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北海道厚生年金会館(現・さっぽろ芸術文化の館)

2014-12-16 21:08:58 | 札幌オリンピック ...

   忘れた頃の、札幌オリンピックの記事です。

  タイトルで、北海道厚生年金会館と記入しましたが
                                 現在の名称はさっぽろ芸術文化の館と言います。

        
                      (札幌市中央区北1条西12丁目)

  
  厚生年金の被保険者や一般の文化・教養を高める福祉施設として昭和43年9月に建設工事が着工、昭和46年9月に完成しました。

                             事業費  47億8000万円

          大ホール・大・小会議室・集会室・結婚式場・ホテル・レストランなどの施設を備えています。

   2300人を収容する大ホールには当時、再損の機能を備えた舞台装置・音響・照明・調光施設があり、これらの設備を利用して
 昭和47年1月31日にIOC(国際オリンピック委員会)総会開会式が行われた他、1月31日から2月9日まで各種芸術行事の会場として利用されました。 
  また、大会関係の会議は、1月28日から2月12日までスケート競技を覗く各競技の監督会議等と抽選会が連日行われ、同時通訳の設備も設けられました。
              
 
  ホテル部門は、客室数120室・200人が収容できました(当時)。
 各国のNOC(国内オリンピック委員会)をはじめ、24か国の大公使・芸術関係者の宿泊施設として利用され、大会中はほとんど関係行事の専用施設となりました。
          
 


   公的年金流用問題等から、施設保有者が社会保険庁から年金・県央保険福祉施設整理機構に移管され、民間への売却が検討されました。
  大規模多目的ホールの存続運動が札幌商工会議所と有志が中心になり、施設存続運動が起こりました。時を同じくして、札幌市民会館が閉館し、代替の市民交流施設が完成するまで
  の大ホールの代替施設として厚生年金会館の取得を札幌市が検討を始めました。(当初はつなぎとして検討していたようですが、現在は恒久的に利用すると方針転換をしました)

  2008年11月に行われた、施設の入札結果により、札幌市が建物部分を28億5000万円・札幌商工会議所が駐車場部分を6億円で落札しました。
  2009年(平成21年)11月30日で北海道厚生年金会館としての運営を終了し、翌日の12月1日より「さっぽろ芸術文化の館」(略称「さっぽろ芸文館」)として運営を開始しました。

   ホテル部分については、ホテルさっぽろ芸文館という呼称を使用しています。
  ホールについては、ネーミングライツ権を札幌市に本社を置く、家具販売大手のニトリが購入し、2010年4月1日からの6年契約で「ニトリ文化ホール」と呼ばれることになっています。



    
 

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手稲山大回転競技場

2013-10-20 20:59:54 | 札幌オリンピック ...


 札幌オリンピックのアルペンスキーの大回転競技は手稲山回転競技場で
                       男女別のコース(男子は2コース)で行われました。

  前回の記事で取り上げたのは回転競技のコースでした。


   スキー競技で回転競技と大回転競技などは何が違うかと言うと、競技するコースに2本一組になった
   赤と青の旗門が交互に立ち、対になった同じ色の旗門の間を滑り、タイムを競うのですが、旗門と次の
   旗門の間の距離が回転→大回転→スーパー大回転→滑降(ダウンヒル)の順番に長くなっています。

 


     コースは昭和43年7月に工事が着工し、昭和46年11月に完成しました。

    昭和47年の2月8日に女子・9日・10日に男子の競技が行われました。

  


           
                         男子大回転コース

  男子のスタートの標高は 952m  ゴールの標高は550m  標高差は402m 
     斜距離は Aコースが1075m   B
コースが1089m
  平均斜度は Aコースが22.11度  Bコースが21.57度
  最大斜度はAコースが34.15度  Bコースが36.49度



 女子のスタートの標高は 982m  ゴールの標高は625m  標高差は357m  斜距離は1232m 
  平均斜度は16.56度  最大斜度は 27.58度 

  運営本部・サブ運営本部・スタートハウス・ゴールハウス・報道ブース・リフト2基・ロープウェイ1基が
 付属施設として設置されました。

    オリンピック終了後、仮設施設は撤去されましたが、会場は昭和49年にテイネハイランドとして市民も
  スキーを楽しめる場所としてオープンしました。

   現在、大回転競技で使われた男子コースは、テイネハイランドの北かべコースに。
  女子コースは、テイネハイランドの女子大回転コースとなっています。



      
    運営本部として使われた建物は、今でも手稲山の中腹に残されています。
  
  
  
