「あほリズム」 (317)

2013-07-22 10:18:15 | アフォリズム(箴言)ではありません



       「あほリズム」


         (317)


 思想は、陰湿で暗いところを好む。光の届かない書物の中であっ

たり、とりわけ人間の脳内がお気に入りだ。彼らはそこで増殖して

溢れると言葉となって口から洩れる。ところが、世間の空気に触れ

ると忽ち枯れてしまう。そこで、本を介して人の脳に感染ろうとする。



             (318)


 「一度口に出したら、その思想は嘘になる」というその「口に出した

思想」に対して、人々は偏見を抱いているのです。

(ドストエフスキーがソロヴィヨフに宛てた手紙より)



             (319)



 果たして、インターネットは思想を育むことができるだろうか? 

 少なくともSNSから思想が生まれることはないだろう。

 何故なら、育まれる前に枯れてしまうから。