日常

浮世絵 写楽 田村星都さん

2015-12-09 23:22:51 | 芸術
江戸期のオリジナル浮世絵も、安いのは1万円前後からある。
もちろん復刻になるとすこし安い。

お金は古書くらいにしか使わないが、浮世絵も自分のために時々購入している。
大きな仕事の後に。自分や、自分が住む空間そのものへのご褒美として。

一ノ関圭さんの「鼻紙写楽」(ビッグコミック)という漫画があまりにも面白く、思わず二度読みしてしまった。写楽や歌舞伎の話。信じられないくらい面白い。写楽の思いが自分に流入してきた。続きが楽しみだ。



ということで。復刻版の写楽の版画を買った。
<四世岩井半四郎の乳人重の井(めのとしげのい)>
写楽の作品。トップの写真です。アダチ版画での復刻版を購入。


神保町で浮世絵を売っている所にも、学生時代から十数年通い続けている。
学生時代は買えなかったが、目は養われた。
やっと大人になり手が出せるようになってきた。食事にあまりお金をかけないので、その分を美術品に。


お金を何に使っているのか、というのは、その人の意識(顕在意識も潜在意識も)がどこにチューニングされているのか、ということを反映していて、自分も他者も社会も、観察していると面白い。
人間の内的世界の見えない何かが顕在化した象徴として、お金は世界を循環している。

からだの栄養と同程度に、こころの栄養が大事。
からだの栄養は自然にかなった食べ物を食べること。
こころの栄養は美しいものに触れること。
ご飯を毎日たべるように、ここの栄養も毎日必要。

だから、自分は学生時代のころから入り口に巨大なダヴィンチのモナリザの絵を飾っていて、潜在意識での対話が行われるようにしている。脳は気づかずとも皮膚はかならず情報をやりとりしているはずだから。

<神保町 古典版画 東洲斎>
ここに何も買わなくてもよく立ち寄る。

<神保町 大屋書房>
ここは古地図にも目を奪われる。

<神保町 原書房>
ここは精神世界関係もすごい本が多い。易では日本一有名な本屋。2階には浮世絵がある。ここではよく掘り出し物の古書を買う。


こころの栄養に関して。


先日、銀座和光でやっていた<華やぎの陶 6人の女性陶芸家による表現>というところで、田村星都さんという素晴らしい芸術家のご本人と作品とに遭遇した。

毛筆細字三という超絶技巧と、九谷焼の高度な技術と、和歌(万葉集、古今、源氏物語・・)への深い共鳴から織りなされる作品だった。

石川県という場所はほんとうにすごい方々を生む風土だと思う。
(高野誠鮮さんも羽咋市におられる。)


田村星都さんの作品には、今後是非ご注目ください。
(和光の展示は残念ながら終わってしまった。。)

<和光 華やぎの陶 6人の女性陶芸家による表現>

<細字萬葉集赤絵花詰銚子>