スキー場、元・診療所・無意根山荘の通りをちょっと戻った所に
神社がありました。
鳥居です。
階段は苔生しています。手すりがついていますが、草で見えません。
やや勾配がきつい階段を上りきると・・・
狛犬・灯篭・お社がありました。境内は草ボウボウです・・・。
「街を散策させていただいております」
と、お社の前で静かに手を合わせる。
神社の名前は「山神社」のようです。
緑の中にひっそりと取り残された、神社を後にする。
階段を降りていくと、社宅が見えました。
(最後に残った1棟のようです。現在、居住者はいない模様です)
無意根山荘前に駐車した車へ戻り、山を下る。
豊羽地区の入り口にある、安全標語。この横にじょうてつバスの回転場
がありました。
以前は、たくさんの人が暮らしていた街・・・。
住民だった皆さんの記憶からは、消えない風景ですが
住民を失った街は、緑の中に静かに消えていきます。
数年後また、行ってみたいと思います。
その頃まで、私はブログをやっているのか~っ?
豊羽鉱山シリーズ 完
以前には、たくさんの社宅があり豊羽地区にも小中学校がありました。
以前は、路線バスが走っていたのですが、平成7年頃に路線廃止されたようです。
さすがに、道路が整備されて自家用車での通勤が容易となり、社宅ではなく
街中へ社員の方たちも生活の利便性を考え転居していきました。
しかし、著しい人口減により、平成14年3月で廃校になりました。
平成8・9年頃の札幌市立豊羽小中学校
先週の土曜日の旧・豊羽小中学校
立入禁止になっていました。
平成8・9年頃に撮影した案内図です。
案内図には、鉱山施設、本社、社員寮、たくさんの社宅、ストア、小中学校、
教員住宅、体育館、浴場、スキー場、プール、神社、診療所、消防施設が記載されています。(先週の土曜日に行った時には、この看板は倒れていました)
送電線と鉱山施設の建物 (6/24撮影)
スキー場もあったようです。ですが、リフトはご覧の通り・・・。(6/24撮影)
左側にスキー場のリフト、右側手前が元・診療所の建物と
奥に見えるのが無意根山荘です。(6/24撮影)
元・診療所の窓から風鈴が見えました。
もう、この風鈴は風に吹かれて音を奏でることは無いでしょう。
無意根山荘とは、市民のリクリエーション促進の為に札幌市が建てた建物です。
宿泊することもできたようです。無意根山への登山口にあり、入山届もここに
出していました。
平成8・9年頃の無意根山荘
建設から40年余り、立替には1億7200万円、管理費に年間500万円が
かかるそうで・・・立て替えられる事無く、今年の3月末で廃止されました。
ボロボロです。 実際には数年前から閉鎖されていました。
(6/24撮影)
次回で一応、完結します。
札幌の奥座敷と呼ばれる、南区の定山渓温泉。
豊平川の両脇にある、温泉街には大きなホテルが軒を連ねています。
定山渓は温泉だけではなく、あまり知られていませんが・・・
世界一を誇るものがありました。
それは、インジウムと呼ばれる鉱物が採掘されていた
豊羽鉱山(とよはこうざん)
インジウムとは、原子番号49・原子記号Inで、銀白色のやわらかい金属で、
現在は発光ダイオードや液晶パネルなどの原材料として使われているものです。
豊羽鉱山は、鉱量が枯渇したとの理由で、平成18年3月末で閉山しました。
9~10年前、一度行った事があったのですが、改めて今年の冬と
先週の土曜日に豊羽鉱山へ行って見ました。
国道230号線から、道道小樽定山渓線へ。真っ直ぐ行けば、朝里峠や札幌国際スキー場ですが、
途中で右に曲がる道があります。豊羽鉱山へと続く、道道京極定山渓線へ(未開通の為京極へは通じていません)。
今年の冬に撮影した鉱山へ続く道の写真
先週の土曜に撮影した写真
今年の冬に行った時には、自分の車のボンネットに当たった雪が舞い上がり、フロントガラスにぶつかって、雪煙で周りがよく見えなくなるくらいに激しく雪がふってきました。
格闘の証拠に・・・車が真っ白に