札幌市電で運行されている車両の中で、旧塗装で運行されていた M101号
M101は、ラッシュ時の混雑緩和の為に、昭和36(1961)年に製造され、 Tc1と言う
片側運転台の車両と連結されて運行されました。2両連結の車両としては試作機であり
親子電車と呼ばれました。
Tc1は現在休館中の札幌交通資料館に展示されています。
昭和38(1964)年、2両連結車両が本格導入されました(A800形)。
2つの車両を繋ぐ通路(貫通扉)が無いM101+Tc1には運転士1人に車掌が二人乗務する
必要が在った為に昭和45 (1970)年にTc1とは分離され、ワンマン運転化されました。
1990年後半に、車両を新デザインに他の車両は塗装されましたが、M101は唯一、旧塗装のまま
運行されていました。
車両完成時(親子電車時)は中央部の白帯はない塗装でした。
(写真・中央がM101)
製造から60年、今年の10月31日をもって引退するそうです。
車体は、かつて一緒に走っていた、Tc1と共に、札幌交通資料館に展示されるそうです。
60年、札幌の街中を走り続けたM101。最近はなかなか街中で見かけませんが、機会があったら
乗って撮って、記録に残したいと思います。
↓ 2015年12月撮影 路線ループ化の際に試運転をするM101
2021.6.13 写真追加・文章加筆。
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