                               現在は倉庫のようです。

                
    そして、ロープウェイ。
  
                       オリンピック当時のゴンドラ

   昭和45年に架設され、オリンピック終了後の昭和49年から一般に開放されました。
 夏は観光用に冬はスキー場利用者の為に運行していました。昭和57年に、ゴンドラが更新されました。
 施設の老朽化や利用者の減少で、(財)札幌市公園緑化協会(札幌市)での運行は平成15年3月23日
 で終了しましたが、サッポロテイネ(
スキー場)を運営する加森観光に無償譲渡され、同年12月20日より
 加森観光が運行してきました。しかし平成20年12月から
運休しています。
     
   
   
   
                      手稲山ロープウェイ 山麓駅

   
    
   
   
                           手稲山ロープウェイ 山頂駅



                        オリンピック当時の写真・データ  第11回オリンピック冬季大会札幌市報告書 より引用


    コースの現在の写真が無くてすいません…。

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手稲山回転競技場

2013-10-19 19:38:28 | 札幌オリンピック ...

  札幌オリンピックのアルペンスキーの回転競技は手稲山回転競技場で
                       男女同一のコース(スタートの標高差あり)で行われました。


       昭和43年8月に工事が着工し、昭和45年12月に完成しました。

    
                                        
     

          昭和47年の2月11日に女子・12日・13日に男子の競技が行われました。



 男子のスタートの標高は 795m  ゴールの標高は567m  標高差は228m  斜距離は531m
  平均斜度は25.27度  最大斜度は35.07度


 女子のスタートの標高は 751m  ゴールの標高は567m  標高差は184m  斜距離は449m 
  平均斜度は24.14度  最大斜度は 35.07度 

 サブ運営本部・スタートハウス・ゴールハウス・電光掲示板・報道ブース・リフト1基が付属施設として設置
 されました。

                       上記の写真・データ  第11回オリンピック冬季大会札幌市報告書 より引用


     

   オリンピック終了後、仮設施設は撤去されましたが、会場は昭和49年にテイネハイランドとして市民も
  スキーを楽しめる場所としてオープンしました。

  現在、回転競技で使われたコースは、テイネハイランドの回転コースとなっています。



 

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手稲山リュージュ競技場

2013-10-15 20:42:00 | 札幌オリンピック ...

  
   札幌オリンピックの会場のひとつ

            「手稲山リュージュ競技場」


   「リュージュ」とは、フランス語で「木ゾリ」という意味です。

  スタート時は、両手でハンドルバーを握り、反動をつけてそりを押し出し、パドリング(鉄製の爪のついた
 グローブで氷をひっかく)をしながら加速をします。
  滑走中はあおむけの水平姿勢をとり、2本のシーネ(滑走面にあるスチール製の金属)を固定している
 2本のクーヘ(木製の棒)を両足で先端を挟み、押し込むように操作しながら滑り降ります。


  手稲山リュージュ競技場は、昭和44年6月に工事が着工し、昭和46年2月に完成しました。

        スタートの標高は443m ゴール地点の標高は342m  標高差101m
             コースの全長は1140m 曲線は14
            平均斜度は9.9度・最大斜度は15度            
              建設費は2億7734万1000円    

  
       
                    写真・データ ~ 第11回冬季オリンピック冬季大会札幌市報告書 より引用


   手稲山競技場は、海岸に近いため大雪となるおそれがあり、降水量の少ない藤野に予備コースとして

 藤野リュージュ競技場が造られましたが、オリンピックの競技は手稲競技場で行われました。


  昭和47年2月4日に男子と女子の一人乗り・5日に女子の一人乗り・7日に男子と女子の一人乗り・
 10日に男子の二人乗りの競技が行われました。



        先日の記事で紹介した聖火台のすぐ脇にスタート地点がありました。
  

    この斜面にリュージュコースがあったようです。
  

  1985年にリュージュコースは撤去され、コース跡はテイネオリンピア(スキー場)の聖火台コースに
 なっています。
  

  
        写真のリフトはスキーコース造成時に新設されたものの様です。


   



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手稲山聖火台

2013-10-14 19:18:13 | 札幌オリンピック ...

  手稲山の中腹、先日の記事の手稲山ボブスレー競技場の右上の丘に、手稲山の聖火台があります。


  
     冬はサッポロテイネというスキー場になっています(テイネハイランドとテイネオリンピア)。


    
            オリンピアゾーンの白樺サンダーズコースを登っていきます。

  
                    手稲山聖火台

  
  
  
              


  
                  石狩湾が望める場所です。


    聖火台には、ボブスレー競技とリュージュ競技の入賞者の名前が刻まれています。
  
                   ボブスレー

  
                            リュージュ


   


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