Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

signal(クチナガイシヨウジ&キオネミクティス・ルメンガニィ)

2019-11-19 14:13:44 | ヨウジウオ科

昨日はこの時期にしては珍しく南寄りの風が吹き、半島北側のポイントに行ったりしてました。

多分今年半島北側で潜るのは最後かな…なんて思いながら。

その後前線通過と共に風は北寄りに。さらに強まり、最高気温が一気に5~6℃下がることに。

昨日の夕方の天気予報で気象予報士のお姉さんが、「明日は風がバーバーに吹きます」って言ってましたけど、本当にバーバー吹いてる本日のやんばるです。

風は強めの北~北東。くもり、一時雨。

■■

ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科イシヨウジ属イシヨウジは一夫一妻の魚種で、本種および近縁種では挨拶行動と呼ばれる行動がペア雌雄間で見られるのだそう。

この行動は繁殖期・非繁殖期を問わず、毎日日の出直後にペアごとにおおよそ決まった場所で行われるのだとか。

毎日数分間行われるこの行動以外の時間は、雌雄はバラバラに行動していて、ほとんど接触はないのだそう。

つまり雌雄のペアはこの挨拶行動によって一夫一妻の夫婦の絆を維持していると思われるのだそうです。

一日数分間しか接触しないと考えると、冷めた夫婦生活っぽく思えたりもしますが、その数分間で夫婦の絆が維持できるということは、その数分間に互いがよっぽど濃厚な愛のシグナルのようなものを出し合っているのかも、と思えたりも。

あるいは、会えない時間が愛育てるのさ…、みたいな要素もあるのでしょうか…。

〈ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科イシヨウジ属クチナガイシヨウジ Corythoichthys schultzi 19年9月1日 沖縄島安和〉

同じイシヨウジ属の本種。撮影時には、挨拶行動のCross的な行動をしていました。

ただし撮影時刻は11:02と記録されていますので、これは挨拶行動ではなく求愛行動のような繁殖行動の一つなのかも。

これからペアになって繁殖して、挨拶行動を繰り返す関係にまで発展するのかもしれません。

〈ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科Kyonemichthys属Kyonemichthys rumengani (通称ピグミーシードラゴン) 19年10月4日 沖縄島安和〉

寄り添い見つめ合うカップル。こちらもおそらく求愛中なのではないでしょうか。

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

見ているこちらが恥ずかしくなるくらい、イチャイチャしてチュッチュしてました。

このカップルの間にも愛のシグナルが出まくっていたように感じました…。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする