ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

一人ご飯は淋しい、けれど手抜きはしない。

2022-04-30 07:12:16 | エッセー

 夫が入院してから昨日は2日目だが、今回子供達がいろいろ手伝ってくれて、とても

助かったが、これからは一人で頑張らずに子供と相談しようと思っている。

 二晩とも夕飯(と言っても夜はビールで炭水化物は食べない、私が炭水化物を食べるのは

お昼だけ)も付き合ってくれた。病院へ二日間スリッパや下着など届けに行ったが、入院

したら退院まで会えない。そんな時でも私は生きる基本の食生活を、決しておろそか

にしないのがポリシーだ。

お昼はチャーハンで、残り物の生ハムをかなりの量、卵、いつも常備してある黒豆

玉ねぎ、ニンジンを入れた。味噌汁はナスと油揚げで、だしは厚切りの削り節

と煮干しの頭と内臓を取り紛にした我が家特製だ。また発酵食品の糠漬けのキュウリと

パプリカは彩りがキレイでとても美味しかった。娘と一緒に食べたが「美味しい」と言って

お変わりをし、漬物はほとんど一人で食べてしまった。息子家族は4階にいる「淋しいから来た」

と押し掛けるのは嫌だ。

 たとえ一人でも夜はきちんとつくる、トマト、スナックエンドウ、かにかまのサラダ

イカ刺身、滅多に食べないピザにし、前日飲み過ぎのためノンアルコールビールにした。

料理大好きなので面倒だと思ったことはまったくない。明日は近くの友人を誘って

ワインを飲む予定だが、沢山残っているトマトのカプレーゼにするつもりでいる。

 ちょっと自慢になるが、夫がいる80歳過ぎの私と結婚したいと、3人の男性が発言した。

(無論夫にはすべて報告してある)何とその一人は息子より年下で、人前で二回言って

みんなを驚かせたが、二度目は「もしも生まれ変われたら結婚したい」と言ったのだ。

しかもインテリでカッコいい人だった。これは料理好きの私に神様からのご褒美かも知れ

ないが、何人かの証人もいる事実でーす!えへへ。

 

 

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犬が大好きだけど・・・

2022-04-29 10:51:59 | エッセー

 我が家のペットは1昨年11月2日に、老衰で亡くなったが17歳2カ月だった。

今でもそのお骨は、可愛いピンク色の袋に入れお花をつけて、誰がみてもお骨と分か

らないように、リビングルームに置いてある。私は幼い頃に飼っていた大型犬に噛ま

れて、今でもその傷は、私の左腕に残っている。そのため、犬は好きだったがとても

怖かった。思いがけず犬を飼うようになったのは、私がその頃高校生の孫娘にミニ

チュアダックスフンドを買って上げたからだ。

いざ飼ってみると、両親は共働きの上学校も忙しく、我が家に預けられることが増え

てきて、その結果リムは私達が飼うことになった。

犬など飼ったことがないため、知識がなく不安なので、私はその頃新宿のデパード

にあった「犬のしつけ教室」へ、ペットを連れて毎週通い、いろいろな事を学習した。

 犬を飼うことや、犬の生態などが学習できて,飼うのが楽になり、また初めて犬の

可愛らしさを知ったら、だんだん飼うのが楽しくなってきた。

その頃ヒーリングの勉強でギリシャへ行ったが、観光で「デルフィ遺跡」へ行ったら

大形犬が沢山ウロウロしていた。私はそんな大きな犬の背中を撫でたり、えさを手から

やったりしていて、自分でも大変驚いたが、いつの間にか私にとって、犬は恐ろしい

存在ではなくなっていたのだった。ホンネでは飼いたいが、もう私達の年齢では、多分

途中で面倒が見られなくなるだろう。そう思うととても飼うことができない。

今は散歩や買い物の途中で見かけるワンちゃんを見るのが楽しみで、どんな犬

でも可愛くてならない。

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夫が緊急入院して

2022-04-27 20:44:28 | エッセー

 夫の状態が悪くなり、先生が病院を探して下さり、救急車の手配までして下さった

お蔭で入院できた。激痛のため全く体を動かせなくなり、尿も出難くなり、これでは

危険だと訪問介護の先生に相談したからだ。今はコロナのためか、救急車で行っても

なかなか入院できないケースが大変多いようだ。運ばれた病院では夫をすぐに検査を

され、その間ずっと待たされていたが、何度も緊急搬送されたが、これ程時間がか

かったのは初めてだったが、それらの結果はすぐに説明してくれた。

さらに病室があくまでと待たされ、ようやく病室に案内されたが、家族は病室に入

れず、そこで夫と別れたが少なくとも1週間は入院することになるだろう。

お見舞いはできず、しばらくさよならをするが、自営業のためいつも家にいたので

ふつうのご夫婦と比べると何倍も一緒にいたため、これからしばらく夫に会えないと

思ったら淋しくて涙がこぼれたが仕方がない。病院には娘が一緒に行ってくれたので

良かったが、先生も看護師さんも説明をしてくれる時は、いつも娘に話しかけていたが

やはり老妻より子供の方に説明した方がよく理解できるのだと思うからだろう。

でも私は娘よりずっと医学的な知識はあるので、いつも対応が素早いため、夫は長生き

しているのだと思っている。でも、これが世間一般の常識かも知れないと感じた。

昨夜は娘や息子が来てくれたが、今日は一人だ(淋しいな)と思っていた。

すると娘から聞いたらしく、夫の弟の奥さんからっが「ノリちゃんはお兄さんがいない

からきっと淋しがっていると思って」と電話をくれた。

色々話していたら、淋しい気持ちはすっかり払拭されたが、結婚66年の老妻がこんな

気持ちを持つのは可笑しいかも知れないが。私はそんな女に生まれたから仕方ない。

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突然激痛「石灰沈着疼痛症」ご存知ですか?

