観測にまつわる問題

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冷静な判断を欠く中国の資源開発

2017-05-20 07:39:51 | 日記
「天然資源採掘するな」 中国が比に戦争警告 習近平主席がドゥテルテ氏に(産経ニュース 2017.5.20 01:03)

>フィリピンのドゥテルテ大統領は19日の演説で、中国の習近平国家主席と会談した際に、南シナ海で領有権を主張して天然資源採掘を実施した場合、「戦争になる」と警告されたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。

>ドゥテルテ氏は15日、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」がテーマの国際会議に合わせ、北京で習氏と会談。その際、「(南シナ海の係争海域は)私たちのものだと主張し、海底油田の掘削をするだろう」と話したという。

>その発言に習氏は、友好的ながら決然として「現在の良好な関係を維持したい。だが、その問題を強行するならば、戦争になる」と返答したという。

>習氏はまた、中国の南シナ海での主権主張を全面否定した国連海洋法条約に基づく仲裁裁定について、現在は応じないが、将来は議論すると約束したという。ドゥテルテ氏は、ベトナムなどがフィリピンに続いて提訴する事態を警戒しているとの見方を示した。

ドゥテルテ氏の言う海底油田の掘削とは中止になったパラワン沖の海底油田の掘削でしょうか?

パラワン沖油田の開発、「不可抗力」で中断(アジア経済ニュース 2015/10/05)

油田がパラワン島(ウィキペディア)からどの程度離れているか知りませんが、中国が本土に向けてパイプラインを引けるほど近くはないのだと思います(それができるなら、とっくに強行しているでしょう)。普通に考えれば、フィリピンの油田だと思いますが。

戦争をちらつかせる中国に対して、フィリピンは開発を進められないでいます。中国とフィリピンの主張はどっちが正しいのでしょう?筆者はフィリピンだと思います。南沙諸島(ウィキペディア)が島か岩かという議論は置いておきましょう。しかしながら、経済合理性を考え開発するならば、フィリピン(恐らくパラワン島)にパイプラインを引くことになるはずです。中国は東シナ海でガス田を経済合理性なく開発してしまうような無謀な国です。ちょっと冷静になった方がいいでしょうね。南シナ海判決(ウィキペディア)も良く読んだ方がいい。通常、第三者の意見が客観的かつ合理的です。

フィリピンはTPP加盟国です。投資が円滑化すれば、日本も投資し易いでしょう(TPP と 21 世紀の貿易 ・ 投資ルール JIIA -日本国際問題研究所-)。ニュージーランドはTPP11に向けて積極的です(日NZ首脳、TPP11へ連携確認 安倍首相「早期実現目指す」 2017/5/17 20:30)。明日からの会合、フィリピンにも期待したいと思います。日本も資源の話には興味ありますからね。経済合理性を欠く中国の無謀に関して、あるいは何か連携できるかもしれません。

日本はもっと経済合理性の重要性を再認識してもいいのかもしれません。金儲けのために資源開発する、これが基本線です。エネルギー安全保障は重要ですが、それも一定の経済合理性が無ければ、長続きするものではありません。中国の東シナ海ガス田開発は、その意図は詳しく分かりませんが、中国の夢を満たすためにやっているのでしょう。そもそも日中合意 (外務省)がありますから、一方的な開発を続ける中国が悪いのですが、何故合意を破ってまで開発するのか、中国の意図を糾さなければなりません。金儲けにはなりませんし、資源が欲しいなら開発にかかるお金で資源を購入した方が合理的です。軍事目的なのか、あるいは一方的に合意を破り、抗議を無視して開発を強行することで、日本に対して心理的に優位に立つつもりなのでしょうか?何も考えずただただ抗議を無視して資源開発をしているのでしょうか?そうだとしたら、狂っていますよね。

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