風とみどりに! 

風の訪れる庭、みどりに戯れる日々の記録

朴の木だんご

2022-05-12 | 手作りおやつ
予報より早く朝から雨、
グラウンドゴルフの予定が空いたので「朴の木だんご」作り。

朴の葉は大きくなり初めたところで、柔らかく美しい緑。

生地は小麦粉、米粉、もち米粉をブレンド、
砂糖、塩、ヨモギをたっぷり練り込みます。
熱湯で捏ねるので、パン用のニーダーを使っています。
生地やあんこを等分準備しておきます。
この準備で、手早く大きさを揃えて作ることができます。

緑の葉にヨモギの緑のおだんご、爽やかな初夏の色。
朴の葉で包み、シュロをさいた紐で結びます。

蒸し器で20分位、
 
美味しい香りがキッチンに拡がります。

素朴な田舎のおだんご、
「朴の木だんご」「でんがら」「野上り饅頭」と呼ばれています。
母が得意だったおだんご、田植えの終わった6月頃、
たくさんのおだんごを作ってお世話になった家に配るのです。

たくさんの人が一列になって手植えをしていた時代、
朴の木だんごは、大きい羽釜に蒸し器を据えて作っていました。
私のお手伝いは、おだんごを皮に包むこと、蒸し器のかまど番、
そして出来上がったおだんごをご近所へ配ること。
熱くて湿ってくる包み、美味しい香り、今も鮮明に浮かんできます。

母の実家では「サンキライ」の葉に挟んだ蒸し饅頭でしたから、
朴の葉を使うのは母が嫁いできてからのこと、60年以上作ってきたのです。
昔の生地作りは小麦粉だけでしたが、米粉やもち米粉をブレンド、
母が長年試行錯誤した生地は柔らかく餡が無くても美味しいです。

「お母さんのレシピは私とお姉ちゃんのもの、他人には教えないで!」
妹に釘を刺されているので、分量はここには掲載できない(笑)

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