ダリ展(国立新美術館)、やっぱりすごかった。感動。
小学生のころ、Daliに出会い、熱病にうなされたように好きになった。親にねだり画集を何冊も購入した。小学生なりにDali研究を続けた。
特に、彼が日本への原爆を機に画風と絵の質が変化したことにも興味を持った。Daliは本気で科学と芸術と宗教を統合しようとしていた。
高校を卒業したら最初にしようと決めていたことが、宝塚の手塚治虫記念館に行くことと、スペインのフィゲラスにあるDali美術館に行くことだった。
二つともすぐに実現させた。
大学生ですぐにバイトをして、すべてのお金をつぎ込んで二つの場所へ訪れたのだった。自分の中での聖地巡礼だった。
当時、フィゲラスまで行く日本人は稀だったようで、DaliのTシャツを着て行ったので、行く場所行く場所で話しかけられたのを覚えている。Daliの墓にも参ってきたのだった。体の穴という穴から、Daliへの偏愛がにじみ出ていたのだと思う。
今回、改めてDaliを見て、小学生のときの感動がよみがえった。
感動というより、言葉にならない体験、という方が適切だろう。心の奥底をギュッとつかまれる感じ。
今回日本に来ているDaliの原画はフィゲラスからあまり運べなかったかもしれない。ただ、その代わりにスケッチ段階の絵が多く陳列されていて、そちらの方が自分は興奮した。ひとつの作品となる前の未分化なスケッチの方が、Daliの創造過程を知る上でより貴重な素材だった。相変わらず奇抜で奇妙で奇人で偏執的で天才で突き抜けていて、かっこよかった。
絵をじっと見ていると、この原画の前にDaliが座って絵を描いていたのだ、ということが感じられた。一筆一筆のラインを、Daliになり替わるように頭の中でトレースするように見た。
ディズニーとDali合作のアニメ(Destino)を会場で初めて見たが、あまりの素晴らしい作品に、心が踊った。
自分の中にいる内的な小学生の自分とも久しぶりに再会したことも、感動した。
ああ、自分の中に、過去も現在も未来も重なって生きているのだと、確認した日だった。
Daliの何かが、自分の中にも流れ込んできて、家に帰り猛烈に絵が描きたくなり、かなりの分量の絵を描いたのだった。
■ダリ展
■Walt Disney's & Salvador Dali - Destino 2003 (HD 1080p)
小学生のころ、Daliに出会い、熱病にうなされたように好きになった。親にねだり画集を何冊も購入した。小学生なりにDali研究を続けた。
特に、彼が日本への原爆を機に画風と絵の質が変化したことにも興味を持った。Daliは本気で科学と芸術と宗教を統合しようとしていた。
高校を卒業したら最初にしようと決めていたことが、宝塚の手塚治虫記念館に行くことと、スペインのフィゲラスにあるDali美術館に行くことだった。
二つともすぐに実現させた。
大学生ですぐにバイトをして、すべてのお金をつぎ込んで二つの場所へ訪れたのだった。自分の中での聖地巡礼だった。
当時、フィゲラスまで行く日本人は稀だったようで、DaliのTシャツを着て行ったので、行く場所行く場所で話しかけられたのを覚えている。Daliの墓にも参ってきたのだった。体の穴という穴から、Daliへの偏愛がにじみ出ていたのだと思う。
今回、改めてDaliを見て、小学生のときの感動がよみがえった。
感動というより、言葉にならない体験、という方が適切だろう。心の奥底をギュッとつかまれる感じ。
今回日本に来ているDaliの原画はフィゲラスからあまり運べなかったかもしれない。ただ、その代わりにスケッチ段階の絵が多く陳列されていて、そちらの方が自分は興奮した。ひとつの作品となる前の未分化なスケッチの方が、Daliの創造過程を知る上でより貴重な素材だった。相変わらず奇抜で奇妙で奇人で偏執的で天才で突き抜けていて、かっこよかった。
絵をじっと見ていると、この原画の前にDaliが座って絵を描いていたのだ、ということが感じられた。一筆一筆のラインを、Daliになり替わるように頭の中でトレースするように見た。
ディズニーとDali合作のアニメ(Destino)を会場で初めて見たが、あまりの素晴らしい作品に、心が踊った。
自分の中にいる内的な小学生の自分とも久しぶりに再会したことも、感動した。
ああ、自分の中に、過去も現在も未来も重なって生きているのだと、確認した日だった。
Daliの何かが、自分の中にも流れ込んできて、家に帰り猛烈に絵が描きたくなり、かなりの分量の絵を描いたのだった。
■ダリ展
■Walt Disney's & Salvador Dali - Destino 2003 (HD 1080p)
私も「ダリ展」を見てきましたので、詳しい鑑賞レポートを読ませていただき、ダリの作品みたときの感動を追体験することができました。今回のダリ展では初期から晩年までと多くの傑作も含む幅広く多様な作品群で構成されたていて、ダリ芸術の全貌を見ることができました。ダリの作品を見て、一つの物を二つに見立てるダブル・イメージのような心理学から、原子物理学に至るまで幅広い知識の知見を絵画に導入していくエネルギーとパワーに圧倒されました。
私も「ダリ展」を見た感想とダリが作品を制作した意図とダリの芸術の魅力等について考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。
コメントありがとうございます。
HPサイト、拝見させていただきましたが、素晴らしい記事に何度もうなりました。
ダリがどういうVisionで絵を描いていたのか、、、幼少期から交友関係まで、網羅的に時系列で記事が書かれていて、本当に素晴らしい記事です。今後も何度も読ませていただきます。素晴らしい記事のご紹介、ありがとうございました!