Vic's Weblog


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Collins 51S-1 Maintenance Manual 入手

2020年02月25日 06時00分00秒 | Collins 51S-1

米国から Collins 51S-1 Maintenance Manual 入手しました。

" Collins Instruction Book " と書いてあります。

pdf で CD は持ってはいるんですが凄い量で見にくいため見やすい本を買いました。

本物はレアで高価、買ったのは安価なコピーですが本物っぽいプロテクト・カバー付きです。紙質は良く印字も見やすいです。


購入先は eBay で Ham Radio Manuals で探すと日本の古い受信機に限らず世界中の受信機やラジオの取説も多種あってレアな本物からすれば比較的安価です。配送には 10 日程ほどかかりました。


Collins 51S-1 保守用真空管

2020年02月06日 10時19分26秒 | Collins 51S-1

51S-1 用の保守用真空管、日本では集めるのに苦労します。というか既に 7 年前に互換性ある真空管しか集まりませんでした。

特に5本も使っている 米国製 6EA8 は日本では品薄で見つからないので米国から全数の真空管のキットなる物を輸入しました。

全部米国製の NOS でした。よく言われることですが決して全部取り替えはしません。寿命を迎えた真空管だけ交換します。もう生産されることのない希少な部品ですから。


Collins 51S-1 の照明電球

2020年02月05日 08時31分56秒 | Collins 51S-1

51S-1 の照明としてダイヤルとメータに付いている電球ですが、回路図を見ると真空管のヒータ電源回路の一部として繋いであります。

赤い矢印の DS1 と DS2 がそれです。回路を見る限り真空管のヒータ電圧確保には重要な仕事をしているのが分かります。

保守用として予備電球を探してみました。

規格は #44, 6.3V / 0.25A だと思われます。というか分厚い 51S-1 メンテナンス・マニュアル見ても詳細が見つかりません。交換方法は書いてあるんですが。

いずれにしても ソケットは BA9S で合うのではないかと思っています。

ところが、この規格の電球は超レアっぽいです。同じ規格で 0.15A ならあるんですが 0.25A が無い!

eBay で外国の部品を探すと Collins 用と名のつく部品は NOS なら超法外な値段が付いています。

LED 製はあるけどオリジナルではないし ... 

近く日本の部品屋さんから同じような規格の部品を取り寄せます。

P.S.

と書いている時に送ってきたのは 6V, 0.5A / 3W 仕様

並べてみた。

一番左が 純正と思われる本体に付いていた GE #44 多分 0.25A / 2W

真中は DRAKE SPR-4 用 6.3V, 0.15A / 1W

一番右が今回仕入れた 6V, 0.5A / 3W

取りあえず 6V, 0.5A / 3W へ入れ替えてみた。

後日、ピッタリの同規格のランプを手に入れて交換しました。


朝から名曲を Collins 受信機で聴く!

2020年01月30日 07時05分00秒 | Collins 51S-1

今朝の環境雑音は少ないけど短波は全般に弱いです。

短波は諦めてラジオ関西で音楽聞きました。朝から Jazz が楽しめました。

Collins 51S-1 のオリジナルの AM Filter は LC で 帯域 5kHz, これを純正オプションの 6kHz メカニカル・フィルターを追加搭載しているのですが、AM の音楽いい感じです。ひょっとしたら音楽聴くにはオリジナル LC Filter の方ががいいかも? 双方のフィルターは簡単に切り替えできないので比較できません。Collins Bulletin に従うとメカニカル・フィルターはシャーシー裏に追加する改修方法なので LC Filter T14, T15 は元の位置に立っています。↓

↓ シャーシー裏に付けた メカニカル・フィルター

このメカニカル・フィルターの特性を調べてもらった時のものです。

スピーカーが PALSTAR SP30B という受信機専用というのも相性がいいのかも?

51S-1 の AF 出力インピーダンスが 4 Ω と Remote 用の 600 Ω .

PALSTAR SP30B スピーカーは 8 Ω, 60 Hz ~ 8 ,000 Hz, 5 Watt.

はっきり言えばこのスピーカーはウーハー用に設計されたものかと思っています。

Jazz など聞くには相性も良く高域もスッキリして楽しめます。


Collins 51S-1 の修理が完了

2020年01月27日 12時37分06秒 | Collins 51S-1

6 年間ほど倉庫に置きっぱなしの Collins 51S-1 が復活しました。修理費用は覚悟していたんですが、Vicりの良心的費用でした。

今回の修理で部品交換は一箇所の真空管ソケットの交換だけ、実質は清掃・調整で復活、修理の明細によると全般的な感度低下の原因はターレットの劣化 ( 腐食・汚れ?) が原因で、ターレット清掃で全バンド帯が復活したみたいです。ターレットの清掃前は、ほどんど受信できないほど感度低下していたバンドがありました。さすがに Collins プロの方の修理技術・能力は全然違う事を実感しました。また清掃で復活する 51S-1 の素性の良さもあるでしょう。

早速 6115 kHz, Radio Nikkei の " RaNi Music " や Radio New Zealand International を聴いて癒されています。

製造後60年経過した受信機ですが保守も含めて今後も大切に維持していきます。

「コリン星から来た 51S-1 と愛の生活」を再開します。

P.S.

