《サッカーとふつう学級》A
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【サッカーとは、すなわち「コミュニケーション」である。
…問題を解決する唯一の方法は、コミュニケーションである。
「コミュニケーション」とは「コーチング(口頭で伝えること)である」と結論づけるのは短絡的である。
サッカーというゲームにおいて、「ジェスチャー」は重要な役割を担っている。
…タイミングこそがカギとなることが多く、「(今)出せ!」と言葉で伝えようとする場合、次の瞬間には「今」がズレる。ことに気づかなければならない。
このコンマ数秒のズレを起こさないために。ダイクティック(指をさす)ジェスチャーはある。
指をさすことはまさに「今ここ」を示し、それは言葉と違って「今ここ」を継続して示すのである。】
『競争闘争 サッカーは「競う」べきか「闘う」べきか?』河内一馬・2022年
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「ふつう学級」で、「いること」は、「今ここ」を継続して示すコミュニケーションだった。
共に生きることに、コンマ数秒の「ズレ」も起こさないことだった。そりゃ、みんな人生がうまくなるわけだ。