![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/7c/dd761a50c6e87d40a6947bfce1311362.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/redleaves.gif)
涸沢はひと時、時を止め燃え上がる…
そんなふうに評される、涸沢の紅葉に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/s3_aut_momiji.gif)
山に登りだしてから いつしか憧れを抱いていた…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/2b/991acf5ae09711994e3076d403752486.jpg)
10月初旬、連休二日目の早朝、僕たちは平湯温泉バスターミナルにいた…
憧れはいつも軽い諦めと共にあった。
なにしろ その涸沢の紅葉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/s3_aut_momiji.gif)
ここ上高地を訪ねて来る。
まずマイカー規制のある上高地への足の便の確保
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_train.gif)
更に泊まる山小屋
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/house_red.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_lose_s.gif)
という、「過酷」な状況…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0224.gif)
10月の頭にとれた連休は、世間でも3連休のど真ん中!
笑ってしまうほどの「悪条件」。ダメもとで 臨んだ足の便 確保が奇跡的に叶い、
今ここに僕たちはいた…
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到着した上高地は、まだ深い霧の中に沈んでいた。
回復がずれ込んだ天気は、予報ではこれからどんどん良くなるはずだった。
まずは しっかりと腹ごしらえ。
シーズンのピークを迎え、前に来たときは まだ営業を始めていなかったB.T.の食堂も
もう開いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/rice_hungry.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/cf/71752a8b3841593eb4aa4c00e9b98fa3.jpg)
予定はこうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
一般的な「上高地→横尾→本谷橋→涸沢→穂高岳山荘→奥穂高岳」というルートの
ピストンではなく、「上高地→岳沢小屋→(重太郎新道)→紀美子平→(吊尾根)→
奥穂高岳→穂高岳山荘→涸沢→本谷橋→横尾→上高地」という周回コース
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
こうすることで、殺人的な混雑をかなり回避でき、時間も効率的に短縮できる、
と踏んだのだったが…
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/e8/7f578bacce0771533b70e6f11102f73b.jpg)
朝靄の中を、河童橋を渡り、岳沢・前穂高岳登山口へと向かう。
気がかりは、登山届けを提出した時に聞いた、穂高岳の初冠雪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/s4_win_snow.gif)
稜線では3~5センチの積雪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/win_mountain.gif)
いずれにせよ、アイゼンの効く積雪量ではないし、どうしようもないんだけどね。
稜線に上がる頃には、天気は良さそうだし、初冠雪の雪だから融けてしまっているよ、うんっ
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岳沢小屋まで一気に登ってしまうメリットは、まだある。
一般ルートだと、横尾まで3時間も ほぼフラットな道を歩かなくてはならない。
テント泊を覚悟し、重い装備を背負った今回は、いくらフラットでも3時間も歩けば
体力の消耗は防げない。
その消耗後の急登は、できれば避けたかった、 のに…
1時間ほど登り、そろそろリズムが出始めたかと思う頃、
上から下ってきたおじさんグループに、声を掛けられる。
同じルートを目指していたおじさん達も、岳沢小屋で、山岳救助隊にこの先の登頂を
止められたのだとか…
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稜線の積雪で、とても危険な状況だから、これ以上進むなと…
しばし逡巡…
重い装備、慣れぬ初めてのルート(吊尾根は岩稜帯のけっこうな難ルートと言われている)、
自分たちの技量…
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一瞬は迷ったが、撤退を決める。
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今、この時点なら、まだリカバリーも可能かもしれないし…
行けるとこ(涸沢)まで、行ってみよう…
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明神までは、そのまま梓川の左岸を進む。左岸側の道は、それほど人の流れは感じない。
徐々にふりかかる陽射しに、「登頂モード」から、
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歩みながら気分を変えていく…
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明神橋から右岸へ渡り返し進む。
さすがに人が多い。
歩みを進めながら、前を歩く人、すれ違う人の「出で立ち」やザックの大きさを目で楽しむ。
今回 テント装備を背負うため、warazaemon隊長が60~70ℓザック、
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人のザックの大きさや、パッキンの仕方が、どうしても気になってしょうがない(笑)
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徳澤までやってきた。
ここのキャンプ場は、いつ来ても気持ち良さそうで、ちょっと誘惑に駆られる…
このまま、上に登るの止めて ここでテント張って、のんびりと過ごしちゃおっかなぁ♪と…
うん、いつか そんな行き当たりばったりの のんびりした旅も良いかなぁ…
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小腹がすいたし、カレーライスでお昼を…
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/8c/79e6b2a03e3aad9d369949d0a0d03c6d.jpg)
壁に掛かっていたプレートに、こうあった。
“No Mounten No Life”
「山梨では生きられない…」、ん?
