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

脳の中の色(アオセンミノウミウシ&マゼンタミノウミウシ)

2019-04-02 19:52:15 | ウミウシ

早朝からの寒さを日中の日差しがやわらげてくれた本日のやんばるです。

明日まではヒンヤリとした風の日が続きそうですが、週の後半にかけては暖かくなっていくようです。

週末には夏日になりそうな予報です。

風は北東。晴れ。

■■

三原色には二種類ありますよね。光の三原色と色の三原色。

光の三原色は『赤』と『緑』と『青』ですが、なぜこの三色かというと人間の目がその三色しか認識できないから。

色の認識は目の錐体細胞が担っているそうですが、その錐体細胞が人間には三種しかないということなのだとか。

すると人間には本来この三色しかないわけで、しかしこの三色があれば全ての色を表現できるということなのだそう。

これ、テレビの原理ですね。

光の色を全て重ねると白になるそうで、これは全ての錐体がオンになっている状態なのだとか。逆に全ての錐体がオフになっているとき、黒と感じるよう。

今目の前に光があたっている白い紙があるとします。つまり錐体は全てオン状態。

この状態から赤の錐体がオフになると、そこには『シアン』という色が現れます。つまり、『緑』と『青』の光が重なっている状態。

同じように、『赤』と『青』が重なると『マゼンタ』が、『赤』と『緑』が重なると『イエロー』が現れます。

『シアン』と『マゼンタ』と『イエロー』、つまり色の三原色ですね。

ある物体に光があたったとき、その物体が反射した光を僕らは色として感じます。物体は光の色のうちの一部を吸収しますから、吸収されなかった色ということですね。先程の言い方に従うなら、吸収された色の錐体はオフになり、反射された色の錐体がオンになるわけです。

ところで、実は光に色がついているわけではないのだとか。また物質に色がついているわけでもないのだそう。色とは光の波長を脳内で識別する能力によって生み出されているものなのだそう。つまり色は僕らの周りにあるのではなく、僕らの頭の中にあるということのようです。

同じ色彩を見ても、認識は人それぞれということなのでしょうね。

そういえば同じ魚を見ていても、模様や色の感じ方が全然違うことってありますねぇ…。

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さて…

〈フジエラミノウミウシ科フジエラミノウミウシ属アオセンミノウミウシ Trinchesia sp. 19年2月12日 沖縄島安和〉

光の三原色から青…

〈フジエラミノウミウシ科フジエラミノウミウシ属マゼンタミノウミウシ Trinchesia sp. 19年2月18日 沖縄島安和〉

色の三原色からマゼンタ…

因みに眼点と呼ばれるウミウシの目ですが、視力は弱く明暗くらいしかわからないと言われているのだそうです。

するとウミウシには、桿体細胞はあっても錐体細胞はないのでしょうか…。

 

コメント
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