2008年7月7日
4代目 (4作目) ΔLOOP7 です。差動アンプの FET は 2SK-439(E), エレメントは直径 6ミリの銅線を使って Loop の全周は3.6m です。
エレメントを固定する部材の下部はステンレス、上部エレメント部分は塩ビ・パイプでエレメントを垂直に固定しています。
この Antenna は、台風対策のために、簡単にベランダの中に倒せる構造にしました。
Option として 7次の LPF ( Low Pass Filter ) を搭載しました。C/O Freq. 1500kHz です。
また Tuning Box 基盤内の部品配置ですが、2列のバリキャップの間にリレーを配置しました。これにより基盤裏の配線を減らしました。同調周波数は 2.3MHz から 20.6MHz です。
写真の Box の横から M Plug が出ています。最初は箱の真下から BNC Plug だったのですが、強風の後などに、頻繁に接触不良を起こしまして、M Plug へ変えようとしましたが箱が小さすぎて M Plug を付ける所が横にしか空間がありませんでした。偶然の結果なのですが、それまで Antenna の Gain を Max まで上げると発振していたのですが、Maximum Gain でも発振しなくなりました。配線の取り回しに原因があったようです。
当初は LPF を Tuning Box の箱の中に入れていたのですが、LPF を中に装着すると同調周波数に影響 ( 私の製作方法に起因する問題なのですが、高い方の同調周波数が伸びがなくなる傾向 ) があり、一時取り外していました。オバケ ( 相互変調 ) も慣れれば、あまり気にならなくなったのですが、本来の性能が出ていない気がしていました。再度 LPF を組み込むことにしましたが、違う方法で装着しなければなりません。最終的に LPF の基盤だけを Tuning Box の外へ出しました。結果としてほとんど同調周波数に影響しなくなりました。
肝心な相互変調 ( 中波のオバケ ) は一気に静かになり、気持ちよく同調が取れるようになりました。
濡れると同調周波数 ( 電圧 ) が動きますので LPF はゴム系のシールで防水加工しました。今後は一体化に向けて造り直そうと思います。
P.S.
[ 11/14(金)夕方、7作目のΔLOOP7の現況 ]
今までの 1,500kHz 基板の LPF から今回の 1,000kHz LPFに交換しました。
C/O 周波数が違うので当然ですが、これまでより 2,500kHz の標準電波がより強く受信できます。High Band 高い周波数への影響もほとんど感じません。
それと、今までは LPF をプリ・セレクター Box の外に付けていましたが、これで Box の中に付けて、スッキリです。こちらの方が見た目の成果があったと思います。
※以前の中波のオバケは以下の様な状況でした。
中波のオバケはベランダ設置では全く問題にならなかったのですが、屋上に上げると、途端に凄い悪影響がありました。
Google Earth と地図を広げて中波送信所が Null になるように Antenna を回転させましたが、あまり効果は感じませんでした。
影響を受けた周波数は 594kHz NHK1, 693kHz NHK2, 1134kHz 文化放送などです。
特に NHK は出力が大きいだけに影響大でした。
この Antenna の工作で苦労したのは防風雨への対策です。対策を十分に施したつもりでも、大雨、暴風雨の時に水の侵入を許してしまいました。ベランダ設置ではあまり問題にならなかったのですが、地上高 15m の屋上の解放空間にAntennaを設置した途端に、風雨の影響がでました。
現在は、ほぼ風雨対策を完了して安定したと思いますが、更に防水箱を2重にする方法もあります。これも更なる対策には必要かも知れませんので次の対策として残してあります。
最終手段は Tuning Box の中を絶縁体で埋める方法がありますが修理が不能になりますね。止めておきます。
写真の Antenna の場所は我が家の電波環境が一番良い所です。S/N 比も各段に向上します。
しかしながら 120m バンドと 90m バンドの南方からの電波を受信する時は、南側ベランダの中にある別の ΔLOOP7 の方が良好です。
ここまでの結論です。( まだ結論を述べるには経験が浅すぎますが..... )
この Antenna は凄いです。特に S/N 比は最高です。IC-R75 に直結ですが、相性はピッタリです。
LPF に関しましても設計、技術的ご指導していただいた影山さん、ありがとうございます。