ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

呼吸には冷たい息があることを思い出した日

2019-11-30 14:14:16 | エッセー

 急にピンク色のシクラメンが欲しくなり、行きつけのお花屋さんで、シクラメンに

似ているが(とても可愛いな)と思って買ったのは、プリンセチアという新種だった。

 いつも行くスーパーが内装工事のためか休んでいるので、違うお店で買い物

をしたら、そのお店の店員は中国人らしかったが、実に不愛想で何だか腹が立った。

 私はそう短気な方ではないが、何故こんなに腹が立つのだろうと考えて歩いて

いたら、突然こんなことを思い出した。「呼吸は二種類あるが、それは暖かい息と

冷たい息だ。怒っているときや、敵対心や攻撃心を持っているときには冷たい息を

している」私は今冷たい息をしているのだと思った。

 

 認知症の余命は5年と言われるそうだが、認知症そのもので亡くなるのではなく

絶えず憤っているので、そのため体の各部分に悪影響(ことに心臓や消化器系らしい)

を及ぼして亡くなるようだ。私の知り合いの男性は、夫より4・5年後に認知症と

診断されたが、一人は昨年もう一人は今年亡くなったが、夫より10歳と3歳年下

だった。怒ると動悸がするが、夫に対して腹が立った時は、瞬時に強烈な言葉を思い

出すことにしている。それは「怒りは自分で毒を生産していること」するとそれは

自分自身に最も悪いが、その悪影響は夫にもろに与えてしまう。

 そのため9年間も只の一度も夫を怒らせたことはない、買って来たばかりのお花

を見ながら、「私はこれからも、誰にでも暖かい息で接したいと」思った。

 

 ※今気づいたので追加しますね。両手を合わせてそこに息を吹きかけます。

すると温かく感じますね。では口をすぼめてもう一度息を吐いてみましょう。

すると冷たい息ですね。感情が苛立っているときは、いつもそんな冷たい

息をしているそうです。皆様方も何時も暖かい息でお話ししましょうね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思わず買ってしまった雑誌

2019-11-29 06:31:11 | エッセー

 書店は情報収集のためだけではなく、大好きなので時折行くが、私がいつも行く

コーナーはいくつかあるが、最近もう一つ増えたコーナーで、この雑誌が目に飛び

込んできた。手に取って見たら私好みの東山魁夷などの風景画が多く、とても

美しく懐かしい風景が感性を刺激されたのか、頭から全身がチリチリをしびれた。

 初めてそんな体感をしたのは、多分2・30年前だと思うが、電車が新宿駅へ着

く直前だった。私は立って本を読んでいたが、その中のある言葉に大感動にし

たら、全身がしびれたように感じ、一瞬「これって何?」ととても驚いた。

 

 瞑想しているときは滅多にないが、それに似たような体感はあったが、大昔と

同じように外で体感をしたのは何年ぶりだろう。私が好きな絵はきっと夫も好きな

はずで、それを家に帰り夫に見せた。すると「良い絵だねー」と、しばらく眺めて

いたが、きっと夫の感性を刺激できたと思った。大脳に良い刺激は必ず認知症の

進行を抑えるのに効果があるはずだ。嬉しそうに見ている夫の顔を見ながら、これ

からも色々な美しいものや、楽しいもの見聞きさせて、夫に長生きをしてもらいた

いと思ってた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子からのアドバイス

2019-11-28 04:41:06 | エッセー

☆ 自分の人生の主役は自分自身であるために

もっともストレスが溜まり、生きにくいタイプは、嫉妬心や競争心が強過

ぎる人です。嫉妬心に似ているのが競争心ですが、それはは自分を高めるため

のバネになるかもしれません。でも、嫉妬は本能的なナマの感情で、男女の関係

にはある程度の嫉妬心は、スパイス的な役目があり、むしろ愛が深まることも

あるようです。でも、自分にあまり関わりがないことでも、相手が少しでも優位

に立つとそれが許せず、イライラしたり、腹が立を立てたりする人も案外多いのです。

 

私はそんなクライアントにいつもこう言います。

「いつでも他人と自分を比較していると、安定した精神状態を保つことはできませ

ん。もしもあなたが(00さんにだけは、絶対に負けたくない)と思って生きてい

たとしたら、あなたにとって、人生の主役は00さんで、あなたは単なる脇役でし

かありません」と。「嫉妬心」は、いつも心の奥にメラメラと炎が燃えているだけで

あなたたにとっては何のメリットがなく、唯ストレスの元でしかありません。

関わりがない他人のことで、イライラするのは本当に無駄なエネルギーなのです。

そう考えると、バカらしいとは思いませんか?! 

