日常

京都

2009-04-16 22:26:11 | 芸術
京都に行ってきた。

いやー楽しかったなー。
全く予定立てずに、京都の観光案内所で地図をもらって、思いつきで移動しながらグルグル回ったけど、予定すら立てない徒然な旅こそ、一人旅の真髄。最高!


三十三間堂 蓮華王院(天台宗)

もうおったまげた。美しいのなんのって。
千体千手観音立像は圧巻!千体あるんですよ!

しかも、風神・雷神と二十八部衆っていうのがズラリと前に整列していて、これまたすごい。眼の玉飛び出そうなくらいすごかった。
ここだけで3時間以上いたなぁ。
京都駅から近いんで、見たことない人は是非・是非!




養源院(浄土真宗遣迎院派)




三十三間堂は修学旅行生も外人もいっぱいいたけど、ここは三十三間堂の真横なのにガランとしていた。でも、この旅の中で3本の指に入る大感動。

だって、だって、俵屋宗達(琳派の最初の人ね)の白象、唐獅子の本物の絵がメチャクチャ近くで見れるんだもん!もう鳥肌もの。やっぱ本物の線はすごい。写真とか本で見るのと全然違う。筆線がイイ!

建仁寺にある「風神雷神図屏風」は、この前上野であっていた大琳派展で本物を見て、それはそれはよかったのだけど、白象、唐獅子の本物の絵見れるなんて思わなかったなぁ。

あと、天井板に「血天井」っていう自決の血痕が残っていて、本当に武将の姿の輪郭が血の跡で見える!これも鳥肌たった。輪郭が見えた瞬間、心臓止まりそうだった。
十分にお祈りして供養してきました。


智積院(真言宗智山派)





「利休好みの庭」って言われる庭園も本当に素晴らしく、2時間は何もせずボーっと見てたかもしれん。
庭と一体化するような感覚。ほんと無限の美。
ああいうのが近くにあると、いい気分転換になる。
京都の人うらやましかー。

長谷川等伯の障壁画は素晴らしかったー!
あんなに素晴らしいとは。
ガラス越しじゃなく間近で見れたし、筆使いの自由さとか豪快さとか、すごくよく伝わってきた。


教王護国寺(東寺)(東寺真言宗)











平安京の跡地で、空海(弘法大師)ゆかりの地。
密教です。密教。
秘密仏教の略ですね。
密教は日本の山岳信仰とも結びついて、神仏習合の主体にもなってる宗教。


ここは仏像好きにはもちろん、仏像に全く興味ない人にも必見!だまされたと思って見に行ってください。だまされませんよ!
京都駅からも近し。

金堂の薬師如来座像、日光・月光菩薩、十二神将像はすごい。台座を取り囲む十二神将像がまたヨイ。

更に、講堂の合計21体の仏像が立体曼荼羅で揃えられているのはさらにすごくて、卒倒しそうだった。口がアングリした。
これは一見にしかず。圧倒的な世界観。


六波羅蜜寺(真言宗智山派)

空也上人立像を生で見たいと思い立って見てきた。
これもすごいわー。
口から「南無阿弥陀仏」で六体の阿弥陀が出てくるってこと自体すごい。
運慶の四男・康勝の作だけど、すごい発想力。

ここは小さいお寺で規模は小さかった。
でも、空也上人立像の本物を見れたのは感激!



仁和寺(真言宗御室派)





















徒然草読んでたから(→第52段.仁和寺にある法師)、寄ってみた。
確かに大きい、大きい。
でも、ちゃんと大きいなりの良さがある。

京都には大中小いろんなお寺があるけど、大きいのは大きいなりの良さが、小さいのは小さいなりの良さがあって、本当に京都っていいとこ!

