さて、話は変わって、シャックの模様替えです。
数か月前に 51S-1 メーターのパネルを米国から輸入したのですが、交換作業が大変そうで躊躇していました。今回重い腰を上げてメーター・パネルを交換しました。ほとんどバラさないといけないので 2 時間かかりました。
長年のゴミが溜まって汚い!アンモニア水で丸洗いしたい!
このメーター・ユニットを外すまでが大変、奥のネジに手が届きにくいためです。
パネルを外して裏返すと照明を受けた部分に焼けがあります。
見た目と触った感触はベークライトかな?
51S-1 前期のモデルはこの茶色で、後期のモデルは明るい白色系のような気がします。
メーターのパネルを交換したら華やかになりました。
ついでに同調ギア・チェーン機構に注油しました。
Voice of Vietnam
短波を VU メータで聞く人は少ないでしょう。そう言えば三菱 JEAGAM FIC-404 には S メーターと VU メーターの切り替えがあります。
10 年以上前の記事の繰り返しになりますが 51S-1 の低周波出力には2つあって、4 Ω とリモート用 600 Ω、このリモート用の方が音が良いとも言われています。
通常スピーカーに繋いでいる 4 Ω の方は真空管 12AX7 / 6BF5 を使用し出力トランスはチョット見た目が普通!最終段の 6BF5 のヒータ電流は 1.2A と大きくて発熱は半端ないです。
↓ 600 Ω リモートの方は真空管に 12AX7 / 6AK6 を使用しトランスはシールドケースに入っています。最終段 6AK6 のヒータ電流は 0.15A なのでいかに 6BF5 の発熱が大きいか分かります。
↑ こちらの方が高級そうなトランスです。ただ 600 Ω なので 8 Ω へ TOKYO NOGUCHI トランスで再度変換します。
自作のスピーカーボックス後ろにトランスを背負わせています。
ということで先週東京へ出張ついでに完全自作の 51S-1 専用スピーカーを隠れ家へ持ち込みました。
追加;51S-1 の AF Gain のボリュームの中にマイナスネジで調整する機能があります。最初はボリュームを固定するネジかと思っていたんですが下の動画にあるように VU Metar の振れを調整できます。実際にこの手の通信型受信機なら高周波のメーターだけで十分だと思うのですが低周波出力の Meter 切り替えは何のためでしょう、リモート出力をモニターするため?今となれば癒されるからいいですが。
VU Meter Adjustment
そろそろ重い腰を上げて、先日米国から手に入れた新しいメーター・パネルに変えましょう。
Collins 51S-1 で少し混信気味の常連局を聴いている時に "Rejection Tuning" を作動させると ...
5945kHz Radio New Zealand を聴取中!
Collins 51S-1 Rejection Tunining
The Wantok Radio
"ABC Radio Australia" と言っていますが Radio New Zealand International の施設を経由したパプア・ニューギニア、ソロモン諸島、バヌアツ向け放送の "The Wantok Program" です。
混信回避には側波帯の LSB/USB でもいいんですがやはり音質は AM の方が聞きやすく Rejection Tuning Knob で自在に聞きやすい位置に調整できます。
既に 60 年以上前の受信機ですがよく出来ています!
P.S.
Q-Multiplier は以前、真空管受信機に多く装備されていた回路の一つで、いわゆる Notch とも言えますね。
51S-1 中間周波 500kHz Q-Multiplier 部分
Collins 51S-1 を購入した時からメーターが暗いのが気になっていました。
セピア色に変色したのか?もともとこういう部品だったのか分かりませんが、当時購入先に修理ついでに見てもらったら「確かに暗いですね。」ということで特に手はかけていなかった。
今回、米国に新たに再生したメータ・パネルが売っていたので輸入しました。
価格は 2,000 円で送料が 800 円程度、普通郵便ならもっと安かったかも。こういう商品が現在でも売っているのが米国の凄さでもあります。
昨日、交換しようとして一旦本体をバラしてみましたが、簡単ではなく面倒そうだったので一旦元に戻して今度時間がある時にやってみましょう。