雨交じり、というほど雨に降られることはなかった本日のやんばるです。空はドンヨリでしたけど。
最近の天気図を見る限り、そろそろ梅雨かな…とか思えたりもしますが、前線の活動はまだ活発ではないみたい。
昨日もガッツリ前線が通過していたはずなんですが、雨らしい雨はなかったですから。
それよりも、前線に流れ込む暖かく湿った南寄りの風が心地良く感じるこの頃です。
当地の梅雨入り平年値は5月9日。
昨年は5月8日に速報値として梅雨入りが発表されましたが、後に6月1日に修正されました。
修正し過ぎじゃない…とか思ったりもしますが…。
今年はどうでしょう。10連休中に梅雨入りしたりするかな…。
風は南~南東。曇、一時弱雨。
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かつて、南極を中心として南半球の大部分を占める大陸が存在すると推測されていたのだとか。
その大陸は『メガラニカ』と呼ばれ、古代ギリシャの知識人の間でそういう考えが生まれたのだそう。
その後大航海時代に発見された数々の陸地が、メガラニカの一部だと考えられたりもしたのだとか。
しかし、ジェームズ・クックの南極圏にまで到達した航海により、メガラニカの存在は完全に否定されたのだそうです。
とはいえその過程で、1606年にウィレム・ヤンツが到達し、1644年にアベル・タスマンによって『ニューホランド』と名づけられた大陸が、ヨーロッパ人に認識されることとなりました。
そしてこの大陸はメガラニカの別名である、『テラ・アウストラリス・インコグニタ』に因んで、『テラ・アウストラリス』と呼ばれるようになりました。
『テラ・アウストラリス・インコグニタ』はラテン語で『未知の南方大陸』を意味する言葉です。
大航海時代に多くの航海者によって探し求められた仮説上の大陸は、結局のところ存在しませんでしたが、その過程で発見された大陸にその名が残されたわけです。
『テラ・アウストラリス』はさらに変化して、現在は『オーストラリア』と呼ばれています。
オーストラリア大陸は、伝説上の超大陸の名を受け継いでいるわけです。
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さて…
〈イロウミウシ科シノビイロウミウシ属ジュッテンイロウミウシ Thorunna australis 19年3月5日 沖縄島安和〉
学名種小名は『オーストラリアの』の意。
この子もまた、伝説の超大陸の名を受け継いでいるわけです…。