【助けづらい話】(4)
《助けづらい子の夢は儚い》
助けづらい子の夢はあきらめさせられる、ことが多い。
夢など見ても仕方ない、と言い聞かされる。
それと違う言葉を、その子は知らない。
それと違う言葉を、まだ一度も聞いたことがない。
「夢をあきらめさせられる」子どもとは、「どうしていいか分からない」子。
助けづらい子。
社会が助け方を持たない子ども。
「あの子は、社会が大事にしなくていい子なんでしょ」と、言われる子。
その問いに答えられない大人がいる社会。
その問いに答えられない私が暮らす社会。
□
【……いったいどういう権利があって、周囲の人々は一人の人間の夢を取り上げることができるのだろうか。
人には多くの夢があり、中には実現できない夢もあるだろう。
そういう夢をもつこと、その実現に努力すること、それ自体が大事なのではないだろうか。
加えてその人の夢が実現するか否かを他人は知ることはできない。…誰にもわからない。
大事なことはむしろ事実に基づいた具体的で支援的な対応なのである。】
(『自閉症者が語る人間関係と性』グニラ・ガーランド東京書籍)
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