夏日続きのやんばるです。日差しもタップリで汗ばむ陽気です。
今これを書いている部屋でも普通にエアコンかけてますし…。
明日は雨交じりの空模様のようですが、ムシムシと暑くなりそうな予報になっています。
風は南。概ね晴れ。
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来月から始まる新しい元号『令和』は、万葉集に由来するのだそうで。
万葉集は日本に現存する最古の歌集で、その体裁が整った成立は奈良時代のことだとか。天平宝字3年までの130年間の歌が収録されているのだそう。『天平宝字』って元号ですよ。4文字の元号もあったわけです。
最初の元号は『大化』、大化の改新の大化ですね。つまり奈良時代の一つ前の飛鳥時代から元号が始まったわけですね。飛鳥時代には日本の基礎となるインフラがつくられたそうですから、元号もその一つだったのでしょうか。聖徳太子や天智天皇などの功績ということでしょうか。
聖徳太子といえば法隆寺。そして法隆寺といえば『玉虫厨子』。法隆寺に所蔵されている飛鳥時代の仏教工芸品です。『厨子』というのは仏像などの礼拝対象を納めて屋内に安置する屋根つきの工作物のこと。『玉虫厨子』は国宝に指定されています。
もともとは推古天皇の愛用品であったそうで、その名の通りタマムシ(ヤマトタマムシ)の美しい羽で装飾されています。もっとも現在では羽はほとんどなくなっているそうですが。でもレプリカの画像を見る限り、そうとう美しかったのだろうとは想像できます。
タマムシの上翅(鞘翅)はシャボン玉と同じでそれ自体に色がついているわけではありません。その微細な構造によって光が干渉するために色づいて見える、いわゆる構造色です。それによって金属光沢を発しているため、死後も色あせないのだそうですよ。
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さて…
〈イセエビ科イセエビ属ゴシキエビ Panulirus versicolor 19年4月12日 沖縄島安和〉
画像は幼体。
〈同種別個体 19年2月18日 沖縄島安和〉
こちらは成体。
学名種小名は『色の変わる、玉虫色の』の意。
学名的には、五色以上の色を纏っているようです。
僕だけでしょうけど、このエビを見ると浮世絵をイメージしてしまいます…。
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五色といえば『五色の短冊』。
あれが何故五色かというと、それは陰陽五行説の影響なのだとか。中国から伝来した考え方で、世界の現象を陰と陽に分け、世界の自然は木・火・土・金・水の5つの元素から成り立っているという考え方です。
この五元素は色に対応していて、木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒なのだとか。
つまり五色の短冊は、青・赤・黄・白・黒の五色なのだとか。
画像の成体を見る限り、五元素の五色を纏っているようです。
和名の方が似合ってると思えたり…。