東京国立博物館に「ボストン美術館 日本美術の至宝」を見に行った。
ここのパスポートを持っているので、通常展は何度でも入れる。
特別展ではなくとも、ここは常設展示がものすごくレベルが高いので、ちょっとしたときに立ち寄ることがある。
普段の生活ではこまごましたことに追われることが多いけれど、本当にいい絵をみると『真・善・美』を大切に生きたいな、と改めて思う。
朝9時30分のオープンから並んで行ったけどすごい人手だった。
でも、ものすごくよかった。
やっぱり日本の美術はすごい。
海外からの逆輸入盤だけに、当時の日本人が当たり前として見過ごしていた美を改めて見ることができる。
最初に「仏のかたち 神のすがた」という展示から始まるのだけど、ここで展示されている神仏を描いた本物の絵から立ち込めるオーラはものすごく、とても深い感動があった。神仏に対しても敬虔な気持ちになる。
遣唐使として唐へ渡った吉備真備の絵巻もかなり面白い。
唐の人たちの難問に、超能力とかで立ち向かうユーモア交えた物語。
吉備真備は唐につくとすぐに楼閣に幽閉されてしまう。そこで、唐で過去に死んだ阿倍仲麻呂の霊(幽鬼)に出会う。
その霊(幽鬼)の霊力に助けられながら、難しい文選という書物を見事に解読したり、囲碁名人に囲碁で勝ったりする(でも、ここでお腹の中に飲み込んでいた囲碁石を使ったり、結構こずるい手を使ってたりするのも笑える。相手に囲碁石が隠れてないか下剤を飲まされたり・・・)。
死んだ霊に助けられながら、不思議な超能力を発揮しつつユーモアに溢れる絵巻物には驚いたし、相当に面白かった。しかもそこに美が融合している。
あとは、今回の見どころ曽我蕭白の絵も最高によかった。これは見るしかない。その迫力に圧倒される。
ちらしには蕭白の絵が勝手にトリミングされていて、それはどうかと思ったけれど(絵とか写真の全体の一部を切り取るのは、あまりほめられたものではない。全体の中のバランスで絵は描かれているから。)、本物の絵はそんなことはどこ吹く風という迫力があった。
蕭白の画集は持ってて(『もっと知りたい曾我蕭白』東京美術 (2008/04) を持ってます。別冊太陽の『江戸絵画入門―驚くべき奇才たちの時代』はすごくいい本です。)、若冲と並んですごく好きな江戸絵画の一つだけど、生で見たことない絵ばかりだった。
相当にクオリティーの高い展覧会なので、いつ行っても人が多いことは間違えないですが、そこに負けずに行くだけの価値はあります。
もし人ごみに酔ってしまったら、そのあとで常設展の縄文土器や土偶や埴輪などを見て癒されるのをお奨めします。
いつ行っても、東京国立博物館は素晴らしい場所。外に出た時の開けた感じもすごくイイ。大好きだー(大声で告白)。
ここのパスポートを持っているので、通常展は何度でも入れる。
特別展ではなくとも、ここは常設展示がものすごくレベルが高いので、ちょっとしたときに立ち寄ることがある。
普段の生活ではこまごましたことに追われることが多いけれど、本当にいい絵をみると『真・善・美』を大切に生きたいな、と改めて思う。
朝9時30分のオープンから並んで行ったけどすごい人手だった。
でも、ものすごくよかった。
やっぱり日本の美術はすごい。
海外からの逆輸入盤だけに、当時の日本人が当たり前として見過ごしていた美を改めて見ることができる。
最初に「仏のかたち 神のすがた」という展示から始まるのだけど、ここで展示されている神仏を描いた本物の絵から立ち込めるオーラはものすごく、とても深い感動があった。神仏に対しても敬虔な気持ちになる。
遣唐使として唐へ渡った吉備真備の絵巻もかなり面白い。
唐の人たちの難問に、超能力とかで立ち向かうユーモア交えた物語。
吉備真備は唐につくとすぐに楼閣に幽閉されてしまう。そこで、唐で過去に死んだ阿倍仲麻呂の霊(幽鬼)に出会う。
その霊(幽鬼)の霊力に助けられながら、難しい文選という書物を見事に解読したり、囲碁名人に囲碁で勝ったりする(でも、ここでお腹の中に飲み込んでいた囲碁石を使ったり、結構こずるい手を使ってたりするのも笑える。相手に囲碁石が隠れてないか下剤を飲まされたり・・・)。
死んだ霊に助けられながら、不思議な超能力を発揮しつつユーモアに溢れる絵巻物には驚いたし、相当に面白かった。しかもそこに美が融合している。
あとは、今回の見どころ曽我蕭白の絵も最高によかった。これは見るしかない。その迫力に圧倒される。
ちらしには蕭白の絵が勝手にトリミングされていて、それはどうかと思ったけれど(絵とか写真の全体の一部を切り取るのは、あまりほめられたものではない。全体の中のバランスで絵は描かれているから。)、本物の絵はそんなことはどこ吹く風という迫力があった。
蕭白の画集は持ってて(『もっと知りたい曾我蕭白』東京美術 (2008/04) を持ってます。別冊太陽の『江戸絵画入門―驚くべき奇才たちの時代』はすごくいい本です。)、若冲と並んですごく好きな江戸絵画の一つだけど、生で見たことない絵ばかりだった。
相当にクオリティーの高い展覧会なので、いつ行っても人が多いことは間違えないですが、そこに負けずに行くだけの価値はあります。
もし人ごみに酔ってしまったら、そのあとで常設展の縄文土器や土偶や埴輪などを見て癒されるのをお奨めします。
いつ行っても、東京国立博物館は素晴らしい場所。外に出た時の開けた感じもすごくイイ。大好きだー(大声で告白)。