いや 失礼、「山無しでは生きられない」だ。( 山梨県人の人、ごめんなさい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
山がなくて、人生にいったい何のたのしみがあるんだいっ?って感じだね…
うん、うん…
横尾へ、なんとか到着。
結局、岳沢へ登りかけ、引き返してからこっちへルートを変えた2時間近くのロスを短縮できなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
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振り仰ぐと、前穂の北尾根が大きな塊で で~ん と…
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橋を渡り、さあ、ここからちょっとづつ、登りが始まるぞ。
さすがに3連休の中日。多くの登る人、下る人が細い山道ですれ違うため、たびたび渋滞が発生。
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黄葉に色づいた木が、樹林の中に混ざりだした。
これが「屏風岩」。ほぼ垂直に張り出した岩に、人影らしきものがへばりついているのが見えた。
(実は見事に色づいた、一本の黄葉だったことが後で判明)
でも、ここを登るロッククライマーも多いとか… warazaemon隊長には、ごめん、無理
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本谷橋から、いよいよ本格的な登り。
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標高が上がるにつれ、
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それでは、しばらく画像をお楽しみあれ。
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ここまで順調に登ってきた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eto_saru.gif)
どうやら燃費の悪いおサル、「しゃりばて」の様子。
涸沢ヒュッテは、ちょこちょこと顔をのぞかせるものの、まだまだ近づかない。
エナジージェルを口にさせ、乗り切る。
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涸沢ヒュッテ到着!!
時刻は2時半。やはり これから穂高岳山荘横の「テン場」まで登るのは無理。
潔く諦め、ここ涸沢でテント泊することに。
そうと決まったら、テントを手早く隊長の指示のもと組み立てると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/oden.gif)
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まるで絵の具をぶちまけてしまったかのような、色とりどりの紅葉…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/f3/155f4ea4eea55ff1f723ee086e135413.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/06/7c24c997b33d55a5c255cafcded5e1d9.jpg)
これが今日の「我が家」。アライテントのエアライズ2。
それにしても、すごいテントの数。見渡してみると、恐らく300張りは下らない。
トイレも、テラスも、大混雑。
テント場は、下が岩場だから、なるだけ平らで岩が床面に当たらないところを探すのに一苦労。
テント場受付で、「コンパネ」を貸していたみたいだけど、これがあればベスト。快適度が増す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/c1/1664e387664abf75b8f73bcfc03b46b6.jpg)
向こうに見えるは、北穂直下の崖下に立つ「涸沢小屋」。
いくら混んでても、やっぱり その建物の、雨露をしのげる暖かさが、ちょっとうらやましい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/77/c1fc806708cea8ddce9a08f2a96129f9.jpg)
北アルプスに、人が憧れるベスト3の内の、最後の一つ『涸沢カール』!!
ついに、今、目の前に広がっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/22/ca71e3a8f293e4185565729c0844ce3c.jpg)
雪渓の上に連なる「吊尾根」、その左側に『前穂』、右に『奥穂』。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/44/cc5ef272da1ac54f9829fa710d5eb895.jpg)
槍ヶ岳に似たシルエットの『涸沢岳』、別名『涸沢槍』。
今、その稜線の向こうに日が落ちていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/9a/3402619bc63a6a7632e82df9a450a216.jpg)
まもなく、今日一日が、終わろうとしている。
これから迎える夜、そして明け方、『涸沢カール』は、どんな表情を見せてくれるのだろう…
( 涸沢燃ゆ編 後半に続く…)
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