相談者のお気持ちが胸にしみて、お気の毒で涙が出そうになった。
私も来年3月で満10年になる認知症の夫を、長年介護しているからだ。
何度か世田谷区で開催している「認知症介護者の会」に参加して「連れ合い
親など殺して、自分も死にたい」と言う声を何度か聞いたことがあったが、介護は
大変凄惨なものだ。ことに親を介護している人はご苦労だと感じる。
また、夫が妻を介護しているのは、より大変だと思う。比較的楽なのは妻が
夫を介護することだと思うが、これはあくまで私見かも知れない。
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私は心理のプロとして「絶対に怒らせない介護をしよう」と心に決め、実際に只の
一度も怒らせたことはない。夫は素直で介護しやすいタイプだが、それでもどうし
ようもない感情になることもある。実際に約2年間ほど体調が悪くなったこともあった。
今は愛、受容、尊敬、協調、共感、憐憫、忍耐など、そんな気持ちで介護している。
夫は家庭人としては最高の人で、さらに私を羽ばたかせてくれ、性格も変えてくれた
ある意味恩人でもある。(我がまま、自分勝手な面が多かった)
※ニンニクは剥いてもらいますが「手は外の悩」と言われ、指先の刺激はことに
良いので、いつも夫に頼みますが、結構楽しそうにやってくれます。
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「これが一生続くのだ」と思うとたまらないが、でも高齢になると、友人達も知り
合いもほとんど未亡人になり、「ふつうに会話できる夫がいてくれるだけでも幸せだ」
と思うことにしている。自分の精神性のためにも、何か気分転換をすることが必要
だと色々調べて、私は半年ほど前から「麻雀教室」に通っている。
麻雀はとても奥が深くて難しいが、違う頭の使い方は、その時点ではすべてを忘
れるので気分がリフレッシュする。相談者の方も「それをやっているときは集中して
何も考えない」そんな、気分転換法を見つけては如何かしらと思った。
いずれにしても・・・本当はご当人が一番辛いことを理解するだけでも、思いやり
がもてるかも知れませんが。ご苦労だけど、あまりご自分を責めないでくださいね。
また地域によっては「介護者の会」もあるので、調べては如何ですか?
話すと随分気持ちが軽くなりますよ。