投稿者は70代前半男性、「仕事にも家庭にも恵まれて、自分でも幸せだと感じている
でもこれからもっと年を取ると、死に際の苦しさ、淋しさを思うと恐怖を感じるので
それについてのアドバイス」をとの相談だった。
私が驚いたのは「今現在の幸せより未来の不安に焦点を当てている」ことだったが
そう捉えると、人生はまったく楽しくない。年齢を増すごとに社会との隔たりを感じ
るし、体はドンドン衰えるエトセトラ・・・高齢になると文句を言ったらきりがない。
でも、歳をとるのは誰でも同じ、神様が唯一つ平等に私達に給えて下さった時間の流れ。
誰でも絶対に死に向かって歩いているのだ。だとしたら・・・楽しく生きた方がズーっと
得だと思っている。そのため私は、「毎日の小さな幸せをターゲット」にしている。
回答者の樋口恵子先生の答えは「長生きすることは親しい人達の別れに、より多く
耐えることと痛感しまた。でもなるべく楽し気に生きています。今後の日本は75歳
以上が、65歳~74歳より多いと言う、世界でも稀な超高齢社会となります。
「ヨタヘロ期」の後期高齢者社会を動かします。一定の平和と豊かさがなければ出会えぬ
今の社会、税金だと思ってもう少し元気を出して下さい」先生の回答はいつもやさしくて楽しい。
私は昔青山のNHK文化センターの先生の講座をしばらく受講していたが、そのクラスは
大変知的で、飾り気のない先生のお人柄のためか、とても楽しかった。
また、その後先生が主催なさった婦人の会に在籍したこともあった。
夫は先生と同じ年齢だが、認知症11年目だが、明るく元気でほぼ自立した優等生だ。
「年齢を重ねることがネガティブ」と捉えたら、人生は全然楽しくないと思う。
どうせ長くない命だからこそ、私は今を楽しんで生きたい。
久しぶりに樋口先生にお便りしたくなった。