結晶性知能を活用して

都立松沢病院で再度受けた「認知症の精密検査」は、3年前に受けたものより
計算、記憶がやや悪かったようだが、加齢による正常な変化のようだ。
　ちなみに「長谷川式簡易知能スケール」の得点は30点満点が29点だった。
また簡易前頭葉機能検査は18点満点が17点だったので、認知症ではないことが
明確になった。最近の記憶力の低下は我ながら恐ろしくなり、再度受けたが、以前
より多少老化は進んでいるようだ。それ以外は、年齢の割に行動力、創造性、決断力
感性、頭の回転の速さ、気持ちの若さなどは、まったくと言ってよいほど、若い頃に
比較して衰えてはいないと自分では認識している。でもある意味ドンカンなところ
もあり、計算に弱いのは子供の頃からだ。

　これからは年齢により高まる「結晶性知能」と言われる、経験による知性や感性
を生かして生きて行くべきだ、と改めて思った。同世代前後と比較して、全く衰えな
いのが「気持ちの若さ」で、それでどれほど自分が悩んでいるかは、多分想像がつか
ないかも知れない。先生は「自分で認知症の検査を受けたいと思う人のほとんどは
正常で、忘れたことを忘れるのが認知症の症状かも知れない」とおっしゃった。
　私の精神性については「むしろその逆の人が多いので、もしかしたら喜ぶべきかも」
とお話なさったが・・・・これは生来の私の個性的なパーソナリティなのだろう。
　少々忘れることが多くなっても、他人には決して迷惑をかけないようにより注意して
いつも自分の感性に合った新しい刺激を探して、心の目をキラキラさせて、これからも
残り少ない人生を生きて行こう。

少々面映ゆい大昔の写真

　だらしがない私はまた失くしものがあり、一所懸命に探していたら、どうしても
見つからなかった写真が出てきた。それは孫娘を抱いて、ヨーガレッスンの日に
撮ったレオタード姿の自分だった。あの時代はほとんど誰でも、レオタードで
レッスンしていたが、自信がないからあまりそんな写真はない。
でも今はなくなったが「月刊セールス」と言う雑誌に、その頃恥ずかしながら
そんな写真姿で「はずむ体と豊かな心」と言うタイトルで、1年間連載していた。
※51歳になったばかり

　これは40年前、ヨーガ教室でスタッフの忘年会？をやったときに、すっかり
酩酊している私だが、何故かこれは大好きな写真の一枚だ。
　その頃は梅が丘駅前の北口ヨーガ教室、南口前でダンススタジオを経営指導
さらに四谷見付でもヨーガ教室を開いていた。思えば私の人生の上り坂の
時代だった。あっという間の40年間だった。あの時代はいつも心が走っていて
と懐かしい写真を見ながら、いろいろと思い出した。
　容姿に自信がない私はこんなドアップの写真はないが、でもこれは私の好きな
写真の一枚だ。改めて見たが40年も過ぎているのに、体重は大分増えたが、年月
による変化はそれほどではないと思った。それは「ビビッドエイジング研究家」と
して、色々と考え工夫して実行しているお蔭だと思ったので、もしかしたら若い方
のご参考になるかもと、少々面はゆいがご紹介した。
※42歳の頃

私の小さな宝物

　今朝呼吸法をしようと何気なく見たら、窓際のガラスのケースに入っている
の小さなものがずれていた。それらの位置を直しながら、これは思い出が沢山
詰まった私の宝物だと思った。海外へ行く度に、探し求めた小さなお土産達で
大きなものはいろいろあるが、小さなものはなかなか見つからない。
　最も忘れられないのが、マチュピチュへ行った時のことで、あれほど感動的だった
マチュピツの記念にと、ぜひその地でお土産を買いたいと思った。
色々探したが大きなものばかりで、全然見つからず、列車の時間ギリギリで
諦めかけたその時、お土産物屋さんでこれを見つけたときは、本当に嬉し
かった、懐かしい思い出の品だ。

