ニンニクは我が家の常備薬

　揚げて食べると美味しいが、あの強烈な匂いがあるので、そのまま食べる訳には

いかない。多分ニンニクの消費量はかなり多いが、工夫して食生活に取り入れてから

長年経過している。絶えず皮を剥いてキープしていて、できるだけ料理に活用して

いるが、パスタ、マーボー豆腐など、私の知識が少ないためか、ニンニクの出番は

あまりないので、最も良く使うのはニンイクオイルだ。

　ニンニクを薄切にして、野菜や肉など炒める油にその栄養分を移すには、弱火で

ニンニクを炒めて、カラカラになったにんにくを捨てる。

　

　またに「黒酢にんにく」はサプリメントとして有名だが、我が家では昔からにんにく

を黒酢の中に漬けた手づリメントをつくっている。沢山のニンニクを剥くのは大変だが

これは今では夫がやってくれる。でもまだ薄い皮が少しついているのを、丁寧に剥いて

から黒酢に漬けるのは私の仕事だ。それらは4本のガラスの瓶にキープしてあり、古

い順に使うが、多分3か月ぐらいはねかせているはずだ。それをほんの少しづつ、毎日

朝と晩に飲んでいる。

              

　ニンニクの滋養効果は、昔から誰でも知っているが、料理にダイレクトには使えない

ので工夫し、毎日必ず摂っているのも、健康維持に大きな効果があるのだと思って

いる。添加物が入っていない手づくりが多いのが、我が家の食生活だが、手間暇はかかるが

その結果は私達老夫婦が、（一寸嫌味かも知れないが）体で実証していると私は信じている。

 

エンターテイメントは素晴らしい！

　今朝NHKの朝ドラ「エール」を見て涙ぐんだが、何と次の番組「朝イチ」は

その場面に出た山崎育三郎さんが出演して驚いた。そのエンターティメントの素晴らしさは

やはり大スターで、とても素敵で本当に感動したし、また大変楽しく、あっという間に

時間が流れた。先日私は銀座にある小劇場へ行ったが、その日の情景を思い出した。

　はとバスツアーにも入っているそうだが、地下3階？のそこは狭く、客席は

階段状だった。驚いたのはニューハーフも含めて、ダンサー達が客席に次々挨拶にきた

ことだ。日本であんな体験は初めてだった。ショウは写真が撮れなかったが、ダンス

のレベルはとても高いと思った。

過去にパリの「ムーランルージュ」「リド」またニューヨークのブロードウエイの

ショウも見たが、その小劇場のステージは大変狭かったのに、実によく工夫されていて

ダンサー達が入れ替わりに、まるで早変わりのように出るのが面白かったし、また

ダンスはかなりレベルが高いと思った。その時はこんな異次元の世界もたまにはよいな

と感じたが、日常何気なく見ているテレビの中にも、情報だけではなく、小さな感動が

沢山あるのだと改めて思い、もっとテレビを見なければと感じた今朝だった。

 

秋の日は釣瓶落とし

　夕方5時ベランダに出たら、薄暗くなっていた。しばらくたたずんでいたら、どんどん

暗くなる。まさに「秋の日は釣瓶落とし」を実感した。

　すると近所の奥さんが息子さんに押されて、車椅子で前を通りびっくりした。

確か私より10歳近く若いはずだが、大分前スーパーで会ったら足が悪いと聞いたが

あんなに元気で明るい人だったのに・・・それに比べたら、私はまだスキップができるし

と思ったが、その場でやってみたらできて安心した。

　

年々自分の年齢を踏まえて、自分のレッスン内容を変えてきたが、元ダンス教師として

の願望は・・・１）最後まで自分でしっかり歩けること。

　　　　　　　２）美しく見た目の良い姿勢をキープする。

　　　　　　　３）自立して介護を受けない事だ。そのため、毎日考えたり、工夫したり

して自分を無理なく鍛えている。

　まして夫を平均寿命より10年間以上長生きさせるのが願望だが、考えてみたら

もう7年はクリヤーしている。これほどやり甲斐のあることはない。

夫のデイホームから帰る時間は5時20分、マイクロバスで送られて帰ってきた。

送り迎えも本当に丁寧でやさしい、色々な方に支えられているからこそ、夫は元気

なので、有難いことだと思った。これからも幸せな方向を見て生きたいと思った

秋の夕暮れだった。

 

