三電計装株式会社の社長日記

無線通信分野での事業を通して四国を元気にしたいと思っております。

電気自動車が社会を変える!

2009-06-11 08:53:32 | Weblog
昨夜、以前録画しておいたNHKクローズアップ現代の「電気自動車が社会を変える」を視聴しました。
今年は三菱自動車がアイミーブという電気自動車を7月に販売することになっていますし、それに続き富士重工や日産自動車も販売を控えています。
トヨタが大躍進したきっかけがハイブリッドエンジンでしたが、これはあくまでガソリンエンジンの補助が電気モーターということで、燃費の削減には大きく貢献できますがCO2排出は少なくなるだけで問題の解決には至っていません。
そこで登場するのが電気自動車です。
電気自動車であればCO2をまったく排出せず、低炭素社会の主役に躍り出そうです。
また、電気自動車の面白い特徴として、大容量の蓄電池を備えていますのでそれを生かそうという構想もあります。
そもそも自家用車は、走行する時間よりも止まっている時間が圧倒的に多いため乗らない時間帯はその蓄電池を利用して蓄電池のたまっている電気を家庭に逆流させ使用する案が持ち上がっています。
家庭に太陽光発電を設置していれば、昼間太陽光発電で発電した電気を電気自動車の蓄電池に充電し、太陽光発電が発電しない夜間にその蓄電池に蓄えた電気を家庭で利用します。
これができれば、24時間CO2を排出しない電気で生活することが出来ます。
太陽光発電は太陽の光が当たっている時間だけ発電することにより不安定な電気をどうするのかという問題がありましたが、電気自動車が普及すればこの問題は解消できそうです。
自動車製造メーカーや国や自治体では電気自動車の充電スタンドを増やして行こうという動きもあります。
また、電気自動車は部品点数がガソリン自動車の1/10と少なく中小の電気自動車メーカーが乱立しそうです。
今は、7月発売の三菱アイミーブが補助金を活用しても約320万円もしますが、電気自動車が急速に普及してくれば蓄電池が安くなりさらに中小の自動車メーカーが登場し様々な面白い電気自動車を選ぶことができる時代がそう遠くないような気もします。
ちょっと前の新聞で、エコカーの性能コスト比較がありました。
これによると、三菱アイミーブは10Km走るのに必要な電気代は10円で、ハイブリッドのプリウスでは燃料代が32円、ガソリンエンジンで高燃費のホンダフィットでは50円となります。
圧倒的にランニングコストが安くなります。
連続走行距離は三菱アイミーブが160Km、プリウス1710Km、フィット1008Kmと電気自動車は今後益々蓄電池技術の向上が待たれるところです。

最後に電気自動車が普及すると大きな問題があります。
電気自動車には、複雑で高度な技術が必要なエンジンやミッションなどが必要ありません。今後こういう製造メーカーの仕事が無くなっていく可能性があります。
日本はトヨタを筆頭にアメリカに負けないくらいの自動車大国となり、自動車製造メーカーだけが目立っているように思えますが、自動車部品製造メーカーも国内はもとより諸外国の自動車製造メーカーにも輸出しています。
この産業が大きく大転換する必要がありますので今まで培った技術を他の分野で生かせるよう期待したいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする