日常

Lennard-Jones potential

2015-05-22 04:50:21 | 考え
物理学から学ぶメタファーは数多い。

物理学で分子のポテンシャルエネルギー曲線(レナード=ジョーンズ・ポテンシャル(Lennard-Jones potential))というものがある。

分子間の距離が近すぎると、電子同士が反発を起こすため不安定となる。
逆に遠すぎても相互作用がなくなり遠ざかる。
ほどよい距離で、最もいい相互作用をする。
ほどよい位置は、分子の性質や種類ですべて異なる。

これは、人間関係のメタファーでもあると思う。
愛も同じ。
距離が近すぎると逆に反発しあい、遠すぎると相互作用をしない。
このほどよい塩梅を探す努力をするのが大切なことだ。近づきすぎたと感じたら遠ざかり、遠ざかりすぎたと感じたら近づく。
引力と反発する力、両方があり、その二つが巧妙に併せ持っている。あわいのちから。
近いも遠いも意識上にあがらないときが、ほどよい塩梅の距離なんだろう。





・・・・・・・・・・

化学反応で面白い動画。

ベロウソフ・ジャボチンスキー反応(Belousov-Zhabotinsky reaction: BZ反応)は、リズムやパターンが自発的に作り出される化学反応。興味深い。
この辺りは生命現象の不思議ともぜったいに関わりがあると思う。

自己組織化には2つのタイプがある。
熱的平衡に近い状態で分子やコロイド粒子が集合して秩序構造を形成する自己集合と、
開放系での散逸構造形成。BZ反応は散逸構造の化学反応のひとつ。

ベロウソフ ジャボチンスキー反応
BZ reaction spiral(BZ反応 らせん波)





マランゴニ対流(Marangoni effect)も興味深い。
表面張力が場所によって違っている場合に発生する流れのこと。

Marangoni effect

この世は謎に満ちてるなー。