「あほリズム」
(365)
世界の謎がまたひとつ解き明かされた。
つまりわれわれは夢をひとつ手放して、真理をひとつ手に入れた。
(366)
男は高層マンションの最上階で暮らしていた。窓から下を望めば
下界が一望できた。それは毎日見ても飽きない眺望だった。そして、
見上げれば茫洋とした空が拡がるばかりで何も望めなかった。やがて、
男は「望んだ」とおり下界へ戻って来ざるを得なくなった。
「あほリズム」
(365)
世界の謎がまたひとつ解き明かされた。
つまりわれわれは夢をひとつ手放して、真理をひとつ手に入れた。
(366)
男は高層マンションの最上階で暮らしていた。窓から下を望めば
下界が一望できた。それは毎日見ても飽きない眺望だった。そして、
見上げれば茫洋とした空が拡がるばかりで何も望めなかった。やがて、
男は「望んだ」とおり下界へ戻って来ざるを得なくなった。