4月11日ソワレの観劇記です。
前回の猛省 これじゃあダメだということで原作を読了、パンフ等々いろいろ読んで武装して(笑)行ってきました。そしてそして初のステージシート、しかも最前列 興奮しすぎて疲労困憊ですがめちゃめちゃ充実した観劇になりました。
通常の客席からの観劇だと「演劇を観たな!」という印象なんですよね~~ってコレ褒めてます(笑)良い意味で言っています シェイクスピアの枕詞的な言葉の数々で無駄に量の多いセリフだったり伝統的な演劇をフレームの如くなぞったような形式美みたいなところがあったりして程良く突き放して観る感覚。でもステージサイドはハムレットの世界にいてその空気と一体化して味わうような感覚なので身近で分かりやすく感じたかな 確かに見にくい場面はあちこちで……超個人的な目線で言うと(爆!)ガートルードやローゼンクランツ、ギルデンスターンにはハムレット な視線をよく邪魔されました 立ち位置がめっちゃ被っていて あとやはり独白シーンは正面を向いて喋るので見にくかったですね~~でも間近で内野ハムレットの横顔を堪能できたし、照明の関係 逆に良い感じに陰影がクッキリ浮かんでかっこよさ200% ついでに汗も……っていうか他のキャストの方々はサラッとしているのに内野さんだけ始まって5分もしないうちに汗だくになっているのって一体(苦笑)いちおう気に留めないわけにはいかなかったわ
終盤のハムレットとレアティーズの決闘シーンは物凄い迫力 もちろん芝居として殺陣の手順として決められているんだろうけど、演出を感じさせないガチンコ勝負 とにかく目の前で激しい打ち合いが繰り広げられてスリル満点だし、同じ板の上にいるので振動がリアルタイムに下からズッシンズッシン響いてくるので大興奮 もうぅ~~これを間近に見られただけで萌えすぎて倒れるかと思いました
プレ初日で気になっていた1幕終盤の劇中劇。先王殺害の鎌かけをすべく旅回りの一座に似た場面を取り入れた演劇をやらせる場面……舞台中央で演じられる劇中劇をオフィーリアとハムレット、ホレイショーは客席に背を向けて見ているんですよね~~なので表情が分からない。ハムレットはオフィーリアと戯れつつ王を観察、ホレイショーはじっとクローディアスを観察。そして劇中劇を見ている王様夫婦の表情も劇の展開に連れて変わってくるし周りの人たちの無反応さや単純な喜怒哀楽もこれまた面白い。ほっっんと気になるもの&見たいものが多すぎて目が何個あっても足りないくらい。複数の同時放送画面が欲しい~~ で、、、予想通りクローディアスは殺害シーンで表情を一変させ怒り心頭!ココでなるほろ~と思ったのがガートルードや側近たちは何も変わらないこと。じい、勝手に妄想していたのが先王殺害は何かの陰謀だったのか?他にも共犯がいたのか??はたまた亡霊の虚言だったのか???なーんてことまで考えていたんだけどクローディアスの個人的な思いで殺害にいたったのかなぁと。。。ちっぽけな男だと思うのよね。大悪党じゃなくてちっちゃな黒いシミ程度の男……そこが身近で可愛いと思う瞬間もあるんだけど最後の最後!ガートルードが間違って毒の入ったお酒を飲んで倒れた時に自分は知らぬ存ぜぬで全てをレアティーズになすりつけようとしたところ。小悪党だからこその底知れぬ憎しみを感じましたね~