桜が美しかったー。



広隆寺(真言宗御室派)











聖徳太子ゆかりのお寺で、平安京遷都以前からあった京都最古の寺院らしい。


ここには国宝第一号と言われる「弥勒菩薩半跏像」がある。

「弥勒菩薩半跏像」は、諸星大二郎の漫画「暗黒神話」にも出てくるし、ウルトラマンのモデルにもなった(日本人誰もが美しく考える顔を模索して、そうなったのです。)、誰もが教科書で見たことがあるはず。


弥勒菩薩は、シッダールタ入滅後の56億7千万年後に再度姿をあらわし(そういう仏教の考え方もぶっ飛んでて好きです。)、多くの人々を救済するとされているのです。この姿は救済の仕方を考え中のポーズですが、まあ美しい!
少し場所が離れるからか、ほとんど人がいなかったけど、今回の京都旅行で個人的に一番よかった。
他の仏像もキレイに陳列されていて、愛情を感じましたね。

本物は、神々しく美しかったー。何時間見ても飽きない。
見れてよかった。



■大文字山






銀閣寺(慈照寺)(臨済宗相国寺派)の奥にある山です。
送り火で有名ですね。

通崎さんからもお薦めされたので、銀閣寺→大文字山→山科に降りて、軽い山登りをしてきましたけど、いい景色!

この写真の場所の「大文字火床」っていう見晴らしがいい場所は、銀閣寺からせいぜい30分くらいの山を登ればいけるので、スニーカーとかで京都に行った人は是非登ってみるのをお勧めします。絶景です。紅葉の時は更に美しいだろうなぁ。
やっぱ、山の中って気持ちいい!

『開くこと、閉じること』(2009-04-09)でも書いたけど、こういう素晴らしい景色を見ると、改めて開かれた感じになる。精神衛生上も最高にいいんだと思う。
自然の中を無目的に歩いていると、無我・無心になれますね。これはやったことある人はきっとわかると思う。




ということで、他にも色々見た気がしますが省略。
こうやって宗派を見返すと、偶然にも密教系(真言宗、天台宗)が多かったかも。

最高に京都は美しかったー。日本人の美意識の集まり。そこに、京都の歴史が凝縮されていると思った。


寺で仏像見るのもよし、庭園見るのもよし、絵を見るのもよし。

門外不出のものや大きいものも多いから、見に行かないと見れない。
足を運ばないと会えない。
自分が会いに行くというプロセスがあるから、そんな相互作用の結果感じるものがある。


最近は「逆説の日本史」を読んでいるおかげで、高校生のころ興味が湧かなかった山川出版の日本史とかを買って、日本史を勉強しなおしているのです。
得意の「いまさら」一人勉強。

いやー、歴史が面白くなってきた。初期の日本って、やはり京都が中心だし、ちょうどその辺りを勉強しているとこでした。


538年(552年説もあり)に百済から仏教が初めて伝わって、741年に国分寺・国分尼寺建立の詔が出て、752年に東大寺の大仏開眼がされて・・・

「逆説の日本史」では、簡単に平城京を捨てて平安京に移転した理由は何かとか、東大寺大仏はなぜ作られたかとか、その辺の推理がまあ見事で面白い。
この後、鎌倉の乱世の中で、仏教も法然、親鸞、道元、日蓮・・・天才哲学者(宗教というより思想・哲学に近い)が出てきて更に面白くなるし。
当時の時代背景や庶民の暮らし、当時の政治、外国との関わり・・・・色んな日本の流れを知ってから、改めて日本のお寺の歴史を見るとさらに興味深い。
現在が凝縮されているのが透けて見える。



いやはや、年取るっていうのはこういうことかなぁと思った。

色んな点と点がつながってくるのがわかる。
それは歴史とか神話とか宗教とか芸術とか文化とか古典とか政治とか死生観とか・・・そういう点と点。
過去・現在・未来っていう点と点でもある。

そういう点と点が線でつながってくるのがじょじょに分かるのが、年をとるというプロセスなのかもしれん。
自殺しようと人生に絶望している若者を見たら、「君の人生は、まだ点だ。絶望もまだその一点に過ぎない。必ずその点は他の点とつながって線になる。その線を一本だけでも見届けてほしい。」と伝えないといけないのかもしれない。


