「高校無償化」とともに「高校入試廃止」を
少し前に、何度かコメントをいただいているhiroさんからメールが届きました。
「コメントでは長すぎるので」と、おもしろい情報をいただきました。
その中で、高校入試について、知的障害の子どもたちにとって「差別的な制度」であることだけでなく、入試そのものについて、ちゃんと考えなさなきゃなと
思う言葉がありました。
とりあえず2カ所だけ引用します(^^)v
◇
文部科学省のなすべきことはたくさんあります。
まず高校入試を廃止することです。
高校の入試競争が<勉強>の意欲を促進する時代は、二十年以上も前に終わっています。
今日の高校入試は、子どもたちが自らの可能性に見切りをつけて学びから逃走するマイナスの機能しか果たしていません。大変な社会的損失です。
『学力を問い直す』佐藤学(岩波ブックレット)
◇
「習熟度別指導」が、能力差別の現実を曖昧にし、
子どもたちの心を傷つけ、教師や教育行政関係者のモラル低下を引き起こしている。
日本の教育の強みが、平等にもとづく高い水準の基礎教育にあると言いましたが、この特徴は小学校と中学校までです。
「不平等」の現実は高校入試の段階で顕著に現れます。
他のどの国を見ても、受験学力でスライス・ハムのように細切れに格差がつけられている日本の高校のような「不平等」なシステムを見出すことはできません。
日本は大学まで受験学力で細かく格差づけられていますから、これほど「不平等」な教育システムをとっている国は世界のどこにも存在しないと言ってよいでしょう。
『習熟度別指導の何が問題か』佐藤学(岩波ブックレット)
□ □ □
ちなみに『学力を問い直す』は、2001年発行です。
だから、
「高校の入試競争が《勉強》の意欲を促進する時代は、30年以上も前に終わっています。」
と読み変えなければいけません。
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