今回修理する以前に既に部品交換していた内容、

 電源回路を含む全部の電解コンデンサ

 ほとんどのセラミック・コンデンサ

 SSB 回路の唯一のトランジスタ

 電源回路のダイオード

 一部変色した抵抗器

以前に行っていた改修は、

 SSB 回路の時定数の変更

 AM 用の LC フィルタを純正メカニカル・フィルターへの換装

などです。


このブログの歴史と ... Collins

2020年01月05日 06時46分55秒 | Collins 51S-1

2007 年 5 月 10 日に始めたこのブログもう 12 年が経とうとしています。

記事の総数 1,380 記事、その内に個人の日記として非公開は 300 記事くらいあります。

記事の始まりは ΔLOOP7 製作記事

です。なんだブログ始めてから 12 年しか経っていなかったのか!というのが正直な印象です。20 年以上経っているような気がしています。

飽きっぽい私の中ではよく続いたなあ~という感じ、一時期仕事が超忙しくて 2 回ほど中断もあったんですが、

話は変わって、自宅から隠れ家にクロネコさんで送った品々

中身は?

埃を被った汚いトランスは 115V 昇圧用 ↓

トランスが背負っているのは雷ガード&ノイズフィルター

↑ Collins 専用工具 Xcelite 社の 99PS-60 Bristol ドライバーの 9 本セット

そして保守交換用に集めておいた真空管!

それで次にどうするか思案中


Collins 51s-1 を整備します。

2019年12月08日 08時32分07秒 | Collins 51S-1

寒くなると真空管の暖かさが恋しくなります。

頭で書いた記事 Collins 51s-1 を整備調整します。この受信機は私と生まれが同じくらいなので愛着があります。購入して既に 11 年程経過、ほとんど家を留守にしてるので元箱に入れてあります。その昔米空軍でマッハ 3.2 で巡航していた偵察機 SR-71 にはこの 51s-1 の派生型 G133F-1 という受信機が搭載されていたそうです。そんな貴重な受信機は博物館級だと思うので ...

もちろん、私の持っているのは上の画像とは違い 51s-1F と呼ばれる業務用ラック挿入型を別のコリンズ・ケースに入れたものです。画像は Collins Collector 資料から。

一時期は、自分でほとんどのコンデンサ交換、真空管全数の交換、購入店でオプションのメカニカル・フィルターへの換装をしてます。最近の SDR の進化は目覚ましい、反して聞きたい放送局は激減、整備するのを躊躇していましたが重い腰をあげます。委託整備です。

整備が終わったら隠れ家に持ち込んで聞きます。

Collins 51s-1 購入時の記事


現在の卓上 ( マイ・シャック )

2013年07月31日 05時05分05秒 | Collins 51S-1

自宅の卓上を整理した。今まで使っていた受信機はしばし保存!

受信機は ... 50年ほど時代を超えた組み合わせ!

 → ペル君 ( パソコンは古いが 100% ペル専用!)

 → 51S-1


アンテナは、ここ2年間の変化無く ...

 → 障害物の無い屋上の一等地; 303WA-2 + DXE-RPA-1 または DPA-100B

 → 南西向きベランダ; 自作 MLA ( PCL ) + RPA-1 パクリ 自作 アンプ

 → ( 同上 ) ベランダ; ΔLOOP7


時々シャック画像を残しておくといい記録になるかな?



51S-1 修理!

2013年07月27日 11時54分46秒 | Collins 51S-1

51S-1 に雑音が出るようになった。修理に出すと費用が嵩むので久し振りに 51S-1 を開腹して修理することに。

空電みたいな雑音;

暖まるまでの間 " ブチ、ブチッ、ブチ " と鳴ります。雑音自体はさほど大きくないけど気になります。疑わしき所は VR 最小位置でも鳴るので AF 回路の カップリング・コンデンサ、または真空管自体、しかしカップリング・コンデンサは数年前に 米国指月電機製のペーパー・コンデンサに交換しているのでたぶんシロ、真空管を疑い V12 / 6BF5 を交換した。もし雑音が再現すれば V12 は元に戻して V14B の 12AX7 を交換して様子を見ましょう。今の所、雑音の再現なし。

 回路図内のマーキングは今回の修理箇所との関連はありません。

電源ハム音;

50Hzくらいのブーーン、という音が鳴ります。音自体は小さいけど VR 最小位置でヘッドホンで聴くと明らかに電源ハム音と分かります。疑った箇所は電源部の電解コンデンサの劣化または抜け。

↓ 黒いチューブラ型耐圧 450V の電解コンデンサへ交換

オリジナルの ↓ ブロック型電解コンデンサはダミーの飾りとした。

 回路図内のマーキングは今回の修理箇所との関連はありません。

そうこうしていたら電源コネクター・レセプタクル部分のセラミック・コンデンサ4個のハンダが浮いているのを発見したので、ついでに4個全て新品へ交換!

結果、電源ハム音は消え去り、今のところ暖気運転中のプチブチ雑音も消えました。