山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

北アルプス表銀座、錦繍の稜線へ!編 その2

2014年10月19日 05時27分51秒 | 北アルプス
昨晩は、
燕山荘で休む僕らを包み込むように、
一晩中、満天の星が夜空に輝いていました。
warazaemon隊長、夜中目を覚ます度に窓から夜空を見上げ
その都度、なんだかとても幸せな心持ちになり
仰向けになっては暗い天井を見上げ、
枕元のすぐ上、夜気を入れようと、
細く開かれた窓越しに、夜の静寂に耳を澄ませるのでした。



…スカピー、…スカピー
……ん⁈
失礼、おサル隊員の寝息でした

深い 夜の静寂(しじま)の中に
聴こえるものなど 無いはずなのに…
あれは…通り過ぎる車の音⁈ 誰かが口ずさむメロディー⁈
山裾には、ほんの少しだけ安曇野の街の光も漏れ、
今 夜の国にある自分が 翼をまとい野山を駆け下ります…

確かなものは
生きている、そう感じられる自分と、 今 この瞬間…



山ヤに尋ねる、
“もう一度泊まりたい山小屋”だの“泊まってみたい山小屋”アンケート、
必ず上位に顔を出すのが ここ燕山荘
自分たちも、初めて訪れた4年前、
ホスピタリティに溢れた とても印象に残る応対の記憶が
鮮明に残っています…


今回の部屋は、二段の小部屋が通路の両脇に並ぶ 清潔で明るい新館


大好きな版画家 畦地梅太郎の名作が飾られた食堂


二度目に訪れたのが、今年の小屋開きの日…
まだ小屋が全部開けきっておらず、
最初に訪れた時程の感動はなかったのだけど、
三度目となる今日は、( なんとシーズン二度目! )
期待を裏切らぬ心地よさに包まれ、
うれしさがじんわりと 湧いてきました。
T や W と
是非ここに、何時か一緒に来たいなぁ…


いつの間にか眠りに落ちていたようです…
何処とは無しに 動く人の気配に、 次に気付いた時、
まだ夜空の大部分を占める碧い色の端に、
薄くオレンジのアイラインを引いた
朝の兆しが 窓から見て取れました…



おサル隊員に声をかけ、ダウンを着込み、
自らの寝癖のついた髪に無駄な抵抗を試みつつ、
展望テラス( 昨日、名付けました!)へ向かいます…

今日一番のショーが始まります…

あのシルエットは、富士山


若者たち  ♪ 君の行く道は~








何も語らずして、皆の視線を一点に集める様は
スーパースター

一方、稼働して間もない おサル。
眠いし腹減りで、可能なパフォーマンスは まだ10%くらい…!?



大丈夫。
しっかりと朝ごはんも食べたし
新たな活力が 自然に 身体の中にみなぎっていきます。


さあっ、今日も行くぜっ‼︎



この時間はまだ 一点の曇りもない、縦走日和‼︎





この縦走ルートが
“表銀座ルート”と云われるようになった謂れは知らないけれど
( 恐らく 日本で登山の始まった黎明期から、
人気のあるルートだったのでしょう )

“銀座”とついている以上、
銀座で働く自分が 歩かないで誰が歩くのって、感じで
山を始めて以来 ずっと思ってきました…

さしずめ、今回の 常念に抜けるルートは
一丁目から四丁目まで銀座通りを進み、
四丁目の交差点を左折、歌舞伎座に至る、ってな感じ!?…

隊長が今回 こだわったのは、
ルートの進行方向。
実は、 おサル隊員に どこの山を登るかを伝えた時、
おサル君、下山後の温泉を念頭に
常念岳 → 燕岳 がいいんじゃない!? と…
が、断固として 燕岳 → 常念岳 を 譲りませんでした、ハイッ…

だぁってぇ~
このゴールデンルートは、
シャープでハンサムな、“槍さま”のお顔を、
ずーっと見ながら歩けるのが いいんだもん!!
常念岳 → 燕岳じゃあ
いちいち振り向かなきゃダメじゃない…
ダメよ~、ダメ ダメっ‼︎

思い焦がれる“槍さま”を
真っ直ぐ前に見ながら進むのが、正しい恋愛の
正しい 表銀座の歩き方なんです、
ここは譲れませんて…


変な形をした岩、『蛙(げえろ)岩』って、あれかな?





稜線の西側(西寄り)を進む間は、
吹き上がってくる風が 歩く身体には冷んやりと心地良いんだけど
午前中の日差しをまともに浴びる東側(東寄り)を進むと
たちまちにして汗ばんでしまう


大天井岳が見えてきた。
そこに至る、稜線のルートも…








イ~、ヤッホ~!!


振り返る…
燕山荘がもうあんなに小さく…、あれっ!?
燕岳の陰に隠れていた剱岳が見えてるじゃん!!


どうでもいいけど 山の読み方って独特なものが多いよね…
「大天井岳」の読みは、“おてんしょうだけ”
おっ!! 山頂の左に、ポチッ、と 山小屋が見えてる…










ちょっと お澄ましして… ムフッ



てなことして、夢中で歩いていると…

さしずめ“四丁目交差点”にあたる 『大天井岳』が
どんどん迫ってきたよ…


ひえ~っ!! きつい登りだぁ~


振り返ると、“劔さま”の、堂々とした お姿が…
その後ろに広がっている 日本海の水平線まで見えてるじゃん








“四丁目交差点”まで、燕山荘から同じようにやって来た 山女子二人
( この二人、立川女子高山岳部OG …って、
また勝手に妄想始めちゃってますけど…← 無視して下さい

追い越しざまに耳に入ってきたのは、お昼をどうしようかとの相談のよう…
結局、古今東西、女子の一番の関心は、
常に食べ物に向いてるんじゃないだろうか…
ねっ⁉︎ おサル君⁉︎


たった今歩いてきた稜線が くっきり鮮やか。



着いたどー!!
って ことは…
ここ大天井岳山荘の 評判のランチが 食べられるぞ~

「ごめんなさい、10時半からです」って、
しょうがない、先に ザックを置いて、山頂まで行ってくるかいねぇ


黒部ダム?! 越しの 真正面に、剱岳の雄姿



♪ヤッ~ホ~、タ~リラララララン♪



絶景かな、絶景かな~っ!!




で、
10時半を待って ちょっと早目のランチタイム!!

これが噂の、インドカレーランチ、ナン付き
山の上で、こんなレベルのカレーが食べられるとはっ!!
食べ物にうるさい おサル隊員も大絶賛!!

今更なんですが… と、
そう 次回登場の尾川さん
この後の山行中、
ずっと後悔する事となる、
絶妙なモチモチ感のナン
難事件は この時、始まっていたのでした…



次回も この続きから
お楽しみに…

よろしければ、ポチッと押していただけると励みになります…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村

ついでに、こちらも よろしくお願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへ