狼さんと羊さん

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クラーク博士と駅逓所 その2

2006-08-30 22:36:32 | 札幌からドライブ...
  昨日に引き続き、北広島市にある旧島松駅逓所です。

※ 島松という住所ですが、旧駅逓所があるのは北広島市島松です。恵庭市島松とはちょっと離れて
  います。下に地図を表示するリンクがありますので、ご確認ください。



 島松駅逓所は、この辺りに明治6(1873)年に移住してきた、中山久蔵が明治10(1877)年から駅逓取扱人となって駅逓業務が行われていました。

 中山久蔵は、駅逓の業務だけでなく、米作りや果樹園芸や牧場経営、養鯉なども
試みました。

 米作りは、明治6年に道南の大野村(現・北斗市)から、赤毛種の籾を取り寄せて
水稲作りに成功しました。これを記念して「寒冷稲作発祥の地碑」が建っています。
 中山久蔵のレリーフが付いています。
        
      また、本物の赤毛種の稲も見本田で栽培されています。
        
 農業の発展、駅逓の経営に尽力した功績を称え「中山久蔵翁頌徳記念碑」が
建っています。
            
 
       駅逓所の建物の横には、ハス池があります。
     ちょうど行った時には、ハスの花が咲いていました
       
       
         見ごろは、8月から9月上旬だそうです。


  旧島松駅逓所  北広島市島松1番地  入館料 200円 月曜休 冬季休


 
  交通アクセス            地図

国道36号線 北広島市と恵庭市の境界近くにある案内板から旧道を入り600m

中央バス 急行千歳線 中央バス札幌ターミナル発 ~ 島松沢バス停 下車
          札幌ターミナル~島松沢間 乗車時間56分 料金540円
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クラーク博士と駅逓所 その1

2006-08-29 22:31:27 | 札幌からドライブ...


  恵庭のえこりん村へ行った後、国道36号線で札幌へ帰ってくる途中にとある
場所に寄りました。

 北広島市と恵庭市との境界にある(旧道沿い)、旧島松駅逓所
       
 駅逓は、簡易的な宿泊・休憩施設して、人馬を備え運送の中継地として設置されました。

島松駅逓所は明治6(1873)年、札幌本道(現在の国道36号)の開通に伴い設置
されたものです。

 この駅逓所は、札幌農学校の初代教頭だったクラーク博士が明治10(1877)年
アメリカへ帰国する途中に立ち寄り、見送りに来た教え子達・職員達に
  「BOYS BE AMBITIOUS」 ~ 
                「青年よ大志をいだけ」
という名言を残した舞台となりました。

これを記念して、昭和25(1950)年にクラーク奨学会が記念碑が建てられました。
       
            
    碑の真ん中にクラーク博士のレリーフがあります。
 北大構内・羊ケ丘の展望台にあるクラーク博士像は有名ですが、あの名言の
生まれた場所にある、この碑は残念ながらあまり有名ではありません・・・

  明治14年には明治天皇の北海道ご巡幸の際の行在所ともなりました。
1枚目の写真の左側の井戸の水を御膳水として召されたそうです。

       昭和59(1984)年国史跡に指定されました。
   当時の駅逓の構造を残す建築物としては道内で一番古いのものです

       ちょっと見に行ってみてはいかがでしょうか?


                          まだ続きます・・・。

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清華亭と偕楽園 その2

2006-08-23 22:39:35 | 札幌・歴史探訪

  昨日に引き続き、清華亭と偕楽園です。

 この場所には、清華亭だけがただ建っていたのではなく、周りは「偕楽園」と
いう公園の中に清華亭が建っていたのです。

 偕楽園は、明治4(1871)年に原生林を切り開いて作られました。
樹木や花が植えられているだけではなく、植物の試験栽培やサケの孵化場などが
あったそうです。

     「サケの孵化場って、近くに川なんて無いじゃない?」
 と思っている札幌の方もいるかと思います。
          
 当時は、シャクシコトニ川という川が、現在の中央区北5条西8丁目の辺りに
あった泉を源流として偕楽園の中や北大の中を流れ、麻生を経て篠路で伏籠川
に合流していたそうです。
 ※シャクシュコトニ川は、平成16(2004)年に北大構内に流れを再現させる工事が行われました。
  水は藻岩浄水場から引いているそうです。
       