 

嫉妬心が強いと、よりストレスを受けやすく、心身に大変悪い影響を及ぼします。

嫉妬心を捨てるためには、「他人のことは、まったく関係がない」と割り切ること。

たとえその人が、自分よりどんなに優位になっても、全然気にしないと考える

「心のクセ」をつけましょう。それは、楽に生きるためには大変重要です。

これは指導ケース例ですが、同期入社の同僚に激し過ぎる競争心を持ち、その結果

心臓神経症になった40代男性、また、自分の娘に「自分の娘時代とまったく違う」と

娘の言動に苛立ち、そのため、不眠症になった50代女性などには、大変効果的でした。

もしも心あたりのある方は、「自分の人生の主役は自分自身」であることを、しっかり

意識して、誰ともはり合わずに、マイペースで穏やかな精神状態を保つようにしましょう。その方がズーっと賢い生き方ですよ!

 

 私事で恐縮ですが、私は自分の人生は思い通りに生きてきましたが、誰とも張り

あったことはありませんでした。それは私を自由に羽ばたかしてくれた夫のお陰

ですが、一つだけ夫が嫌がったのはスキンヘットでした。でも賢く折り合いをつけ

て実行しました。無論日常はいつもウイッグを使いましたが・・・

※銀座マキシムの個室の65歳バースデイパーティ 偶然鏡に映った横顔は初めてで

 まだ誰も来ない時撮った大切な写真です

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不注意で粗忽、最低な自分に辟易

2019-11-27 08:26:46 | エッセー

 近くのATMで引き出しをしようとしたら、何と通帳に余白が全然ない。

まったく気付かなかったのは、本当に不注意だと自分に厭きれながら、下北沢の

みずほ銀行へ再発行のため行った。お金を下ろそうとしたら、何とカードを

持って来てなかった。仕方なく梅が丘に帰り、家からカードを持って現金を引き

出し、その途中でセブンイレブンで何点か支払いをした。

 家に帰りバックの中身を出したら、クレジット付きのカードがない。

 

もう一度丁寧に探したが見つからず、私はすぐに銀行へ紛失届を出したが、その間

クレジット会社にも繋いでくれ、紛失の手続きは15分ほどで終わりホッとした。

 家に帰る僅かな時間にクレジットカードを落として、「私はどうしてこうそそっか

いのだろうと反省しきりだった。するとそれから10分も経たずに、みずほ銀行

から電話があり、それは紛失したキャッシュカードが北沢警察に届けられたという

知らせだった。せっかちな私はすぐに紛失届を出したが、そのわずか15分ほど後に

親切な何方かが警察へ届けて下さったのだ。でももう紛失届は完了しているし、すぐ

に警察署へ電話をして廃棄して下さるようにお願いした。

 

それにしても・・・世の中にこれほど粗忽で不注意、せっかちな人間はいるかしら?

としばらく考えてしまった。これに限らずそんなことは日常に絶えずあるのは、人間

としては大変衰えている。そんな自分をよく認識しているため、仕事面では必ず

事前には慎重に下調べや準備をするため、只の一度も失敗したことはない。

でも、こんな粗忽で不注意な性格は、一生変われないのかも知れない、と何やら

情けなくなって、すっかりゆうつうな気分になった雨の日だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

認知症9年目の夫は優等生 久しぶりの西部劇

2019-11-26 08:34:23 | エッセー

 夫は毎週デイホームへ行って、運動や脳トレなどしているが、車での送り

迎えで、後は室内にだけにいる。そのため、外へ連れ出さなければ外気に触れる

ことは少ない。できるだけ散歩に誘ったり、買い物(と言ってもあまりに近すぎるが)

も時折一緒に行くことが多い。

※ニュージーランド

 

 商店を経営していたし、土地っ子なので知り合いに会うことも多いが、それは

しっかり覚えていてきちんと挨拶はしている。今日は下高井戸シネマの西部劇

「荒野の誓い」を見に行ったが、昔大好きだった西部劇は、久しぶりで夫は

案外楽しそうだった。趣味が合う私達はコンサートやライブ、落語、自然の景色

など、機会ある度に行くつもりだが、今日の映画も彼の感性を刺激するためだった。

※イタリアベネチュアからローマへオリエント急行で

 

 最近あまり食べなくなった夫に、何とか美味しく栄養価がある食事を考え

ながら作っている。私は最も重要なのが食生活だと思っているからだ。

 夫は50歳から本態性高血圧、70歳から狭心症、79歳から認知症の治療を受けて

いるので、毎日薬を沢山飲んでいる。そのため、素人なりにその副作用を少しでも

少なくするようにサプリメントを飲ませ、また、毎日工夫して食事づくりをしている。

※スイス

  男性の平均寿命は確か81歳だが、これ程の治療を受けながら、87歳でも元気なの

は命の元「食生活」だと思っている。心理カウンセラーとしての知識も最大限に活用

して、毎日夫の介護をしているが、私の目標は「90歳まで現在の状態でいること」だ。

最近食欲が衰え、体力がなくなった夫は、果たして元気でいてくれるだろうか?

 でも、私の過去の人生の目標は90%以上実現したから、希望を持ってその努力を

続けたいと思っている。結婚してから64年間過ぎたけど、何時までも夫と一緒にいたいから・・・

 ※スイス

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする