仕事関係の本や学術関係の本ばかり読んでいると、現実世界から遊離していく気がする。
一般書ばかり読んでいると、学術世界から遊離していく気がする。
その二つの葛藤に心は行ったり来たりと往復運動を繰り返しながら、そのあわいの場所で本を読みます。黙読。
知らないことを知る。
自分の脳の中で、つながりのなかった個別のバラバラのものが、つながりのある知識や知恵としてひとまとまりのものになる。
そうすると、この世界に小さい秩序が生まれている。すると、この世のエントロピー(乱雑さ)が減っているらしい。(→『bitと乱雑さ、生命と知ること』2011-12-25)
宇宙は膨張し、混沌へと向かう。エントロピーは増え続けている。
読書は、そんな物理法則からは無謀で反抗的な行為ともいえます。
この世界の99.9999999%は知らないこと。我ながら驚きます。
生きている限り学ぶ。謙虚に学ぶ。生き続けながら学び続ける。
「どうもすみません。わたしは無知なもので。どうか教えてくださいませませ。」
「ませませ?ませは一回でいいわい!何を学んどるんかい!」
とか怒られながらも謙虚に学ぶ。無知の知。
とにかく。
「へー」と感嘆しながら本を読む。
それは純粋に楽しいこと。
だから、やめられません。
■1960年代
○八木誠一「イエス」清水書院(1968)
■1970年代
○鈴木修次「荘子 Century books 人と思想」清水書院(1973)
○山折哲雄「道元 Century books 人と思想」清水書院 (1978/09)
■1980年代
○ジョージ・レオナード「サイレント・パルス―宇宙の根源リズムへの旅」工作舎 (1980/06)
○秋山さと子「科学と仏教の謎」大和書房(1987/07)
○トルーマン カポーティ(著),村上春樹(訳),山本容子(絵)「おじいさんの思い出」文藝春秋 (1988/03)
■1990年代
○今道友信「エコエティカ」講談社学術文庫(1990/11/5)
○ウンベルト・エーコ(著),河島英昭(翻訳)「薔薇の名前〈上〉〈下〉」東京創元社 (1990/02)
○中沢 新一「ゲーテの耳」河出書房新社(1992)
○山折哲雄「仏教とは何か―ブッダ誕生から現代宗教まで」中公新書(1993/5)
○James Hillman「元型的心理学」青土社(1993/09/20)
○川久保 勝夫「トポロジーの発想」講談社(1995/7/17)
○松岡正剛「空海の夢」春秋社(1995/07)
○萩尾望都「半神」小学館文庫(1996/8)
○片桐功ら「はじめての音楽史 古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで」音楽之友社(1996/10/1)
○青木昭「図説 ミケランジェロ」河出書房新社(1997/10)
○松尾剛次「仏教入門」岩波ジュニア新書(1999/6/21)
■2000年代
○高尾利数「ブッダとは誰か」柏書房 (2000/03)
○加藤清、鎌田東二「霊性の時代―これからの精神のかたち」春秋社 (2001/03)
○阿刀田 高「シェイクスピアを楽しむために」新潮文庫(2002/12)
○北森嘉蔵「聖書百話」講談社学術文庫(2002/6/10)
○青木裕司「知識ゼロからの現代史入門―アメリカ・ロシア・中国・パレスチナの60年」幻冬舎 (2002/9)
○萩尾望都「アメリカン・パイ」秋田文庫(2003/5)
○森本哲郎「生き方の研究」PHP文庫(2004/6/1)
○片山文彦、賀陽済「いま日本の心を問う」原書房 (2004/06)
○高嶋ちさ子「知識ゼロからのクラシック入門」幻冬舎 (2005/10)
○橋本治「ちゃんと話すための敬語の本」ちくまプリマー新書(2005/1)
○G.K.フランシス「トポロジーの絵本 新装版 (シュプリンガー数学リーディングス)」シュプリンガー・フェアラーク東京(2005/12/1)
○スティーヴン・ストロガッツ「SYNC」早川書房 (2005/3/29)
○山井教雄「まんが パレスチナ問題」講談社現代新書(2005/1/19)
○ミチオ カク「パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ」日本放送出版協会 (2006/01)
○後藤真理子「CDで聴く一冊でわかるクラシック音楽ガイド」成美堂出版 (2007/10/18)