 その後は試験場や孵化場の廃止、中島公園の造成で、偕楽園は公園機能を
失っていったようです。

 明治6(1873)年の、日本の公園制度創設よりも先に造られた偕楽園は、札幌の
公園発祥の地であることはもちろん、日本でつくられた最初の公園です

      公園と認定されたのが第一号ということですね…。

  現在は、偕楽園の跡の一部に偕楽園緑地という公園がありますが、周りは
大原簿記専門学校やマンションや住宅が立ち並び、当時の面影はありません。
        

大原簿記専門学校に、偕楽園に関する看板がありました(北区北6条西8丁目)
        
         校舎は偕楽園跡地に建っているようです。

           偕楽園緑地から見た、清華亭
            

       街の中にひっそりと清華亭がたたずんでました。



    交通手段       JR札幌駅北口から西へ 徒歩10分
  清華亭所在地        札幌市北区北7条西7丁目
 
                         以上、清華亭と偕楽園   

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清華亭と偕楽園 その1

2006-08-22 22:56:28 | 札幌・歴史探訪
  札幌駅の北側、北大近くの北8条通りを営業車で走っていると、いつも気になる
木造の建物がありました。思い立って、休みに見に行ってみました。
       
 建物の名前は「清華亭」(せいかてい)という名前で、明治13(1880)年に
開拓使の貴賓接待所として建てられた建物だそうです(北区北7条西7丁目)。
       
 明治天皇が翌年、札幌に行幸された際にこの建物で休憩されたそうです。
この時に、明治天皇が宿泊した場所が、豊平館だったそうです。
       
 この建物の特徴は、西側は洋風、東側が和風の作りになっていて、和洋折衷
な建物です。
     

     この建物が建った当時の札幌の人口・・・約7400人。

 周りはびっしりと建物に囲まれていますが、昔は想像できないくらいの自然が
いっぱい広がる光景だったんでしょうね。

    建設から126年、札幌の風景を見続けてきた生き証人です。
        
         上の写真は明治20年当時の偕楽園です。


                      偕楽園については次回に続きます・・・。
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竪穴式住居と知事公館

2006-08-19 20:29:32 | 札幌 見・遊・食


 札幌の中心部にある「知事公館」 (中央区北1条西16丁目)。
公館の北側を北1条通り(旧5号線)が走っていて、公館の前を通るだけでした。
 瀟洒な建物が建っているな~と言う印象しかなかったのですが、敷地の中に
入ってみました。
             
           まずは知事公館の歴史を。
 現在の知事公館の敷地一帯は、明治8(1876)年、旧鶴岡藩士族(現在の山形県)に開拓させて、桑を植えて桑園を営んでいいました。
 現在、この場所から北側にかけて「桑園」(そうえん)の地名で呼ばれています。
知事公館の敷地の中にも、桑園の由来を記録、記念した碑がたっています。
             
 明治25(1893)年頃に桑園は払い下げされ、知事公館の敷地は開拓使にいた
森源三が購入し、桑園を経営していました。
 大正4(1915)年、三井合名会社に売却されて、同社の別邸が建設されました。
昭和11(1936)年、この別邸の隣に現在の知事公館が新築されて「三井別邸新館
と呼ばれました。
 戦後、GHQに接収されましたが、昭和27(1952)年に札幌市に所有者が移り
昭和28(1953)年に敷地等も含めて北海道の所有になりました。

 以来、行事や会議などに使われています、建物内も見学もできます。
          
             暖炉がついてます・・・豪華  


 公開区と呼ばれる小公園は、4/29~11/30まで一般に開放されています。

           敷地内には小川が流れています。
       

      綺麗に手入れされた緑の芝がとても綺麗でした
    北海道の美唄出身の彫刻家、安田侃氏の作品(意心帰)と、
       
    世界的彫刻家、流政之氏の作品(サキモリ)があります。
       
 周りには、ニョキニョキと高層マンションが立ち並んでいますが、この一角は
周囲の雑音を遮断するほどの、緑にあふれています。
       
 私が行ったときには、小さい子供連れの両親、お爺さんと孫が芝生の上で
遊んでいました。都心の遊び場としては、穴場だと思います。

 現在、敷地の中には、三岸好太郎美術館、知事の公宅や道職員幹部の公宅も
あります。

 その公開区の中に、なんと竪穴式住居跡の遺跡が…。擦文文化(約1000年前)のものだそうです。案内板によると、敷地内に17個も住居跡があるとか。
         
   写真の真ん中の窪みが竪穴式住居の跡です。解りましたか?
         
   
 その昔から、この場所は人が集う場所だったのでしょうかね?



  交通アクセス

   駐車場   知事公館にはなし  北1条通り向かい側に有料駐車場有
       市営地下鉄 東西線      西18丁目駅       下車徒歩5分
   中央バス・ジェイアールバス  道立近代美術館前  下車徒歩1分


 

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