何気なく見ていたTVから、「さようなら一本松」、
東日本大震災の津波に耐えた「かしまの一本松」が切り倒されるニュースでした。
今年6月、福島県南相馬市鹿島区を訪れこの一本松を見てきました。
その時もすでに枯れてしまった一本松でしたが、
津波で地区の住民54人が犠牲になり、数万本の松がほとんど流される中、
生き続けてきた一本松は、大きな力、心の支えとなってきたでしょう。
たった一本浜に残り何も語らずとも、
人々を励まし、震災の悲惨を伝えてきた一本松・・・
切り倒されても、人々の心に根を張り続けるでしょう。
さびしいニュースですが、「松の種から育った苗木が、防災林の一角に植えられる」
と言う明日につながる希望が嬉しいです。
伐採された一本松は表札に加工し、地区に住んでいた住民に配るそうです。
この一年いろんな所に出かけましたが、
福島は一番心に刻まれた旅でした。
今、わたしたちは生き残った者として何ができるのか。
「忘れてはいけないこと」震災の教訓をもう一度。
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