 

制御不可能な自分と出合って

　夢見が良くなかったせいか、朝起きたときからあまり気分は良くはなかった。

そううつタイプなので、もしかしたら今日はうつの日かも知れないと、自分を分析

しつつ起きた。何の脈絡もなく、気分が変動する「そううつタイプ」は生まれ

つきの気質だ。午前は頂いたメールに返信、いたって自然に過ぎた。

印刷をしていたら、プリンターが可笑しい、キャノンのサポートセンターと

さんざんやり取りしていて、故障と分かり修理するか、買い替えるかで少し頭が

可笑しくなったようだ。無論即買い返ることにしたが、その時点で私の頭のコント

ロールは制御不能になったようだ。やたらに腹立たしくなった。

抑えていた怒りのコントロールのタガが、一気に外れたようで、12時頃食事の

準備をしながら、サプリメントを飲まない夫にメチャ腹が立ち怒鳴りつけた。

すると、その他に抑えていた感情が火を噴く、昼食を夫に食べさせ自分のために

も盛りつけたが、どうしようもない感情に耐えきれず、そのままベッドに入った。

そのまま感情を一気に噴き出した。私はバカ、人望がない、不細工、もう未来

なんてあるはずない、単なる老婆などなど・・・自己嫌悪に苛まされながら

ベッドで散々自分自身にほざいた。いつの間にか眠ったようだが、私が変だと夫に

もろに影響する。これではいけないと気分を立て直し、夕食の準備夫は全然気に

していないから助かるが、久方ぶりの「怒髪天をつく」のカタルシスだった。

 

 

 

輝いて生きるために老化と賢く付き合う （終り）

　投稿した原稿は毎回保存しているはずだが何故か見つからず、多分これが20回目

だと思う、あまりだらだら書いてもと、初めから20回で終わる予定だった。

私は身体面、精神面など雑学的だが、かなり知識はあると思うので、自分が

叩き台の研究は実に楽しく面白い。何故ならその結果はすぐに自分で実感できる

からだ。決して長生きしたい訳ではないが「認知症の夫を男性の平均寿命より長生き

させたい」と自分にかせをかけたが、これは至難のわざで、さまざまな経験がある

私だからからこそできると自負している。北海道3日間の旅行は、片時も目を離さず

夫の状態を細心に注意するので、神経的には大変疲れるが、今回は娘が同道したので

随分助かった。知人の一人はこの時期にと批判的だったが・・・

　無論夫の健康管理は大変だが、色々な面から総合してやはり「人生で最も重要なのは

食生活」だと思っている。食べることは人間の第一欲求だが、最近夫に「何が一番

楽しいの？」と聞いてみたら「食べること」と即答えた。

　誰でも感じることだが、美味しいものを食べているときは幸せで、その時間が沢山

あるほど、幸福感が高まり精神状態が安定するのだと思う。

　私は上手ではないが料理好きなので、ときどき「美味しい」という夫は、かなり満足

した精神状態のはずで、それらは認知症の進行をかなり抑制しているはずだ。

　度々お話するが80代の老夫婦が長年予防注射をしないで風邪を全くひかないのが

何よりその証明だと思っている。食生活は健康、見た目の若さ、精神安定には絶対に

欠かせない基本であることは間違いない事実だ。また食品だけで補えないものは必要

だと思えるサプリメントで補給している。

　私が工夫している方法は、次から次へと新しいものを発見でき、限りなく沢山あり

とにかく自分自身が実験材料だから、それがまたとても楽しくやり甲斐がある。

　できたら機会があったら、具体的なノウハウを、本で表したいと思っているが、この

時代では無理かもしれない。でも、人生100歳時代だから、その可能性もあるかもと

脳天気なので希望的観測をしている。いずれにしても、夫も私も何を食べても美味しく

体の痛みもなく、いつも明るい気分をキープでき、仲良く暮らせるのは大変感謝している。