最初はハムレットって逐一めんどくさい奴だなぁと思っていたのは本音(苦笑)内野さんもインタビューでおっしゃっていたけど青くさいヤツって……じいもこの歳になるとそんなこと言ってるなんてガキだねぇ~世間ではよくあることさってコレ、クローディアスのセリフにあった気がする(苦笑)いつまでも思春期の少年みたいなこと言ってんじゃねーー と呆れ気味。しかもシェイクスピア作品にはよく出てくる価値観なのかな~~プレ初日の時にも思ったけど女たるものこうあるべきとアダムとイブの話を持ち出すかのような現代から見ると訴訟間違いなしの女性差別的な発言 まぁある意味真実を突いている点は否定しないけど……まさに「お前の言葉は短剣のように耳に突き刺さる」だわ 自分も女だから分かる、、、と思う でも母としての存在は特別感があるのかな???ガートルードはハムレットに自分が狂ってないとクローディアスに告げればいいと言ったけど(本当にそう思ってたのか?ガートルードが違う受け取り方をしていたのか??)最後までクローディアスには告げなかった。そこは母としての心が堅固に存在していたのかなぁと思ったり……どうなんだろうか
2幕ラストでクローディアスにとどめを刺す場面とハムレットが死ぬ場面。思いっきり目の前だったんですよね~~もうぅ表情といい空気感といい感情といい様々なものがこれでもかというほど伝わってきて心がキューーンと ハムレットの無意識の苦しみとでもいうのかな~~苦悩はもちろんなんだけど、本当だったらしなくてもいい/気づかなくていいことを知ってしまう有能さと哀しさ、それによってハムレットの意思とは違うことを起こしてしまい更に不幸を派生させ自分までもそこに飲み込まれていく。ハムレット自身が悪くないだけに尚更それが悲惨というか切ないというか……人間ってホント辛い 有起哉くん演じるホレイショーがハムレットの傍にいてくれて本当にありがとうという感じで……ホレイショーだけは1人が演じていて全ての真実を知って残される関係者でもある。切ないよね~~でもつくづくオイシイ役どころ 特に2幕は結末を知っているだけにハムレットを見つめるホレイショーの視線が辛くて辛くて……そしてハムレットが唯一心を許して本音を語りふざけ合い素の姿を見せるところが切なくて切なくて 今回は最後でスーッと一筋の涙が流れて……全然まだまだだけどハムレットがどーして悲劇なのかを感じたような気がしました。
前回の猛省 これじゃあダメだということで原作を読了、パンフ等々いろいろ読んで武装して(笑)行ってきました。そしてそして初のステージシート、しかも最前列 興奮しすぎて疲労困憊ですがめちゃめちゃ充実した観劇になりました。
通常の客席からの観劇だと「演劇を観たな!」という印象なんですよね~~ってコレ褒めてます(笑)良い意味で言っています シェイクスピアの枕詞的な言葉の数々で無駄に量の多いセリフだったり伝統的な演劇をフレームの如くなぞったような形式美みたいなところがあったりして程良く突き放して観る感覚。でもステージサイドはハムレットの世界にいてその空気と一体化して味わうような感覚なので身近で分かりやすく感じたかな 確かに見にくい場面はあちこちで……超個人的な目線で言うと(爆!)ガートルードやローゼンクランツ、ギルデンスターンにはハムレット な視線をよく邪魔されました 立ち位置がめっちゃ被っていて あとやはり独白シーンは正面を向いて喋るので見にくかったですね~~でも間近で内野ハムレットの横顔を堪能できたし、照明の関係 逆に良い感じに陰影がクッキリ浮かんでかっこよさ200% ついでに汗も……っていうか他のキャストの方々はサラッとしているのに内野さんだけ始まって5分もしないうちに汗だくになっているのって一体(苦笑)いちおう気に留めないわけにはいかなかったわ
終盤のハムレットとレアティーズの決闘シーンは物凄い迫力 もちろん芝居として殺陣の手順として決められているんだろうけど、演出を感じさせないガチンコ勝負 とにかく目の前で激しい打ち合いが繰り広げられてスリル満点だし、同じ板の上にいるので振動がリアルタイムに下からズッシンズッシン響いてくるので大興奮 もうぅ~~これを間近に見られただけで萌えすぎて倒れるかと思いました