年取ることは、意外にもすごく楽しい!
老いることは悪だと思う人もいるけど、自分は全然そう思わない。
この世に散らばる点と点がつながっていくのだから、そこに老いる意味がある。

老後になったら本当に仕事から自由になれるし、何するかリストアップしとかなきゃなー。笑


東京から新幹線でたっての2時間30分で京都。
土日とか使って、またいろいろ見に行きたい。
それまで、日本の歴史や芸術を改めて勉強しとこうと思った。
そうなると、奈良、出雲大社、伊勢神宮、熊野、四国霊場、白山、出羽三山、国東半島、吉野山・・・そういう日本の聖地って言われる場所も全部行ってみたいなぁ。
「日本の聖地」久保田展弘(講談社学術文庫)っていうのも読んでみよう。


学生の時は高速バスで行かなきゃお金がなかったけど、新幹線で行けばあっという間。
とにかく、日本の美再発見!って感じで楽しかったです。

4 コメント

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広目天もイイけれど (H.P.)
2009-04-17 06:34:57
またいなばは、都のどの場面にも、しっくりなじみますなあ

弥勒様は、救済方法を考えていらっしゃったのですか。弥勒様には、音を感じません、おっしゃれ-などと拝顔するたび呟いてしまいます

建造物、庭園の美には、まだ思い及ばず、点と点を結ぶ線が幾重にもなることで、目がいくようになりましょうか、歳をとる、これすなわち点を繋げていくことだ、理解しやすいです、ありがとうございました
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お帰りなさい! (雨音)
2009-04-17 10:12:01
京都に住んでいたことがある私としてはとっても嬉しい感想でした。京都人も含め京都に住んでいると案外にもお寺めぐりとか、行かないのですよね…あまりにも身近にあり過ぎていつでも行けると思うのと、観光客が多いのやら、拝観料が高い所があったりするからだったり。。。まぁ、生活の一部になってたりしてますから。
それから、京都で移動する時は自転車や、歩きがいいですよねー。車でしか行けない所もありますが、徒歩圏内でも見るところがたくさんあって、充分時間が過ぎてゆきます。
移動の時間も楽しいですし。
いなばさんの感想のとおり、観光客の多い名勝は見る価値は充分ありますが、付近のお寺など無料(昔は!今はどうでした?)のところを巡るのも、学生時や、金欠時などには魅力的でした。
もちろん金欠じゃなくても、無料だからといっても決して2流3流というわけではありませんものね。

一日中ぼーっと、佇んでいても苦にならない、むしろ、安らぐといった表現のほうが当てはまるような場所も多いですしね。
また、美術品なども展覧会で観るのとは違って、建物、景色、雰囲気、空気、匂いなどすべてを合わせて一体になっているでしょ!

