観測にまつわる問題

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地方分権論の落とし穴と道路

2009-02-27 05:27:33 | 政策関連メモ
地方に財源とか言ってますけど、本当にこれは正しいのでしょうか。道路を題材に検討してみましょう。

地方にフリーな財源を与えるのが、改革っぽいビジョンらしいのですが、現状問題でしょう。基本的な事実ですが、地方の税収は少なく、自活は出来ません。自活させるとなると、加速度的に地方は縮小するでしょう。つまり、一定の財源を中央から与えることになります。これにも問題ありますけど、それ以上にきちんとした基準ができなさそうです。というのも例えば、道路などインフラの整備されている自治体と、それと同規模だが整備されていない自治体があれば、前者が有利なのは明白ではないでしょうか。今インフラの整ってないところは、実際問題限られた財源では我慢しかないということになります。貧しいところほどそうでしょう。インフラを建設できる資金を渡すとなると、事実上国が建設していることになります。

高速道路を題材にすれば、必要な高速道路についてコンセンサスを得るのが本質でしょう。私の感覚では、県庁所在地を(山脈を出来るだけ横断せずに)高速道路で結んでいくことぐらいは、必要ではないかと思います。四国で言えば8の字を完成させることぐらいがラインではないかと(分からない人すみません)。無理に山脈を横断したり(松山市―高知市)、国道でスピードが出るのに平行で高速を走らせたり(高知―徳島海岸線沿い、室戸あたり)は疑問かなと。いずれにせよ、国がお金を出して(地方負担の割合は議論があるとしても)高速道路を造ることは必要です。都会を出ない人には分かりにくいのかもしれませんが、あるかないかで全然違うんですよ。私が四国にいて高速なかった時代は、隣の県に行くのに、うねうねした山沿いの道路を通って、渋滞に巻き込まれ、朝出て夜になってましたから。随分整備されましたけど、より田舎だとまだ必要な道路はあると思います。田舎の方がお金がないので、国が責任持たないと出来ません。

道路に限らずとも、病院など最低限必要な機能はあると思います。これは国が責任を持つしかありません。地方の意見を聞くことは当たり前です。個々の問題ケースバイケースで権限・財源をどうするか検討するしかありません。地方がフリーハンドを唱えるのは勝手ですが、掛け声だけならまだしも、恐喝の類はより貧しい地方に迷惑有害です。

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