一年前、私は次のような抗議文を書きました。
4月3日のこのブログに載せたものです。
【入学者選抜に係る抗議及び申し入れ書】
……2008年3月25日、県立A高校・定時制課程で
入学者選抜試験「追加募集」が行われました。
今回の募集で、県民に公約されたA高校定時制の「定員」は
16人でした。
……そこに、当会の一人の16歳の子どもが応募しました。
Mさんは2月6日の特色化選抜でB高校を受験しましたが、
定員オーバーの状況で不合格でした。
2月28日・29日の学力検査等による入学者選抜試験で、
B高校を受験しましたが、
8人定員オーバーの状況で不合格とされました。
3月18日、Mさんは2次募集でC高校を受験をしましたが、
2人定員オーバーの状況で不合格とされました。
そして、最後の機会になる3月25日の受験に臨んだのです。
16歳の子どもが2ヶ月で4回目の受験に真摯に取り組みました。
受験機会の多い私立高校等を選んでの受験ではありません。
一回一回が後のない状況の公立高校を受験し、
不合格にされ、不合格にされ、不合格にされてきたのです。
卒業式の日にも行き場が決まらず、
風邪で体調を崩しながら、前日病院で点滴を受けての受験でした。
どうしても高校生になりたい。
高校で勉強したい、という強い意思と意欲と、
高校生活への希望を持って受験に臨んだのです。
16名募集で、受験したのは1人でしたが、
26日の発表では不合格という結果でした。
……今回の入試選抜の内容は、作文と面接です。
これだけで、「高校教育を受けるに足る能力・適性がない」と
判断するのは、校長の障害児に対する
差別と偏見の現れでしかありません。
……校長個人の差別意識や障害者への偏見によって、
子どもの教育を受ける権利が奪われていいはずがありません。
県立高校が県民に後期中等教育を行うところであるならば、
県立高校が、生徒に人権について教え、
差別について考えさせるところであるならば、
県立高校が、真に教育を行う場所であるのなら、
教育を必要とする子どもを受け入れるべきです。
今年度、4回、5日間に渡る受験に臨み、
高校生になりたいという意欲と希望を訴え、
がんばってきたMさんが、被った今回の差別的な判定と、
A高校校長の差別発言に対し、
私たちは総身の怒りと悲しみを持って抗議するとともに、
Aさんの被った不利益を回復する手立てを要求いたします。
(以下、略)
☆ ☆ ☆ ☆
2009年3月5日(木)
今日、合格しました(^.^)/~~~
1年間、浪人生活を送りながらがんばってきたMさんが、
今日、高校に合格しました\(^o^)/
本当によかったです(^_-)-☆
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