イタリアなどに行っても同じ気分になりますよね。

そしてすべての祭りなどは、町中が祭りの雰囲気に包まれ、さまざまな山車や、装飾品、行列もやはり京都が一番だと思います。

日本のものに限らず、歳をとってからも、まだ若いうちも、本物に接する機会があればゆっくり浸って欲しいです☆

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すごい文化の地層だ! (Is)
2009-04-17 10:16:01
いやー、やっぱり、京都いいですな~。
僕も学生時代はよく行ってた(やっぱり深夜バスで…朝早く着きすぎて、時間つぶす場所が京都駅内のホテルの朝ビッフェくらいしかなくて、結局高くついた思い出があります)。
でも、今思えば、現代建築とかばっかりだったかも…全然、見るべきものを見てなかったと思う。(苔寺くらいかな?なんか、ハガキで予約して入った覚えがある。)
いやはや、ホント年取ると感受性のヒダのようなものが精緻になるのかしら?仏像も古建築も、その洗練具合と豪華さのバランスがすごいね!(…何度も出てくるけど、やっぱりみうらじゅん大先生スゴイ。)
岡田斗司夫がテレビで言ってたけど、仏像と現在のフィギア文化みたいのは、やはり文化的な連続性があるのではないかと。
日本文化って、なんや、やはり自然が一番尊いってのがあって、人工物は、それを引き立てたり、気づかせる額縁や案内標識程度の役割しか無く、(その意味で、高層建築競争で、日本って完全に取り残されているけど…後世から見ると、このことは必然性があったと評価されるのではないか?そういう人工物競争はクダランぞという。)
…しかし、他方でその僅かしかつくれない人工物自体は、あたかもフラクタル幾何学的に、微分していくといくほど、ミクロになればなるほど、緻密さがある。(このことは、一見関係なさそうなんだけど、例えば、テレビゲームとか見ると、日本のものと洋ゲーが明らかに違ったりする。…さらに関係ないけど、パソコンで、マイクロソフトって極めてアメリカ的に感じる=特にマウスのデザインとか。でも、Appleってアメリカ産なんだけど、ちょっと日本的な感じするんだよな-。パッと身はシンプルで洗練されていて、だけどユーザーインタフェースとかに繊細な心遣いが感じられる。)

追伸:山川の教科書、ぼくも使ってます。ホント、アレは卒業してから偉大さが分かる。最近、また改訂されていて、「詳細…」のシリーズがソフトカバーになっていてまた欲しくなってしまった。
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 (いなば)
2009-04-18 11:13:59
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H.P.様
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弥勒様、イイですよね!
ロダンの考える人と、根底で通底しているすごさを何か感じます。

広隆寺の本物はお勧めですよ。
思わず吸い込まれそうになります。
主客分離できなくなるくらい、仏像と一体になるよう引き込まれる美が、そこにはある。
素晴らしい芸術はすべてそう。
自分が吸い込まれるし、自分がなくなる。
その芸術の中に取り込まれる。そんな美が、そこにはあります。

歳をとるのは、点と点をつなげていくこと。
これは、ふと京都の夜空を見ていて降りてきた感覚です。

これはまたいつか別トピックで、書く気が起これば書きたい。


夜空を見ると星がありますよね。
それをつなげて星座の名前がある。
おうし座、オリオン座・・


人生は、そういう星座を描くようなものかもしれない。

それが、点と点をつなぐことで、
天にある星と星をつなぐことでもあるような気がします。




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雨音様
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京都に住んでいると、京都のとこにいかない。
これは、僕も熊本生まれで東京に住んでいるので、それはよく思います。

熊本は高校生までだし、あまり熊本を知らない。
だから、熊本に帰ったら、親や姉と、なるべく熊本を見に行くようにしています。
古墳とか、名所旧跡とか、色んなものですね。

そして、東京も全く同じです。
熊本にいるときは、原宿という前衛的な文化にあこがれ、美術展・歌手のライブがある中心である
東京にあこがれていた。
でも、いざ来ると、仕事にかまけて行かなくなる。
これは本末転倒。
仕事のために生きているわけではなくて、生きているために仕事をしているに過ぎない。
そこに最近はふと気付いたのです。

だから、今は自分の人生を生きるため、東京を再発見しています。
東京は江戸の徳川幕府以来、日本の都だったわけだし、いろんな歴史や文化がつまっている。
ものすごい密度で凝縮されている。
だから、最近は古典芸能でも演劇でも音楽でも、もう境界線なんてどうでもよくて、
ここ東京にある全体を全て堪能し出しています。
それは、まるで故人たちとの対話のような気がしてくるし、
自分が言っているというより、自分の今の時期に、
彼らに招かれて遊びに行っているような気がします。

それが、時間を過去→現在→未来へとつなぐことなのかなと思っています。
それが、時間という大きな川の流れに乗ること?


