明日早朝から、念願の白神山地へ行って来ます
白神山地は、青森県南西部と秋田県北西部の県境にまたがる13万haの広大な山岳地帯。
有名な地域なので言うまでもないですが、多種多様な動植物が生息し、ブナ林を主体とする
原生林が広がっています。
世界に誇る、極めて価値の高い日本初の自然遺産(世界遺産)です。
自然や生き物に関心が高い人なら、一度は行ってみたいと思う場所。
そして私はバードウォッチャーのはしくれ。
もう15年くらい憧れつつも、逆になんとなく躊躇していました。
自分が行きたいから・見たいから、という理由だけで訪れるのは
日本でも数少ない貴重なブナの原生林に、多少なりとも
ダメージを与える気がして・・。
でもお邪魔することにしました!
自然保護の観点で行った先では何も出来ないけど、8000年も続く命育む奇跡の森の存在を、
ココで伝えることは出来るかもしれない(出来ないかもしれないけど^^:)
厳格に保護されているコアエリア(核心地域)へは入山せず、
同等のブナの森を体感できる場所にいくつか行ってきます。
ローインパクトを念頭において・・・。
ローインパクトとは、自然環境に与えてしまう負担を極力抑えること、またはその考え方。
アウトドア・登山用語で使われることが多いですが、エコライフにもつながる言葉です。
人は自然に踏み入る時、歩くだけで何かしらのダメージを与えています。
虫や植物を踏んでしまっているかもしれないし、野鳥の子育ての邪魔をしているかもしれません。
靴の裏に付いていた都会の外来種の種が、生態系に影響するかもしれません。
それでも自然を知り・守るには自然に立ち入り、生態系や植物の植生を理解することも必要です。
子供達に、木や土に触れさせることは必須でしょう。
そんな時、自然に与えてしまう影響を出来るだけ抑えようという動きが、
ローインパクトということです。
・靴の裏をチェック、またはぬぐう(小笠原や屋久島などでは義務付けられている)
・森林等では大きな声を出さない
・遊歩道や登山道以外に立ち入らない
・ゴミは持ち帰る(自然に持ち込んだものは置いてこない)
・むやみに植物を採取しない
・野生動物にエサをやらない
・登山などでは下界の動物(ペットなど)を連れて来ない
・落書きをしない
・川でペットボトルなどを洗わない
ちょっと思い付いただけでもこんなにあり、マナーとして当たり前のことばかり。
しかし考えてみれば(考えてみなくても)ローインパクトは当たり前のことと言えます。
自然は様々な恩恵を与えてくれますが、人間だけのものではありません。
自然が与えてくれる恩恵は、人間以外の生き物も享受する権利があります。
元はといえば、人間以外の生き物が受けていたのです。
人間の都合で邪魔者扱いするのは、本来おかしなこと。
川辺でバーベキューしたり、花火大会ですら、本来その場所に生きる動物に迷惑をかけている。
山や森林や海に入る時、人はいろいろ目的はあると思いますが、お邪魔します・・
という気持ちを忘れてはいけないのだと思います。
上に挙げた例は、心掛ける以前のことなので、案内人のプロの方に自然への心遣いを
聞いてみるつもりです。
では行ってきま~す
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