寒気の南下に伴い気温がぐぐっと下がり、この冬一番の寒さになった本日のやんばるです。
昨日から北寄りの風が強まり、海況もハードな感じなっています。
この寒さは明日の朝までのようで、明日の日中には冬型気圧配置もくずれ、風もゆるまるよう。
さらに明後日以降はまた暖かい日になり、週末から来週にかけて続いていきそうです。
風は強めの北。曇り時々弱雨。
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『雪洞』
何と読むか解りますでしょうか。『ぼんぼり』と読みます。「あかりをつけましょぼんぼりに~♪」の『ぼんぼり』です。
紙や絹のおおいがある手燭、あるいは柄のついた行灯のことですね。
でも茶道を嗜まれている方なら、『せっとう』と読まれたかもしれません。お茶の道具でそういう名称のものがありますから。
というか、茶道具の『雪洞(せっとう)』に形状や構造が似ているので、灯具の『ぼんぼり』に『雪洞』の字が宛てられるようになったのだそうです。
『ぼんぼり』という言葉は、江戸時代に『ぼんやりとみえるさま、はっきりとしないさま』を表す言葉だったのだとか。
後に、木などで枠を作り紙や絹で枠をおおい、その内部で油やろうそくを灯す灯具、つまり『ぼんやりと周りがみえる明かり』のことを『ぼんぼり』と呼ぶようになったよう。
また、『ぼんぼり』はお祭りや宗教的な行事において、重要な灯具として用いられているのだとか。
お盆のときに仏壇に飾られる『ぼんぼり』は、帰ってくるご先祖様が迷わないための目印として用いられているのだそう。
前述のひな祭りは桃の節句とも言われますが、もともとは上巳(じょうし)の節句と言われ忌み日とされていたのだとか。この日に災いを避けるため、自分の身代わりとして穢れを移した人形を川に流す風習があり、この人形がひな人形の原形であると言われているのだそう。
現在のひな祭りは江戸時代後期の結婚式の様子を表したもので、当時の式は夜の9時~11時くらいに行われていたので、お内裏様とお雛様の隣に『ぼんぼり』が置かれます。
ひな人形の下には緋毛氈が敷かれますが、これには魔除けの意味があるのだとか。つまりひな祭りには『女の子の成長を祝う』という意味だけではなく、『災いをさける、穢れをはらう』という元々の意味も残っているのだそう。
そういう意味でも『ぼんぼり』が用いられているのかもしれませんね。
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さて…
〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属ボンボリイソハゼ Eviota ancora 20年1月7日 沖縄島安和グスク〉
学名種小名は『フック・碇』の意。
目の後ろの淡いオレンジ斑の形が由来です。