Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

シワになりにくい素材(チリメンウミウシ)

2020-02-11 20:28:55 | ウミウシ

時間と共に風が南寄りへと変化していった本日のやんばるです。

一日を通して風はゆるやか。日差しもあって過ごしやすい感じでした。

明日はさらに気温が上がりそうで、4月上旬並みの気温になるのだそう。

そして週の後半には夏日の予報の日も…。

週末までは暖かい日が続きそうです。

風は北東のち南東。晴れのち曇り。

■■

越後の縮緬問屋のご隠居といえば、日本で一番有名な副将軍、水戸光圀の仮の姿ですね。まあ、時代劇のなかだけですけど…。

幼い頃テレビを見ながら、『この人はじゃこ屋さんのふりをしているのだな』と思ってました。『縮緬』といわれれば、当時の僕にとっては『ちりめんじゃこ』以外は思いつきませんでしたので。

もちろん縮緬は絹を平織りにして作った織物で、ちりめんじゃこという名はこの織物の縮緬が由来です。

ちりめんじゃこはイワシ類の仔魚、いわゆるシラスを食塩水で煮た後、天日干しした食品。小さな魚を広げて干した様子が、縮緬を広げたように見えることからこの名前で呼ばれるようになったのだとか。

確かに、縮緬の細かな波のような模様が天日干ししているシラスのような感じに思えたりも。

縮緬は16世紀末に中国から堺に伝えられたのだそう。当時は南蛮貿易が盛んで、そこから全国に広がっていったのだとか。

それまでの日本の織物はシワになりやすいというデメリットがあったのだそうですが、縮緬は伸縮性があってシワになりにくく、日本人に重宝されるようになっていったのだそうです。

因みにちりめんじゃこになる前の『シラス』ですが、一説によるとその語源は『白洲』なのだとか。

『白洲』とは、江戸時代の奉行所で裁きを行う場所。

遠山の金さんや大岡越前が「これにて一件落着」とか言ってる、あの『お白洲』のことですね。

まあ、時代劇のなかのことですけど…。

■■

さて…

〈イロウミウシ科コモンウミウシ属チリメンウミウシ Goniobranchus reticulatus 20年1月7日 沖縄島安和グスク〉

学名種小名は『網目状の』の意。

和名と学名で、微妙に模様のニュアンスが違いますね…。

 

 

コメント
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