ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

大好きだったあなたはもういない

2025-02-11 16:58:57 | エッセー
 今日は色々忙しい日だが、世田谷梅まつりが始まったので羽木根木公園を
歩いてみた。夫と時々散歩したが、階段を上がるのが疲れるらしく、スロープに掴まって登っていたが、そのスロープを昇る前に必ず一休みするベンチ
があった。

 そこに座ったら、淋しくて涙が溢れた。「長年介護をしていると夫が亡
くなるとほっとする。あなたのように淋しがる人は珍しい」と3人に聞い
たが、私は寝たきりでも良いから、ずっとそばにいて欲しいと思っていた。
 また元気な内にできるだけ楽しんでもらおうと、ツアーでいろいろなところへ旅行もしたし、去年はコロナのため何年か休演した、サントリーホールの「ウイーンホルプスホパー交響楽団」の、ニューイヤーコンサート
を楽しんだ。

でも、彼はもういない。諦めてはいても涙が零れるのは、プロデュサ―
思考の夫、プレイヤー思考の私、感覚的な私と、思考優先二人は波長が
合っていたのだ。ときどきたまらなく夫に会いたくなるが、それは叶わない。
 幸せな状態で介護したので心残りはない。でも、きれいな梅の花を見ながら、傍に夫がいたらどんなに良いだろうと思った、胸が痛くなる様な淋し
い日だった。

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