↑ Front End にある 9 Pole BPF ( Band Pass Filter ) 群 ... 水色の木々 ↑
※ 取説には 8 Pole と書いてあり、回路図は 9 Pole, 回路図を正解としましょう。
R8B を使い始めてからまだ日が浅いですが、印象を書いてみます。
長所;
1 S-AM は上等、また片側の側波帯選択による S-AM は混信除去の切れが良く音も良い。
2 長波帯の混変調が非常に少ない。※1
3 LC Filter の肩特性が良い。IF を 50kHz まで下げた成果? ※2
4 1,000 ch のメモリー ※3
短所;
1 SSB の復調、音があまり良くない? PBS ( ← 間違い PASSBAND OFFSET のこと ) の微調整不足
という基本的な操作ミスでした。
しかし USB / LSB が混ざる?AFRTS USB 放送が LSB でも聴こえる、ちょっと原因不明 ※4
どうも Wide Filterだけの現象のようです。SSB 用 2.3kHz / 1.8kHz Filter では問題なし。
2 ゴム製の押しボタンが押し難い、クルクル・ダイアルがプラスチック製で玩具っぽく、回転が軽過ぎる。
3 電源を遮断 ( 電源の元を OFF ) にすると時計がリセットされて、
毎回 " PWRLOS " ( Power Lost の意味 ) という嫌な表示が出る。※5
以下は短所には入りませんが、気に入らない点 ;
1 周波数の精度と安定度に問題は感じないが TCXO が無い。
2 金属製ケースの造りが薄く安っぽい。※6
※ 以下注釈
※1 R8B の回路図を見ると Front End にある 9 Pole BPF の内、
長波用に 10kHz ~ 500kHz 専用 BPF が割り当てられています。
この効果が大きいのでしょう ( 一番上の画像 )。
※2 切れの良さは R30A のメカフィルと同等!
※3 メモリーに青木 OM の周波数帳で中南米全部の周波数を入れても、まだ 2/3 余る。
※4 SSB は IC-R75 ( Option TCXO と SSB 3.3kHz Filter の組み合わせ ) が優秀であると、
再認識しました。
※5 スイッチをオフでも結構な電気を消費し多少の熱を持つ、
節電のため使わないときは電源を元から絶つようにしています。
電源の元を切ると時計はリセットされるが、周波数などのメモリーは消えないで残る。
※6 戦車のようにガッチリした R30A との比較。
R8B 全般としては、良い受信機だと思います。
噂通り 「 音が良い! 」
でも、音の良さだけで比較したら PALSTAR R30A / SE-3 と同じか、
または受信の場面によっては、少しだけ R30A / SE-3 の音の方が良い感じがします。
( 好みの違いでしょう。)
いえいえ、音は ST 管ラジオ の方が遥かに良いです。( 笑 )
サーチには R8B を使って, じっくり聴くには R30A という感じで使っています。
( R30A と SE-3 の組み合わせは操作が面倒で時間が掛かるけど、じっくり操作するには面白いので。 )