昨日、祖母が天国へ旅立ちました。
先月、自宅で倒れ入院をしていました。
お見舞いに行こう行こうと思っていて結局、最後の対面も出来ませんでした。
今年の1月2日に祖母の家に新年の挨拶がてら遊びに行った時、箱根駅伝をテレビで放送していました。
祖母は北海道で生まれたのですが、小さい頃に祖母の父の仕事の関係で東京で育ち、東京の女学校を
卒業した後、会社で働いていたそうです。祖父とは北海道に戻って来てからお見合いをして結婚したそうです。
ちょうど、駅伝選手が平塚周辺を走っていました。
「平塚か。私も娘時代に平塚の海に泳ぎに行ったことあるんだよ」
と言い、寝室から古いアルバムを持ってきました。
「これこれ。一緒に写っているのが、女学校時代の友達。この子が男の子達に誘われて海に行かないかって。
その子のお母さんが○○ちゃん(祖母の名)とだったら行って良いって。私は男勝りだからボディガード役で
一緒に行ったんだよね。」
「私は川ではよく泳いでいたけど、海は波があってね。行った日は波が高くてあまり泳げなかったんだよね」
と昔の話をしてくれました。
祖母の若い頃の写真を見たのは初めてでした。会社の同僚と写っている写真や、祖母の兄弟の写真、
祖母の両親の写真、祖父との結婚写真、兄弟の結婚写真・伯父・父・叔父の子供の頃の写真がアルバム
に張ってありました。
結婚写真の貼っていあるページを開くと
「これ、姉妹でみんな同じ着物を着てるでしょ?母が姉が結婚する時に仕立てた着物なんだけど、姉妹で
着回したのよ。最後は妹が結婚式で着て持っていたんだけど、妹家族が住んでいた社宅に泥棒が入って
盗まれてどこか行っちゃんだよね。」
初めて、そう言った昔話を聞きました。
また遊びに来るからねと言って別れたのですが、祖母とはこれが最後の対面でした。
子供の頃、祖父母の家に行くと、いつもお小遣いをくれ、写真を撮ってくれ優しい祖母でした。
父の兄弟が小学校に入った頃に祖父と一緒に始めたスキーは、二人が75を過ぎるころまでやっていました。
来冬は二人であの世の山にスキーを滑りにいくのかな?
ばあちゃん いままでありがとう。あの世でどうぞ見守っていてください。