先週金曜日は、「二代目社長 成功する人 つぶす人」という講演会に行ってきました。
一部紹介します。
経営はアートである。
経営は管理するものではなく、何かを創り出していくことであり、創意工夫のアイディアが必要である。
失敗する人は皆同じ。
失敗した事を学んで失敗しない手法を学ぶ。
先代からの教え。それが家訓などとして残されている。
ここ100年程度で目覚しい進歩とともに、携帯電話1つ取ってみても、大きな携帯電話からデジタルでコンパクトになり、スマートフォンでミニコンピューターですし動画も見れます。
このように技術的や文明は進歩していますが、人間の心は進歩しません。
それは、人には寿命があるからです。
ただ、昔から偉人伝など参考になる歴史書はいくらでもありますし、失敗談や失敗しない方法の書物もいくらでもあります。
そこから学ぶべきだと。
紹介されたのは、中国で唐の時代の太宗という名君が長期政権できた秘訣をまとめている、「貞観政要」という本があるので経営者であれば読んでおくのが当然であると指摘されました。
それとか、失敗しようと思って失敗する人はいない。
①私達は間違うものだ(謙虚な姿勢)
②私は必ずうまくいく(根拠の無い自信)
③修正する力(上誤・善悪・勝負・白黒=二元論・二律背反)
修正する力にはアイディアが必要である。
社長は、売上を上げるためのアイディアを泉のごとく出していく事。
アイディアを出していくために、一見無駄のように思える事でも何でも経験すること。
その組み合わせがアイディアである。
人間は、自分の知りえたもの以上のものについてのアイディアは出ない。
今まで見たり聞いたり読んだり経験したりした中からの組み合わせがアイディアとなって出てくる。
アイディアを出す訓練が必要である。
閾値(いきち)を超えるまでやっているか?
圧倒的な量をこなして初めて閾値を越える。
一芸を見につけている人は、困難があっても逃げない。
昔から一芸に秀でたものを召抱えた。
学ぶ姿勢を失わないために、
①バカなふりをする。(人が寄ってくる)
②知っていたり経験したりしたことでも熱心に聞く。(人は熱心に聞いてくれる人には、さらに熱心に伝えたくなる)
③人をおだてる。持ち上げる。
社員が聞く側で社長が答えるのはダメであり、社員に答えを引き出すのが社長である。
注意は評価ではなく助言する事であり具体的なアドバイスが必要。
社員がミスし怒るだけではなく、そのミスに自分としてどんなフォローができるのか考えなければならない。
社員を褒めるとやる気が出てミスが少なくなったりとメリットは多いが、なかなか褒める人が少ない。
他人を褒める事が出来る人は、自分を褒める事が出来る人であるため、自分を許すことが出来る人である。
経営が上手くいかないのは、たとえば、銀行がお金を貸してくれない、社員がしっかりしていない、社会情勢が悪い、景気が悪いなど経営者が依存的な人ではダメである。
景気は自分で創るという強い気持ちが会社を良くする。
たとえば、
不景気で同業者がバタバタと倒産している→最後の1社になるという強い思い。(実際それを目指して優良企業になった会社がある。)
違う意味で、経営は情理兼ね備えなければならない。
経営者は、日本語の国語力が非常に大事である。
人の気持ちを感じるために想像力が大事であり、想像力を磨くために何でもいいから小説を読むこと。
想像力が磨かれると情理兼ね備えた経営者になれる。
経営者が最終的に身につけなければならないのは「勘」である。
とやかくいっても最後は「勘」である。
勘とは、非論理的で非言語的である。
その勘を磨くために、論理的で言語的なものを学ぶ必要がある。
また、小さな失敗を繰り返して勘を磨いていく。
老舗といわれる会社は、つねに次の世代を考えている。
2代目は、今しかみていないのでじっくりと将来を見ることが必要。
経営で一番難しいのは、どこにお金を使うのか?
ケチることも必要だし、ケチらない判断も必要である。
箇条書きで書きましたので分かりにくい面もあると思いますが、2時間の講演があっという間の感じでした。
一番良かったといいますか、気を引いたのは、昔の人に学べ!ということです。
人間は、同じ失敗を繰り返している。
それは歴史が証明しているとのことです。
実際に、失敗を繰り返しすることがないのであれば、既に戦争など遠い過去で済まされますが今でも地球規模で見てみるとどこかで戦争や内紛が起こっています。
昨日早速書店で「貞観政要」という本を買いました。
先人に学び、将来を描ける人ってすばらしいですね!