○長沼由美,二藤宏美「大人の音楽史入門」ヤマハミュージックメディア; A5版 (2007/4/1)
○恩田彰ら「心理療法とスピリチュアルな癒し」春秋社 (2007/10)
○礒山雅「モーツァルト=翼を得た時間」講談社学術文庫(2008/10/10)
○山本弘「アイの物語」角川文庫(2009/3/25)
○竹田青嗣「知識ゼロからの哲学入門」幻冬舎(2008/7/25)
○石川昌孝「坐禅をすれば善き人となる―永平寺宮崎奕保禅師百八歳の生涯」講談社 (2008/4/1)
○安河内眞美「知識ゼロからの日本絵画入門」 幻冬舎 (2009/02)
○成瀬雅春「死なないカラダ、死なない心 宇宙のエネルギーで身体をつくりかえる」講談社(2009/1/29)
○アルボムッレ・スマナサーラ「ブッダが教えた本当のやさしさ」宝島SUGOI文庫(2009/2/5)
■2010年代
○片山ユキオ「花もて語れ 1」小学館(2010/9/30)
○櫻井武「睡眠の科学」講談社 (2010/11/19)
○礒山雅「バッハ=魂のエヴァンゲリスト」講談社学術文庫(2010/4/12)
○空海(加藤純隆、加藤精一)「空海「秘蔵宝鑰」」角川ソフィア文庫(2010/4/25)
○空海,加藤精一「空海「般若心経秘鍵」 ビギナーズ 日本の思想」角川ソフィア文庫(2011/5/25)
○内田樹、釈徹宗、名越康文「現代人の祈り」サンガ新書(2011/9/22)
○玉川重機「草子ブックガイド(1)」モーニングKC(2011/9/23)
○くさか里樹「ヘルプマン!(18)」イブニングKC(2011/7/22)
○手塚治虫「手塚治虫クロニクル 1946-1697」光文社新書(2011/10/18)
○姜尚中,田口ランディ,本多弘之「親鸞 いまを生きる」朝日新書(2011/11/11)
○辛酸なめ子「辛酸なめ子の現代社会学」幻冬舎(2011/11)
○山折 哲雄「日本人の霊魂観---鎮魂と禁欲の精神史」河出書房新社(2011/9/21)
○菅原 浩「古事記の神々を読み解く―スピリチュアル神話学入門」アルテ (2011/10)
○アルボムッレ・スマナサーラ「逆境に立ち向かう―生きる勇気が湧く人生の「幸福論」」アルマット (2011/09)
○高橋 秀実「結論はまた来週」角川書店(2011/9/26)
一般書ばかり読んでいると、学術世界から遊離していく気がする。
その二つの葛藤に心は行ったり来たりと往復運動を繰り返しながら、そのあわいの場所で本を読みます。黙読。
知らないことを知る。
自分の脳の中で、つながりのなかった個別のバラバラのものが、つながりのある知識や知恵としてひとまとまりのものになる。
そうすると、この世界に小さい秩序が生まれている。すると、この世のエントロピー(乱雑さ)が減っているらしい。(→『bitと乱雑さ、生命と知ること』2011-12-25)
宇宙は膨張し、混沌へと向かう。エントロピーは増え続けている。
読書は、そんな物理法則からは無謀で反抗的な行為ともいえます。
この世界の99.9999999%は知らないこと。我ながら驚きます。
生きている限り学ぶ。謙虚に学ぶ。生き続けながら学び続ける。
「どうもすみません。わたしは無知なもので。どうか教えてくださいませませ。」
「ませませ?ませは一回でいいわい!何を学んどるんかい!」
とか怒られながらも謙虚に学ぶ。無知の知。
とにかく。
「へー」と感嘆しながら本を読む。
それは純粋に楽しいこと。
だから、やめられません。
■1960年代
○八木誠一「イエス」清水書院(1968)
■1970年代
○鈴木修次「荘子 Century books 人と思想」清水書院(1973)
○山折哲雄「道元 Century books 人と思想」清水書院 (1978/09)
■1980年代
○ジョージ・レオナード「サイレント・パルス―宇宙の根源リズムへの旅」工作舎 (1980/06)
○秋山さと子「科学と仏教の謎」大和書房(1987/07)
○トルーマン カポーティ(著),村上春樹(訳),山本容子(絵)「おじいさんの思い出」文藝春秋 (1988/03)
■1990年代
○今道友信「エコエティカ」講談社学術文庫(1990/11/5)
○ウンベルト・エーコ(著),河島英昭(翻訳)「薔薇の名前〈上〉〈下〉」東京創元社 (1990/02)
○中沢 新一「ゲーテの耳」河出書房新社(1992)
○山折哲雄「仏教とは何か―ブッダ誕生から現代宗教まで」中公新書(1993/5)