　ドイツ、インド、オーストリアで買ったものは、ある恩人にプレゼントしたけど
おそらく30か国ほどのものが入っているはずだ。とても不思議なのは、その一つ一つ
を手に取ると、大昔のことなのに、それを買った時の街の様子をありありと思い出す
何故か分からないけれど、潜在意識にしっかりインプットしているのかも知れない。
　ケースを開けて撮ったら、私も映っていたのに気づいた。
小さな、小さな思い出の品、あまり過去は振り返らないけど、もしかしたら私の
人生の縮図のような気がしている。

恐ろしかった落雷

昨夜入浴しているとき、バリバリとすごい音がしていて、急いで窓を閉めた。
小田急線梅丘ホーム下にある我が家は、高架線でビルの裏側を覆われているので
稲光は見えない。でもだんだん激しい音がしてきて、恐ろしくて我慢できず急いで
出た。入浴も私の美容の一環なので残念だが、そんなことを言っていられない。
　カーテンに隙間があったので全部しめら、夫が「雷は中に入ってこないよ」と
ニヤニヤしているので、ちょっと癪に障ったが怖いのだから仕方がない。
　外はまだもの凄い雷鳴だが、夫がいるからまだ大丈夫だ。
すると友人から「しばらくしたら収まりますのでがまんしてください」とメール
がきた。

　テレビの音を大きくして聞こえないようにしていたが、こんなことが続いたら
私はきっと死んじゃうと思った。京王線全線、井の頭線も落雷のため止まっている
ようだが、臆病な私だけれど雷はもっとも怖いと書きながら、それだけじゃない
地震も幽霊もお化けも、閉所も音も、先端も、気配も虫も蛇も、考えたら怖いものだ
らけだ。なぜこれほど私は臆病なのだろう？そのためか、一晩中夢ばかり見て
あまり熟睡できず、寝坊した今朝だった。

愛用のまな板と包丁

　今日もとても暑かったけど、近くのスーパーマーケットへ午後買い物に行った。
玉ねぎ、ゴボウなどがとても安い。我が家は玉ねぎの消費量が大変多いので
二袋買って、ゴボウも買った。私はすべて料理するので、食材の買い物は老夫婦
二人にしては大変多いと思う。その他ビール、炭酸水、酢、リンゴ酢、アイス
コーヒーなど、カートに載せて買ったが、いくらショッピングカーでもあまりに
重かった。我が家から2分ほどしかないスーパーだが、力がない私は途中で三度
ほど休んで帰った。それにしても、主婦の仕事は決して楽ではないと思う。

　仕事人間だった私はおよそ30年間以上、ときどき料理と買い物はしたが、家事の
すべては家政婦さん二人にお願いしていた。そのため、たとえ海外へ行って長期間
留守をしても、自営業だった夫には、唯の一度も付き合い以外の外食はさせたこと
はなかった。今は家事のすべてを一人でこなしているが、自分でも昔に比べたら
本当に逞しくなったと思うし、指も一回り太くなったような気がする。
　でも見た目よりずっと家庭的な私は、お掃除は苦手ですぐ腰が痛くなるが、キッチン
の仕事はいくらやっても疲れない。二人なので食洗器を使わずに手洗いするが
実は、鍋を磨いたりするのも大好きだ。昨年梅まつりの時駅構内で桐のまな板を
買った。
※具たくさんでヘルシー、けんちんうどんとパスタ




　力がないのでPCのまな板は重たくて使いにくかったが、桐のまな板はまるで嘘の
ように軽い。すぐに真っ黒になるから、また来年買えばよいと思ったが、時々クレンザー
で磨いていたので、一年間で捨てるのは勿体ないほどきれいだ。
　手ごろな大きさでとても使い勝手が良い。じっと見ていたら、何だか愛しくなり
いつも愛用している何年使っているか分からない二本の包丁と、一緒に写真を撮って
しまった。毎日毎日休むことなく私を助けてくれる大切な道具、これからは改めて
大切にしたいと思った。