そこから、京都も必然的に行きたくなりました。




僕も、京都での移動に自転車を借りて、地図見ながら移動しましたー。
京都って碁盤の目状になってるし、地図見なくても今の時間と太陽の場所見ていると方角も分るし、
すごくわかりやすい!
東京のようにウネウネうねってないですし、そういえば、東京も自転車いいです!
我が家から色んなとこは、自転車でひとっとびで行けますしね。


僕がブログで書いたお寺も、京都駅から徒歩圏内のものばかりですねー。

三十三間堂、養源院、智積院、教王護国寺(東寺)この辺は京都駅から歩いて行けますね。


美術品も、雨音さんがおっしゃるように、展覧会のように、展覧会の場の建築的構造に制約されるんじゃなくて、本来あるべき場所にある。といいう感じがします。全体の場の中で、それがあるというか。そういう場の力を感じますね。



手塚治虫が『必ず、本物を見たほうがいい。分かると分らないとかじゃなくて、意味があるとかないとかじゃなくて、本物を見なさい。』と何かで言っていて、その教えをずっと守っています。
そして、そのことを、最近深く味わっています。
京都は、その密度がすごかったです。




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Isくん
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体の具合はどうですか?体調悪いみたいだけど、働きすぎなのかもしれないね。
ゆっくり体を休めて、英気を養って休養してください。
休養自体も、大きい治療の一つなのです。
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深夜バス、いいよね!安いし。
やっぱり道路を使うか、電車独占の線路を使うか、その辺に大きな値段格差があるんでしょうか。
学生にはつよい味方。
だいたい半額の7000円くらいだよねー。


おれも、学生の時は宿代もけちって毎日京都駅で寝袋で寝てたなー。
ま、今でもやろうと思えば抵抗なくやれるんだけど、
まあ大人になったので、普通に安宿に泊まってます。
でも、相変わらずの安宿。
高い宿って、なんかまだ自分には早すぎて止まったことない。
その浮いたお金の分を、お寺見物に投資したい!って思っちゃう。貧乏性ですなー。


苔寺って西芳寺だよねー。京都駅の西の方にあるやつ。
拝観料が3000円!くらいするんでしょ?
流石にお金が気になって行ってない。
でも、写真とかで見る限りは、一度肉眼で見たいってのは間違いなくある。
ま、いづれ何かの機会に見ることになるのかもしれないんで、とっておきます。
あそこの苔の生え具合も素晴らしいよね!(ネットとかの写真で見てるだけでも)
悠久の時間が封じ込められているように見える。


日本文化が、自然を最上に置いているってこと。
それはすごく伝わってくる!
自然から人間を見ている。それが本当のエコだと思う。
人間が自然に従って迎合するんじゃなくて、自意識をはずして自然から世界を見ること。
それが本当のエコ哲学なのだと思いますね。
登山含め、自然と関わることをやったことがある人なら絶対わかるはず。
自然の雨とか晴れとか、そこに自分を合わせる。自意識をなくして、自然の流動の層の中に視点を置く。

そこから、自然の美が見えてきて、それを形にしてみたものが、日本人の作る美の中の一つであると思うね。
そういう意味では空即是色の発想で、自然にある美のようなもの(空)を、何かの形にしたもの(色)っていうのは日本の美だね。
それは、色即是空でさらにひっくり返さないといけない。
つまり、形あることにこだわらず、精神世界にまで昇華しないといけない。
この辺は、日本の美意識と深くかかわっていることに、京都を旅してふと思いました。
Is君が言ってることと同じことだねー。


『人工物は、それを引き立てたり、気づかせる額縁や案内標識程度の役割しか無く』
これは本当にそうだね。面白い。
単なる輪郭であり、縁取りであり、境界線を引いてみただけなんだよね。


そういう日本の美を、日本の歴史や風土や文化からも重層的に見返している日々です。
この感覚はぜひ共有したい。
いつか、土日とか使ってみんなで京都旅行しよう!
妄想するだけでも楽しそうだねー。笑

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