○James Hillman「元型的心理学」青土社(1993/09/20)
○川久保 勝夫「トポロジーの発想」講談社(1995/7/17)
○松岡正剛「空海の夢」春秋社(1995/07)
○萩尾望都「半神」小学館文庫(1996/8)
○片桐功ら「はじめての音楽史 古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで」音楽之友社(1996/10/1)
○青木昭「図説 ミケランジェロ」河出書房新社(1997/10)
○松尾剛次「仏教入門」岩波ジュニア新書(1999/6/21)
■2000年代
○高尾利数「ブッダとは誰か」柏書房 (2000/03)
○加藤清、鎌田東二「霊性の時代―これからの精神のかたち」春秋社 (2001/03)
○阿刀田 高「シェイクスピアを楽しむために」新潮文庫(2002/12)
○北森嘉蔵「聖書百話」講談社学術文庫(2002/6/10)
○青木裕司「知識ゼロからの現代史入門―アメリカ・ロシア・中国・パレスチナの60年」幻冬舎 (2002/9)
○萩尾望都「アメリカン・パイ」秋田文庫(2003/5)
○森本哲郎「生き方の研究」PHP文庫(2004/6/1)
○片山文彦、賀陽済「いま日本の心を問う」原書房 (2004/06)
○高嶋ちさ子「知識ゼロからのクラシック入門」幻冬舎 (2005/10)
○橋本治「ちゃんと話すための敬語の本」ちくまプリマー新書(2005/1)
○G.K.フランシス「トポロジーの絵本 新装版 (シュプリンガー数学リーディングス)」シュプリンガー・フェアラーク東京(2005/12/1)
○スティーヴン・ストロガッツ「SYNC」早川書房 (2005/3/29)
○山井教雄「まんが パレスチナ問題」講談社現代新書(2005/1/19)
○ミチオ カク「パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ」日本放送出版協会 (2006/01)
○後藤真理子「CDで聴く一冊でわかるクラシック音楽ガイド」成美堂出版 (2007/10/18)
○長沼由美,二藤宏美「大人の音楽史入門」ヤマハミュージックメディア; A5版 (2007/4/1)
○恩田彰ら「心理療法とスピリチュアルな癒し」春秋社 (2007/10)
○礒山雅「モーツァルト=翼を得た時間」講談社学術文庫(2008/10/10)
○山本弘「アイの物語」角川文庫(2009/3/25)
○竹田青嗣「知識ゼロからの哲学入門」幻冬舎(2008/7/25)
○石川昌孝「坐禅をすれば善き人となる―永平寺宮崎奕保禅師百八歳の生涯」講談社 (2008/4/1)
○安河内眞美「知識ゼロからの日本絵画入門」 幻冬舎 (2009/02)
○成瀬雅春「死なないカラダ、死なない心 宇宙のエネルギーで身体をつくりかえる」講談社(2009/1/29)
○アルボムッレ・スマナサーラ「ブッダが教えた本当のやさしさ」宝島SUGOI文庫(2009/2/5)
■2010年代
○片山ユキオ「花もて語れ 1」小学館(2010/9/30)
○櫻井武「睡眠の科学」講談社 (2010/11/19)
○礒山雅「バッハ=魂のエヴァンゲリスト」講談社学術文庫(2010/4/12)
○空海(加藤純隆、加藤精一)「空海「秘蔵宝鑰」」角川ソフィア文庫(2010/4/25)
○空海,加藤精一「空海「般若心経秘鍵」 ビギナーズ 日本の思想」角川ソフィア文庫(2011/5/25)
○内田樹、釈徹宗、名越康文「現代人の祈り」サンガ新書(2011/9/22)
○玉川重機「草子ブックガイド(1)」モーニングKC(2011/9/23)
○くさか里樹「ヘルプマン!(18)」イブニングKC(2011/7/22)
○手塚治虫「手塚治虫クロニクル 1946-1697」光文社新書(2011/10/18)
○姜尚中,田口ランディ,本多弘之「親鸞 いまを生きる」朝日新書(2011/11/11)
○辛酸なめ子「辛酸なめ子の現代社会学」幻冬舎(2011/11)
○山折 哲雄「日本人の霊魂観---鎮魂と禁欲の精神史」河出書房新社(2011/9/21)
○菅原 浩「古事記の神々を読み解く―スピリチュアル神話学入門」アルテ (2011/10)
○アルボムッレ・スマナサーラ「逆境に立ち向かう―生きる勇気が湧く人生の「幸福論」」アルマット (2011/09)
○高橋 秀実「結論はまた来週」角川書店(2011/9/26)