2022-04-25 15:51:07 | エッセー

「帯状疱疹」の痛みのため、訪問介護を受け始めた夫だが、昨日の朝から膝が痛いと

起き上がれずトイレも行けなくなった。往診して下さった先生に電話で相談すると、

「とにかく水を毎日1.5リットル飲むように、水の少なさのため痛みがでるのだから」と

注意され、痛み止めを処方して下さった。夫はもともと水を飲まない人だが、できるだけ

飲ませるようにした。痛み止めを飲んでもますます痛みはひどくなるので、「これは

変だ」と思い、長年膝のハリ治療を受けている、家の前に治療院の先生に往診をお願い

した。すると、「腫れているしいつもの痛みではないから、治療するとむしろ悪くなる

ので、もしかしたら疑似痛風かも知れないので、先生に聞いた方が良い」と言われた。

 治療院のM先生は大変研究熱心で、本当に信頼できる先生だ。

 ※午前3次の梅が丘駅前通り

そんな時のために座薬を常備しているので、もう一度訪問介護の先生に問い合わせ

薬名を告げると「すぐに使うように、それでも傷む場合は4・5時間後に」と指示された。

 膝を見たら熱っぽく脹れて、まるで蜘蛛の巣のように血管が浮き出ていた。

しばらく痛がっていた夫は、座薬のためか眠りについたが、私はベッドに入ったが

夫の状態が気になり、時々様子を見ていた。真夜中の三時ごみを出してから家の前で

写真を撮った。梅丘駅前通りは人通りもなく、車も走っていないとても静かだった。

※我が家

 今朝の4時、また痛み出した夫に座薬を使ったが、突然の激痛のため、3回も緊急搬送

され入院したこともあった。「偽痛風」とも言われたが、病名は「石灰沈着疼痛症」で

予防できず、治療法も全然ないそうだ。突然骨にカルシウムが付き、物凄い痛みで身動きが

できなくなる難病だ。もしもその知識がなければ、多分今回も含めて2回は救急車のお世話に

なっていたかも知れない。そんな余病も併せ持つ夫の介護は決して楽ではない。

 自分自身の健康管理もより心しているが、さすが疲れた早朝だった。

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思えば長い介護歴だけれど・・・

2022-04-25 09:42:15 | エッセー

 夫が3月17日都立松沢病院で、「アルツハイマー型認知症の初期」と診断されて

から満10年になった。「10年間は幸せな状態で介護して長生きして欲しい」と、固く

心に誓った願望は達成した。でも、コロナワクチンのため免疫力が落ちたのか「帯状疱疹」

(現在多発しているようだ)になった。帯状そのため体力が低下したため、訪問介護をお願い

したが、日曜日でも電話で相談に乗って下さるので、本当に良かったと思っている。

 今でも時折痛がって、ほとんどベッドで寝ている夫に、毎日タオルで顔を蒸して、電気

カミソリでひげを剃るのも習慣になった。でも、気持ちよさそうな夫の顔を見ると

良かったと思うし少しも嫌ではない。

※イタリア

※オリエント急行の個室

結婚した頃の私は自分の言動に、毎日後悔や反省ばかりしていたが、大らかな夫は

「もう過ぎたことだし、考えたって仕方がないよ。これから注意すれば良いんだから」

とよく言ってくれた。神経質、天真爛漫、我がままで感受性も強く、超臆病、粗忽

さらに物音には過敏に反応する。20歳代の私はかなりエキセントリックだったが、(実

は今でもそうだ)でも、夫にいつもそう言われ続けると、「確かにそうだこれから注意す

すればよいのだ」と考えられるようになり、随分気持ちが楽になった。

 

細かいことは一切いわず、欲しい物のすべて与えてくれ、整理整頓が大の苦手な

のに、結婚して以来たったの一度も文句を言わない、私には大甘の夫だった。

家族にいくら不自由をさせなかったとは言え、海外での研修や、旅行などいつも

家にいなかったのに、只の一度も批判することなく、自由に私を泳がせてくれたこと

も本当に有難かった。それだけでも私は、夫を選んで結婚して良かったと思っている。

娘に「パパはママの保護者みたい」とか、「ママは私の妹みたい」インドの先生は

「エイジレスベービー」と言われたほど、幼児性が強いので、夫はそれが面白いらしく

何時もニヤニヤしていて、まるで父親のような存在だった。

冷静に介護できるのは、心理カウンセラーとしての知識と、私達夫婦の長い平和な

歴史のお陰だと思う。この4年間で友人や知人3人は認知症のご主人を、凄惨な

介護の末見送った。それに比較すると、私は「幸せな介護をしている」と、素直に思え

るのは、認知症歴が長い夫だけれど、そんな人間性を今でも尊敬できるからだ。

「幸せな状態でもう少し長生きして欲しい」と、つくづく思っているが、これからも

愛情をこめて、夫を見守っていきたいと思っている。

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