観測にまつわる問題

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多くの国民が安部政権の北方領土返還交渉を支援してほしい

2016-10-10 07:05:09 | 政策関連メモ
安部政権の北方領土返還交渉だが、多くの保守派が反発しているようだ。

北方領土問題に関して、日本国民の多くが分かっていないことは、日本の主張が詰んでおり、ロシアを説得できるだけの要素が無いということだと思う。サンフランシスコ講和条約で日本は千島列島を放棄しており、ソ連(ロシア)とはサンフランシスコ講和条約を結んでいないが、サンフランシスコ講和条約を日本が破棄する気が無い(冷戦がはじまったということもあり、戦争に負けておきながら、あれぐらいで済んでいる。もし中韓を参加させ好きに言わせておけば、あれぐらいで済んでいただろうか?)以上、請求権を放棄している千島列島や南樺太の請求はできないということになる。北方領土を日本が返還請求しているのは、択捉や国後・歯舞・色丹は千島ではないというギリギリの論理立てからだ。ふっかけて交渉するというのは、無理なのである。そんなことをしたら、気でも触れたかと思われるだけである。国がしている主張には、大抵意味があるのであって、馬鹿だから小さい要求しかしていないというわけではない。日本共産党が千島を要求するのは、サンフランシスコ講和条約を破棄する気だからではないか?全く馬鹿な連中である。

2島先行返還論が出てくるのにも意味がある。北方領土を千島ではないとするにあたって、歯舞・色丹は確かに千島列島ではないから、ロシアがその主張を受け入れ易いのだ。交渉にも相手があるのだから、相手が受け入れ易いところから、通していくしかない。プーチンにも立場がある。ロシアの保守派に「何で千島を放棄している日本が択捉・国後を要求するのだ?」と言われた時に、説明できるだけの材料を与えないとプーチンも納得しないだろう(ただし、「独裁」のプーチンは反対派により配慮する必要はないとは思う。だからこその今ではないか?)。筆者が2島先行返還論より、歯舞・色丹だけ返してもらって、国後(択捉)が欲しいなら、割譲してもらえばいいのではないかと思うのは、そちらの方がよりロシアがより受け入れ易いと思うからであって、それ以上の意味はない。冷戦で対立するための言いがかりを何時までも真面目に守るのではなく、一度ゼロベースで自分の主張を検証してみるといいと思う。

ロシアに経済援助するのが嫌な向きもあるみたいだが、沖縄を返還してもらう時にも、日本はお金を支払っている(NEWS ポストセブン)。武力で占領する選択肢がない(日本は平和国家として信頼されている)以上、お金は支払うしかないだろう。沖縄で5000億なら、当時の物価があるにしても、沖縄以上に北方領土に支払えるのかという観点は有り得ると思う。日本としては、極東ロシアが、明白に日本を侵略する意図を隠さない中国よりは、ロシアのもののままでいてくれた方がいい(中国に北からも囲まれたら面倒くさいだろう。今度はアイヌは中国民族で北海道は中国のものとかぬかしだすかもしれんぜ)ので、極東ロシアを戦略的に支援するのは悪くない考えだと思う。その場合、中国に利益を掻っ攫われないよう、十分注意すべきだ。

ロシアとは平和条約が結べていない。「戦争が終わっていない」ということになるが、何時まで日本はやる気なのだ。日本は天皇陛下の聖断で救われた。負けている戦争を何時までも続けることに益はない。平和条約を結んでいったん戦争を終結させ、日本の国益をゼロベースで考え、ロシアとは新しい関係を築くべきだ。そのためには出来るだけ多くの日本国民の協力が必要だ。何時までも日本とロシアがやりあってて喜ぶのは何処の国だろう?アメリカは日本を理解すると思う

こんなことは政府は分かっていると思うが、これから交渉するにあたって、手の内は明かさないだろう。政府に関係ないものが書く意味はあると思う。

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