昨日紹介した、琴似屯田兵村には2つの兵屋が残されています。
1つ目
国指定史跡 琴似屯田兵村兵屋跡
札幌市西区琴似2条5丁目
この建物は、明治7年に建てられ、明治8(1875)年に亘理藩(宮城県亘理郡)出身の清野専次郎氏
に与えられた、第133号兵屋です。150坪の土地に17坪半の兵屋が建てられています。
この建物は、何回かの増築・内部改築をされましたが、昭和45(1970)年に保存修理の為に解体され
昭和47(1972)年に復元されましたが、ほぼ建てられた当時の姿に戻されています。
建物の裏には小さな畑があります。
周囲の道路区画も入植当時のままだそうです。
地下鉄琴似駅のすぐそばにあります。
休館日 年末年始(12月29日~1月3日)
観覧時間 9:00~16:00
観覧料 無料
2つ目
北海道指定 琴似屯田兵村兵屋
(札幌市西区琴似1条7丁目1-30 琴似神社 境内)
こちらも、明治7年に建てられたもので、佐藤喜一郎氏が入居した第140番兵屋です。
もともとは、琴似1条5丁目にありましたが、昭和33年に札幌市に寄贈されて、昭和39年に約400m
離れた琴似神社境内に曳家移動されました。こちらも当時の姿に復元されています。
開館時間 5月から11月の9:30~16:00
休館日 12月~4月は冬季休館 開館期間中は無休
観覧料 無料
琴似神社境内にあります
ちなみに、屯田兵屋の間取りですが
今風に言うと、1LDKといったところでしょうか。
明治初期の住宅としては、水準以上のものだったそうですが、天井は高くて、板戸に雨戸・
障子張りで暖房は囲炉裏しかなく、冬の寒さは大変厳しかったと思います。
どちらも、138年前に建てられたもので、当時の姿を残していて大変貴重な建物です。