プレ初日で気になっていた1幕終盤の劇中劇。先王殺害の鎌かけをすべく旅回りの一座に似た場面を取り入れた演劇をやらせる場面……舞台中央で演じられる劇中劇をオフィーリアとハムレット、ホレイショーは客席に背を向けて見ているんですよね~~なので表情が分からない。ハムレットはオフィーリアと戯れつつ王を観察、ホレイショーはじっとクローディアスを観察。そして劇中劇を見ている王様夫婦の表情も劇の展開に連れて変わってくるし周りの人たちの無反応さや単純な喜怒哀楽もこれまた面白い。ほっっんと気になるもの&見たいものが多すぎて目が何個あっても足りないくらい。複数の同時放送画面が欲しい~~ で、、、予想通りクローディアスは殺害シーンで表情を一変させ怒り心頭!ココでなるほろ~と思ったのがガートルードや側近たちは何も変わらないこと。じい、勝手に妄想していたのが先王殺害は何かの陰謀だったのか?他にも共犯がいたのか??はたまた亡霊の虚言だったのか???なーんてことまで考えていたんだけどクローディアスの個人的な思いで殺害にいたったのかなぁと。。。ちっぽけな男だと思うのよね。大悪党じゃなくてちっちゃな黒いシミ程度の男……そこが身近で可愛いと思う瞬間もあるんだけど最後の最後!ガートルードが間違って毒の入ったお酒を飲んで倒れた時に自分は知らぬ存ぜぬで全てをレアティーズになすりつけようとしたところ。小悪党だからこその底知れぬ憎しみを感じましたね~
最初はハムレットって逐一めんどくさい奴だなぁと思っていたのは本音(苦笑)内野さんもインタビューでおっしゃっていたけど青くさいヤツって……じいもこの歳になるとそんなこと言ってるなんてガキだねぇ~世間ではよくあることさってコレ、クローディアスのセリフにあった気がする(苦笑)いつまでも思春期の少年みたいなこと言ってんじゃねーー と呆れ気味。しかもシェイクスピア作品にはよく出てくる価値観なのかな~~プレ初日の時にも思ったけど女たるものこうあるべきとアダムとイブの話を持ち出すかのような現代から見ると訴訟間違いなしの女性差別的な発言 まぁある意味真実を突いている点は否定しないけど……まさに「お前の言葉は短剣のように耳に突き刺さる」だわ 自分も女だから分かる、、、と思う でも母としての存在は特別感があるのかな???ガートルードはハムレットに自分が狂ってないとクローディアスに告げればいいと言ったけど(本当にそう思ってたのか?ガートルードが違う受け取り方をしていたのか??)最後までクローディアスには告げなかった。そこは母としての心が堅固に存在していたのかなぁと思ったり……どうなんだろうか
2幕ラストでクローディアスにとどめを刺す場面とハムレットが死ぬ場面。思いっきり目の前だったんですよね~~もうぅ表情といい空気感といい感情といい様々なものがこれでもかというほど伝わってきて心がキューーンと ハムレットの無意識の苦しみとでもいうのかな~~苦悩はもちろんなんだけど、本当だったらしなくてもいい/気づかなくていいことを知ってしまう有能さと哀しさ、それによってハムレットの意思とは違うことを起こしてしまい更に不幸を派生させ自分までもそこに飲み込まれていく。ハムレット自身が悪くないだけに尚更それが悲惨というか切ないというか……人間ってホント辛い 有起哉くん演じるホレイショーがハムレットの傍にいてくれて本当にありがとうという感じで……ホレイショーだけは1人が演じていて全ての真実を知って残される関係者でもある。切ないよね~~でもつくづくオイシイ役どころ 特に2幕は結末を知っているだけにハムレットを見つめるホレイショーの視線が辛くて辛くて……そしてハムレットが唯一心を許して本音を語りふざけ合い素の姿を見せるところが切なくて切なくて 今回は最後でスーッと一筋の涙が流れて……全然まだまだだけどハムレットがどーして悲劇なのかを感じたような気がしました。